語音明瞭度検査

補聴器を選ぶ前に必要な語音明瞭度測定に関する基本知識

耳には、どれだけ音が聞こえるのかを調べるものと、どれだけ音声が理解できるのかを調べるものがあります。こちらは、後者に該当し、それを調べるものを語音明瞭度測定と呼びます。

こちらの特徴は、聴力検査とは異なり、音声がどれだけ理解できるのか。こちらを調べるもので、主に補聴器の効果は望めるのか、どのような耳の状態なのか、それを理解するために活用されます。

このような測定があるのは、補聴器は、単に耳に装用すれば良いというわけではないためです。補聴器には、効果を得やすい耳もあれば、ほとんど効果がない耳もあります。そして、補聴器は、どのような方にも効果がある魔法の機器ではありません。

今回は、補聴器を選択する前に自分の耳の状態を理解するために必要な語音明瞭度測定に関して記載していきます。補聴器で失敗したくなければ、この測定は、必要不可欠になります。

語音明瞭度測定とは

語音明瞭度測定とは、上記の通り、音声の理解力を調べる測定です。

語音明瞭度測定は、聴力検査が行われる部屋で行う。語音明瞭度測定は、聴力検査が行われる部屋で行う。

聴力検査を行う部屋で

同じくヘッドホンを使用し、左右とも調べることができる。なお、左右で明瞭度が異なるケースもある。同じくヘッドホンを使用し、左右とも調べることができる。なお、左右で明瞭度が異なるケースもある。

聴力検査と同じようにヘッドホンを使用し、左右の耳を調べることができます。

あ、き、じ、などの単音、20個1セット(67S表の場合)を様々な音量で調べ、どのくらい音声が理解できるのか。それを調べるのが語音明瞭度測定です。

聞こえた通りに紙に書くのが基本。そして、のちに正解数を見て、どのくらい理解できる耳なのか。それを明らかにしていく。それが語音明瞭度測定だ。聞こえた通りに紙に書くのが基本。そして、のちに正解数を見て、どのくらい理解できる耳なのか。それを明らかにしていく。それが語音明瞭度測定だ。

聞こえた通りにこのような紙に記載し、どのくらい正解したか。それを見て、明瞭度(音声の理解度)を調べます。

このような測定がある理由

このような測定がある理由ですが、それは、

  • 適切な補い方を理解すること
  • 補聴器を装用することで改善できるのかを見るため

の2つの要素があります。補聴器は、音を大きく聞こえるようにしてくれる機器ですが、語音明瞭度が低い場合、補聴器を装用しても思うように効果が出ません、音が聞こえにくいことだけが原因ではなく、音声そのものが理解しにくいことが原因だからです。

音が聞こえないことと音声が理解できないことは、全くの別物です。音が聞こえにくいことにより、音声が理解しにくいのは、確かにその通りなのですが、問題は、そこだけに隠されているわけではありません。中には、音を大きく聞かせても音声が理解しづらい耳もあります。

このような方の傾向は、テレビを見る際、ヘッドホンなどで音量を大きくして聞いても、音声が理解しづらいままになります。それは、音が聞こえにくいことに加え、音声そのものの理解力が低下しているためです。

仮にこの理解力が低下している場合、補聴器で音を大きくしたとしても効果はほとんど得られません。音が聞こえにくいことにプラスして、音声そのものが理解しにくいためです。

そのような場合、より適切に補えるように別の補い方を選択したり、補聴器で補っても効果が見込みにくいことを予め伝えるためにこの測定はあります。

重要なのは、音が聞こえにくいことと音声が聞こえにくいことは違うということを理解することです。この明瞭度が低下している場合は、残念ながら今現在、どのようなことをしても音声による理解は、しにくい状態になります。

測定の見方と明瞭度の意味

さて、測定結果の見方を見ていきましょう。

語音明瞭度表の見方。音声の理解度がどれだけ上がるのか。そこの理解と音声の理解度の%がどのような意味を持つのか。その理解がとても重要になる。語音明瞭度表の見方。音声の理解度がどれだけ上がるのか。そこの理解と音声の理解度の%がどのような意味を持つのか。その理解がとても重要になる。

語音明瞭度測定を行った場合、このような図になります。横軸が音量を示し、縦軸が、正解率を示します。○が右耳を表し、×が左耳を表します。この正解率が高くなれば、補聴器の効果は、それだけ見込みやすくなります。

その判断基準ですが、補聴器業界では、一番良い数値が概ね50%以上あれば、補聴器の効果は見込めるとしています。

こちらの理解が最も重要。補聴器を使用する場合の一種の目安は、50%以上の数値であることとなる。こちらの理解が最も重要。補聴器を使用する場合の一種の目安は、50%以上の数値であることとなる。

大まかな数値の意味は、こちらの通りです。理想は、80〜90%あることです。ここまであると補聴器で音を大きく聞かせることで、それなりに効果を得られます。

語音明瞭度測定のまとめ

語音明瞭度に関する内容は、以上の通りです。主に補聴器の相談をされる際に活用されるもので、病院や補聴器販売店で行われます。初めに補聴器の効果が出るのかを見るために行われ、場合によっては、補聴器の効果を見る際にも使われます。

この測定で重要な点は、耳には、音が聞こえにくくなること以外に音声が理解しにくくなることがある点です。仮に音声が理解できない場合は、補聴器の効果はあまり望めません。音を大きくしても理解できないのであれば、補聴器の効果も薄くなります。

その場合は、それ以外の方法で補うか、それともそのまま聞きにくい状態でも使用し、少しでも聞こえにくさを改善させていきます。こちらは、両耳の状況によって変化します。

耳には、音を大きく入れるだけでは改善できない耳があるからこそ、このような測定があります。

ABOUT ME
深井 順一・補聴器を使っている補聴器販売員
2019年で補聴器使用歴25年、補聴器販売歴10年。補聴器使用者の視点も含めた聞こえの改善相談をしている補聴器販売員です。パートナーズ補聴器、代表。このブログは、補聴器を使っている事、補聴器を販売している事、この2つの視点で記載しています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”こちらをどうぞ。連絡先は、”お問い合わせページ"にあります。
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また、聞こえの改善方法に関しては、聴力別、聞こえを補聴器で改善させる方法に、まとめています。

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