【会議で聞きやすく】左側のみ中等度難聴(突発性難聴)の方の改善を行いました
50代、男性、片耳難聴の方から、補聴器のご相談をいただき、聞こえにくさの改善を行いました。こちらの方は、突発性難聴により、左耳が聞こえにくくなってしまい、主に仕事上で聞きにくさを感じていました。
当店で聞こえの改善を行った結果
- 会議での席でも聞きやすくなった
- 聞きにくい側の様子もわかりやすくなった
- 全体的に聞きやすくなった
との声をいただきました。聞こえにくさが改善でき、本当に何よりです。
では、どのように改善したのでしょうか。こちらの方の状況から改善まで、記載していきます。
お客様の状況
お客様の状況ですが、
- 名前:Y・Mさん
- 年齢:50代
- 性別:男性
- 症状:片耳難聴(左耳、中等度難聴)
- 改善:聞こえにくい側へ補聴器(通常の耳かけ補聴器)
- 備考:6年前に突発性難聴になり、聴力低下
となります。聴力に関しては、
このようになります。右側は、聞こえている耳で、左側が聞こえにくい状態です。難聴の程度は、中等度難聴に該当し、ある程度大きな音は、聞こえる状態ではありますが、
- 少し離れたところからの呼びかけ
- 一般的な声の大きさ
- 騒がしいところでの会話
これらの音、場所では、聞きにくくなりやすい状態になります。中等度の難聴でも、日常生活から仕事まで、様々なところで困りやすい状況です。
耳については、6年前、突発性難聴になってしまい、その時は、すぐに医師にかかりましたが、この部分までしか改善ができませんでした。医師からは、これ以上改善できないとのことで、治療に関しては、ここで終了。しかし、会議や日常生活において、聞きにくさは、感じている状態でした。
そのため、状況の改善ができるのであれば補聴器を考えたいとのことで、ご相談いただきました。
状況改善の考え
まず初めにこのような聴力の場合、音声の理解力がどれほどあるかにより、改善の仕方が異なります。初めに結論から言いますと、
- 音を入れることで理解できる耳であれば補聴器で改善
- 音を入れても理解できない場合は、クロス補聴器で改善
となります。補聴器というのは、聞こえにくい耳に直接音を入れて補う機器で、クロス補聴器とは、聞こえにくい耳に音を入れても効果が見込めないため、聞こえる耳で、聞こえない側に来る音を理解する機器です。
聴力測定を行なった後、語音明瞭度測定(音声を大きく聞こえさせた場合、音声がどれだけ理解できるかを調べる測定)を行い、以下のような結果となりました。
測定を行なってみると、7〜8割がた理解できていることがわかりました。音声の理解力に関する数値の目安は、
こちらの通りです。そのうち、補聴器を装用し効果が見込めるとなる数値の目安は、50%以上となります。私の場合は、もう少し厳しめにみて、60%以上としているのですが、それよりも良い数値なため、聞こえにくい耳に補聴器を直接装用し、聞こえを改善させる方針で、いくことにしました。
実際の対応
こちらに関しては、
- 初回の対応
- 補聴器の選定
の2つに分け、記載していきます。
初回の対応
耳の測定の後、測定した内容に関して一通り説明し、通常の補聴器で改善させていくことをお勧めしました。初め、当店へは、クロス補聴器のご相談で来店されたのですが、耳を活かせるのであれば、そちらの方が聞こえが改善できるため、こちらをお勧めしました。
その後、一般的な耳かけ補聴器にて実際に試聴を開始。補聴器には、実際にどのくらい聞こえるようになっているのか数値化することができるのですが(音場域値測定)、初回の段階で、
このように改善しました。図について説明しますと、▲が補聴器を装用した状態での聞こえ、△が補聴器を装用していない状態の聞こえになります。△は、基本的に聴力測定と似たような部分に出てきますので、実際に補聴器を装用して、どこまで聞こえが改善できたのか。それを聴力ベースで見ることができるのが、こちらの測定です。
補聴器を調整する場合、聴力の程度より、どのくらい改善できるのか、初めに目標となる部分を決めるのですが、Y・Mさんの聴力の場合
このようになります。赤い△の位置が補聴器での改善目標となる部分であり、改善目標より一部聞こえている状態ではありますが、この状態でも大きすぎることはないようでしたので、そのまま貸し出しを行い、日常生活から職場でどのような変化があるのか。試していただくこととなりました。
実際に聞こえにくい耳に補聴器を装用した際は、聞こえるようになった感覚に戸惑いを感じつつ、聞こえにくい耳が聞こえるようになり、少し嬉しそうな印象を受けました。
そして、補聴器に関して、一週間ほど貸し出しを行い、日常生活及び職場で使っていただいたところ
- 会議では聞きやすくなった
- 片耳が聞こえるようになり、なぜか聞こえる耳側もよくなっている感覚がある
- 聞こえにくい側からの音にも気がつくようになった
など、評価をいただきました。補聴器がある方が断然生活や仕事に関しては、しやすくなるとのことで、どの補聴器にしようか。選定していくことになりました。
補聴器の選定
Y・Mさんの場合、選択肢としては、
のようになります。耳の中に入れて使用するタイプか、耳の中に入れて使用するタイプかになるのですが、実際に試聴した補聴器の聞こえの感覚、そして、使った感覚等相談した結果、一般的な耳かけ形補聴器で決まりました。
なお、調整に関しては、最終的にもう少し煮詰め
このようになりました。上記の状態だと紙の音がきになる傾向があり、それを軽減し、さらに聞こえを改善させるため、少し聞こえさせる部分を変更。こちらで、良好となったため、調整に関してもこちらで一旦、落ち着くこととなりました。
お客様の評価
ご購入になった後に改めて、
- 当店を知ってすぐに来店されましたか?されなかった場合は、どのような不安がありましたか?
- 実際に補聴器をお使いになってみていかがですか?素直なご感想をお聞かせください
- 他にも似たような販売店があったんいも関わらず、なに(どの部分)が決め手となって当店でご購入いただけたのでしょうか?
と3つに関して伺ってみました。
当店を知ってすぐに来店されましたか?されなかった場合は、どのような不安がありましたか?
実際に補聴器をお使いになってみていかがですか?素直なご感想をお聞かせください
他にも似たような販売店があったんいも関わらず、なに(どの部分)が決め手となって当店でご購入いただけたのでしょうか?
ご意見に関して素直にお答えいただき、まことにありがとうございます。また、聞こえにくさに関して、改善でき、何よりです。
なお、実際に記載いただいた内容は、以下の通りです。
改善した補聴器及び、その他の改善事例
まとめ
以上、Y・Mさんの症例でした。片耳のみ難聴の方で、かつ中等度難聴の場合における改善例になります。突発性難聴になってしまった場合、明瞭度(音声を理解する力)が低下しているケースが多いのですが、Y・Mさんの場合は、音を入れることで、音声が理解できる耳のようでしたので、補聴器を装用して、聞こえを改善させるようにしました。
試聴から始め、実際に聞こえにくさがどのように改善されるのか。それを体感いただき、いくつか改善でき何よりです。
この度は、ご相談いただきまして、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。