補聴器の必要性ってどう考えると良いの？
深井 順一｜パートナーズ補聴器
パートナーズ補聴器
補聴器ができる耳鳴りの改善について
深井 順一｜パートナーズ補聴器
病気により、聞こえにくくなると、人によっては、耳鳴りが強く出てしまい、耳鳴りにより、精神的にも、非常に辛くなってしまう事があります。
たまに補聴器で耳鳴りは、改善できるのか。という問い合わせをいただくのですが、補聴器ができるのは、耳鳴りの改善、というより、耳鳴りの負担の軽減になります。
耳鳴りを根本を改善する事は、今現在できないため、補聴器で聞こえを改善する事で、なるべく耳鳴りを気にならなくさせる。これが、補聴器ができる耳鳴りの軽減です。
こちらでは、補聴器ができる耳鳴りの改善とこのお店でしていることについて、記載していきます。
補聴器ができる耳鳴りの軽減
冒頭の通り、結論からいいますと、補聴器ができるのは、耳鳴りの軽減になります。
耳鳴りは、聴力低下している方にある程度、見られ、かつ、難聴になると、周りが静かになる事で、より耳鳴りが強く感じがちです。
補聴器を使うと、良くも悪くも、周りの音が聞こえるようになり、色々な音が聞こえる事で、耳鳴りを紛らわせる事ができます。
耳鳴りは、しているのですが、それ以上に周囲の音や周りの音が入ることで、耳鳴りをマスク（耳鳴りの音を覆って隠す）して、軽減する。
これが補聴器がしている耳鳴りの軽減です。
根本の部分を治療している訳ではなく、耳鳴りが聞こえる、もしくは、強く聞こえやすい構造に注目して、なるべく軽減する。という方法が、補聴器でしている耳鳴りの軽減ですね。
耳鳴りを補聴器で改善するポイント
耳鳴りを仮に補聴器で改善していく場合、ポイントとなるのは、なるべく改善できると良い部分まで聞こえを改善することです。
耳鳴りが発生している方は、聴力が下がっている事が多く、かつ、聴力が下がっている事から、耳鳴りがどうしても強く感じがちです。
今現在、補聴器は、聴力ごとにどれだけ補えると良いのか。という部分は、わかってきていますので、その改善目標となる部分まで、改善できると、耳鳴りは、軽減されやすくなり、プラス、聞きにくさの改善にも、繋がりやすくなります。
耳鳴りは、聴力が下がり、周りがより静かになってしまう事から、強く感じやすくなってしまいますので、聞こえにくさを改善できると、軽減しやすくなったり、精神的な負担も軽減されやすくなります。
耳鳴りの改善経験と改善できる量
このお店でも、耳鳴りがある方は、対応しているのですが、なるべく聞こえを改善できるように対応し、耳鳴りの負担は、楽になった。という方は、多くいます。
あくまでも経験上ではあるのですが、大体7～8割ぐらいは、楽になった。何らか軽減した。という風に言われる方が多いです。
お話をお伺いしてみると、聞こえが改善され、周囲の音が聞こえるようになる事で、耳鳴りの音が紛れ、それで気にならなくなる。という事でした。
耳鳴りは、していると精神的にもきつく感じることも多いため、人によっては、少し軽減されるだけでも、だいぶありがたい事だと、お話してくださった方もいます。
ただ、私もわかっていない事も多く、どのぐらいの耳鳴りの音であれば、紛れやすいのか、逆に紛れにくいのか。これは、わかりません。
耳鳴りは、頭の中で鳴っているため、この人の耳鳴りは、強い。この人の耳鳴りは、弱い。といった耳鳴りのレベルを数値にして表す事が今現在の技術ではできていません。
簡単に言えば聴力検査のようなもので、耳鳴りのレベルを調べる事ができない。という事です。
これは、数値化できない事による弊害でもあるのですが、現在、私の方で言えることは、補聴器を装用して、耳鳴りの負担は、軽減された。という方は、いる。という事だけになります。
個人的には、楽になったと言う方は、意外にも多いな。とは、感じています。
まとめ
耳鳴りに関して、苦しんでいる方は、数多くいらっしゃいますので、こちらに関しても、記載させていただきました。
上記の通り、耳鳴りに関しては、軽減することはできるものの、根本から治療する。というやり方ではありません。
聞こえが改善されることで、周りの音が聞こえやすくなり、その事で、耳鳴り自体がマスクされ（覆い隠され）、結果、軽減される。
これが、補聴器ができる耳鳴りの軽減となります。
この記事を書いた人
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使用。スティックラー症候群という遺伝性の病気で、その症状の一つとして感音性難聴があります（中等度の難聴）。生まれは静岡県藤岡市、育ちは千葉県市川市。色々なものの見方、考え方を知るのが好きで、本を読んだり、人の話を聞き、自分の生活の改善に活かしていくのが好き。
