役に立った本の紹介

私の人生に大きく影響を与えてくれた本、ジェームズクリアー式、複利で伸びる一つの習慣

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

今まで読んだ本の中で、自分の人生に大きく影響を与えた本は?と言われれば、間違いなく、その候補に入るであろうというものが、この本。ジェームズクリアー式、複利で伸びる一つの習慣です。

この本の内容を要約すると、小さな良い習慣をたくさん身に付け、自分の人生をより良くする。こちらになります。

決して、行う事は楽なものではないのですが、私にとって、非常に大きく役に立ち、そして、考え方を大きく変えてくれた本です。

私の目的は、たった一つで、それは、難聴の体でも、より良く生活できるようになる事です。その方法を教えてくれた本でもあります。

この本の考えは、とても参考になりましたので、大筋の部分を

  • 小さな変化の積み重ねが、大きな変化を生み出す
  • 習慣がアイデンティティを形成する
  • アトミックハビッツを縦と横で展開する

の3つに分けて、今回はまとめていきます。

なお、気になった方や興味が出た方は、本書を読む事をお勧めします。この本は、キンドル版と書籍版があり、書籍版は、ようやく出ました。(元々、キンドル版しかありませんでした)

リンク:ジェームズ・クリアー式、複利で伸びる一つの習慣

小さな変化の積み重ねが、大きな変化を生む

初めに出てくるのは、小さな変化の積み重ねが、大きな変化を生む。という事です。

この本の中に書かれているのは、まさに複利の考え方です。

複利じゃない場合、1000円のものが1%ずつお金が増えてくるとすると、1010円、1020円、1030円このような流れになります。この点は、10円ずつ、加算されている状態です。

複利の場合、1000円に1%、1010円に1%(1020円)、1020円に1%(1030円)という流れになり、加算されたお金に対して、積み重ねが行われていきます。

初めのうちは、そう変わらないのですが、1070円ぐらいから、1%加算されると、1082円、1082円に1%で1093円。などと数値が大きくなるにつれ、少しずつ変わってきます。

これを仮に365日、毎日繰り返した場合は、1.01の365乗で、37.78倍。という結果になります。

これは、小さな習慣でも、長い時間積み重ねる事ができれば、今現在の状態の37.78倍の結果を得られる事を意味します。

初めのうちは、効果を感じないのですが、小さな習慣を積み重ねる事で、最終的には、大きな成果を得られる。これをこの本では、アトミックハビッツ。と呼んでいます。

atomicとhabits、を組み合わせた造語で、atomic=小さな、分子的な小さなもの、とhabits=習慣で、小さな習慣の積み重ね。という意味ですね。

それを身に付け、自分自身の人生をより良くする。それが、この本の趣旨です。

習慣がアイデンティティを形成する

では、どのようにして小さな習慣の積み重ねをしていければ良いのか。何か得たい成果があり、運動する習慣を身につける。本を読む習慣を身につける。など行なった事がある方は、恐らく多いと思います。

この本の中で、ここが一番革新的なのですが、多くの人は、変えるものを間違えており、ここを変える必要があると記載されています。

それは、自分のアイデンティティを変える事です。

得たい成果のために頑張るのではなく、自分がなりたい人間というのは、どんな人間なのか、どのような信条を持つ人なのか。その人間そのものをちゃんとイメージする事。と記載されています。

ダイエットをして、痩せる。ではなく、自分は、健康に気を使っている人間である。あるいは、健康な人間になる。本を読んで、知識を身につけるではなく、読書家になる。など、自分がなりたい姿、なりたい人間を先に考える事です。

この本の中には、だいぶ辛辣に

改善を始めようとするとき、ほとんどの人がアイデンティティーの変化について考えもしない

引用:ジェームズクリアー式、複利で伸びる一つの習慣

と記載されています。私自身もこの本を読むまで、意識したことは、ありませんでした。

なお、アイデンティティを変えるための方法についても記載されています。

それは、習慣によって、変える。です。行動によって、アイデンティティを変える。ということですね。

はじめ読んだ時に「卵が先なのか、鶏が先なのか」なのかな?と思ったのですが、だからこそ、習慣を身につける。というのは、難しいのだと思います。

この本の中に書かれている習慣の身に付け方は、

  • どのようなタイプの人になりたいか決める
  • 小さな勝利で自分自身に証明する(自分のアイデンティティを証明する)

の2つです。

どのような人になりたいのか。を決め、それにつながる小さな習慣を繰り返し、自分のアイデンティティを自分自身に証明する。自分の体に染み込ませる。ということですね。

例えば、私の場合は、難聴の体でも、より良く生活できるようになる。という自分自身のアイデンティティを身につけるために、

  • 耳の聞こえは自分ができるところまで、改善する
  • 自分の体について、なるべく健康に意識する
  • 仕事では、自分の能力を活かせるように意識する

を考えました。

補聴器で聞こえを改善したとしても、自分自身の体が不健康であれば、自分の症状がより悪化する可能性がありますし、さらに別の病気、耳と関係ない別の病気になる可能性もあります。

それでは、難聴の体でも、より良く生活できるようになる。という自分自身のアイデンティティを実現できません。ですので、自分の体に関しても、なるべく健康に気をつけ、より良く生活できるように意識をしています。

そのために、早寝早起きをしたり、運動する習慣を身に付けたり、食事については、なるべく栄養価を考えて取るようにしたり、ですね。ただ単に健康的な人間になりたいのではなく、私の場合は、そこが軸になっています。

そして、仕事では、自分の能力を活かせるように意識することも考えています。

難聴のこの体で一体何ができるのか。どういった事なら自分でも貢献できるのか。を自分なりに考え、社会、お客さん、そのような方々になるべく貢献したり、自分と同じような人をより生活しやすくしたり、より成功させやすくするには、何が必要なのか。どういった事ができると良いのか。そういった事を考えています。

この点は、自分自身の生活を改善した方法、そのものを伝える。だけでも、ある意味この難聴の体だからこそできる事であり、これも一つの貢献方法という事ができます。

これは、実際にお店に来られるお客さんとお話しをしていて、感じたことでもあります。

これらを積み重ねて、自分のアイデンティティを変える。小さな習慣を身に付けて(続けて)、なりたい自分へ行動し続ける事で意識を変えていく。アイデンティティを自分の体に染み込ませていく。

これこそが、アイデンティティを変える方法である。と、この本の中では、説かれています。

アトミックハビッツを縦と横で展開する

この本の中では、小さな習慣を身に付け、生活をより良くしていく事を基本にお話が進んでいくため、これ以外に関しては、”どのように習慣を身につけるか”にページが割かれています。

そこについては、このほかの習慣の本に書かれている内容とほとんど同じですので、省略していきます。要約すると習慣化しやすい環境を作り、小さく始める。という事ですね。

で、個人的に難聴の方が意識できると良いと思ったのは、アトミックハビッツを縦と横で展開する事です。

先ほど、私自身が、出したものがまさにそうなのですが、私の場合は、

  • 耳の聞こえは自分ができるところまで、改善する
  • 自分の体について、なるべく健康に意識する
  • 仕事では、自分の能力を活かせるように意識する

という風に今のところは、考えています。

このアトミックハビッツには、厳密には、縦と横の軸があり、縦というのは、軸で、耳なら耳の事。健康なら、健康のこと。仕事なら仕事の事。などの一つの軸になります。

横というのは、種類の多彩さになり、聞こえの改善だけではなく、健康にも意識する。それ以外に仕事の事も意識する。などです。

これは、こちらの図を見ていただくとよりイメージしやすいかと思います。縦と横の軸のイメージは、このような感じですね。

例えば、聞こえの改善であれば補聴器でなるべくできる所まで改善する、そのほか、聴覚支援用の道具を使う、などが考えられます。

健康に関しては、早寝早起きをする、定期的に運動する習慣を身につける、食事に関しては、栄養価のあるものを食べる、少食を心がける。など、小さな習慣を積み重ね、より良くしていく。というのも手です。

一つの軸だけでも、もちろん良いのですが、縦と横を展開できるようになると、それによる相乗効果を得ることができ、これこそが、アトミックハビッツの本当のすごい所です。

聞こえを改善しつつ、さらに健康を意識する事で、体調が整った状態、あるいは、ストレスが少ない状態にできれば、元々、耳鳴りがしていたけれども、それが少なく良い状態で過ごせたり、ストレスが少ない状態で、音を聞けるようになる事で、落ち着いて相手のお話を聞くことができる。仕事をする事ができる。など相乗効果を期待することができる。ということですね。

私の場合、補聴器を販売する人間、というよりも、どちらかというと、難聴の体でも、よりよく生活したい人です。

そこから、自分に必要な事を見直し、上記のような事を考えました。自分自身のアイデンティティを考え、それにまつわる行動をしていく事で、自分という人間は、どのような人間なのかの認識を変える。

そのことによって、習慣を身に付けやすくなり、それをより良くしていくには、どのようにしたら良いだろうか。など、考えるきっかけ、行動するきっかけにもなります。

難聴を改善する。という風にすると補聴器とか、耳を治す、とか、そういったイメージが多いと思います。

そうではなく、自分自身の生活は、どのようにしたらより良くできるのか。を考えること。そこに意識を向けられるようになると、縦の軸にプラスして横の軸を増やす事につながり、より大きな成果を得やすくなります。

これがアトミックハビッツの本当の力ですね。

まとめ

今回は、自分自身の人生に大きな影響を与えたこのジェームズ・クリアー式、複利で伸びる一つの習慣。という本について、紹介して見ました。

大元の部分は、すべて伝えてしまいましたので、このページの内容だけでも、本筋は、わかるかもしれませんが、よりしっかり内容を理解したい方は、本書を読む事をお勧めします。

今回お話した内容は、あくまでも大筋の部分だけで、この他にもたくさん学べることがある本になります。

この本は、私自身、100%自信を持って勧められる本で、それだけ、私に関して、影響を与えてくれた本でもあります。

大事なのは、プロセス、結果を見て行動するのではなく、自分自身は、どのような人間になりたいのか。そこをイメージし、それにつながる行動を一つ、一つ繰り返していく事です。

そのことによって、習慣、良い習慣を身に付けやすくなりますので、本当の意味で、自分自身の人生を良くする事を考えている方には、お勧めです。

そして、一つ付け足すのであれば、私の場合、難聴の体でも、より良く生活できるようになる事。これを目的にしています。

その事から言えるのは、難聴の体に対し、できると良いことは、何も聞こえを改善することだけではありません。上記に紹介したように、それ以外も含めて、まだまだできることはたくさんあります。

聞こえを改善する事にプラスして、健康について考える。仕事について考える。パートナーとの生活を考える。人とのコミュニケーション方法を考える。自分自身は、どのような人生を送りたいのかを考える。色々とあります。

そういった意味も含めて、今回は、私の人生に大きく影響を与えてくれたこの本について、紹介させていただきました。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で7歳の頃に補聴器を使用、補聴器の販売会社へは2006年に就職し、7年間勤め、2年間の空白と準備期間を経て、2016年に独立。2024年現在、補聴器使用歴は31年、補聴器販売業の従事歴は16年、お店の継続歴は8年に。現在は120名以上の既存のお客様のサポートと、どのようにしたらより聞こえを改善できるのかの勉強、試行錯誤をよくしています。
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