睡眠・運動・食事

聴力低下を予防していくために知っておけると良い3つの病気

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

補聴器で聞こえを改善した後ですが、できれば、聴力低下を予防していくために、知っておけると良い病気というのがあります。

今現在、聴力は低下すると治す手段がなく、さらに補聴器による聞こえの改善効果は、耳の状態が9割を占めるほど、耳の状況頼りになります。

その事から、こちらでは、聴力低下に関して、なるべく予防をしていくために、なるべく良い状態をキープしていくために、知っておくと良い事について、まとめていきます。

耳の状態は、重複する

はじめにお伝えしたいのは、耳の状態は、重複するという事です。

聴力低下を防ぐ。というと、今現在の耳の症状が悪化しないようにしよう。とお考えになる方もいらっしゃるかと思いますが、その耳の状態にプラスして、別の病気が重なり、聴力、あるいは、耳の状態が悪化する事があります。

例えば、今、これを書いている私自身は、生まれつきの難聴者です。生まれつきの難聴者が老人性難聴(加齢性による難聴)になり、それが進むと、今現在の聴力にプラスして、老人性難聴の聞きにくさもプラスされます。

このように耳の状態、あるいは、症状、病気は、重複する事がある。という事を知っておけると良いです。

予防できると良い病気(症状)

難聴の方、あるいは、今現在、補聴器を使っている方で、予防できると良い病気(症状)は

  • 老人性難聴(加齢性の難聴)
  • 糖尿病
  • 突発性難聴(メニエール病)

の3つです。

老人性難聴(加齢性の難聴)

老人性難聴は、加齢によって、聴力が低下する症状です。病気というより、一つの老化現象として、見られる事が大半です。

が、この老人性難聴の原因は、

  • 大きな音の聞きすぎ
  • 動脈硬化

によるものと最近では、わかってきました。

若い頃や30代、40代の頃にイヤホンやヘッドホンで大きな音で好きな音楽を長時間聞き続けたり、食生活の乱れや運動する習慣がなく、動脈硬化が進んでしまうと、老人性難聴が発症しやすくなる。という事ですね。

イメージしづらいのが、動脈硬化だと思います。

動脈硬化というのは、その言葉の通り、動脈、簡単に言いますと、血管の事ですね。その部分が硬化してしまい、弾力性が失われている状態になります。病気というより、血管の状態を示す言葉です。

動脈硬化になると、弾力性が失われるので、血管が詰まりやすくなったり、血管が詰まる事で、最悪、心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす事があります。

ここまでくるともはや難聴どころではなく、命の危険性が出てくる状況ですが、これが動脈硬化になります。

老人性難聴は、老化現象の一つですが、実は、動脈硬化と大きな音の聞きすぎによって、進みやすかったり、発症しやすい。という事を知っておけると良いです。

糖尿病

次は、糖尿病です。

血糖値が常に高い状態になり、その状況が続くと、合併症状が多く出てくる事で、重大な病気にかかりやすくなる症状ですね。

耳の事で大事な事を伝えさせていただくと、糖尿病の人と糖尿病ではない人を比較した時に糖尿病の人の方が難聴の発症率が高かった。という事が研究でわかってきています。

その事から、糖尿病に関しても、予防できると良いです。

糖尿病には、1型、2型があるのですが、今こちらでお伝えしているのは、現在問題になっている2型の方の糖尿病です。

こちらに関しても、覚えておけると良いです。

突発性難聴(メニエール病)

突発性難聴とは、原因不明で急に起こる急性難聴の総称です。

症状としては、急に片耳のみ聴力が低下し、耳鳴りや耳が詰まった感覚。時には、めまいが発生する病気ですね。

こちらの原因は、ストレスによる説とウイルス性による説があり、今現在は、よくわかっていません。多くは、ストレスによるもの。と考えられている状況です。

メニエール病も同じようなもので、ストレスにより、急に聞こえなくなり、めまいが強くでる症状です。必ずしも、めまいが出る訳ではないのですが、めまいや聴力低下、耳が詰まった感覚、耳鳴り、こういった症状を引き起こします。

この2つの共通点は、急に発症する事とストレスによる難聴である事です。ここも覚えておけると良いです。

予防していくために

では、予防していくためには、何が良いのでしょうか。

これは、よく当たり前に言われている事で、

  • 栄養価とバランスのとれた食事
  • 適度な運動(ウォーキング)
  • 睡眠時間をちゃんととる

の3つですね。基本すぎて、もしかしたら、拍子抜けしたかもしれません。

イメージとしては、生活習慣病を予防する。というような状態です。

あとは、動脈硬化につながりやすいものは、避け、糖尿病になりやすいものも避ける。という事ができると良いです。

動脈硬化につながりやすいのは、喫煙ですね。これは、避ける。さらに糖尿病になりやすいのは、糖ですね。これもできるだけ避ける。

糖は、避けられるものと避けられないものがありますので、できるだけで良いです。

お菓子は食べない。ジュースは飲まない。ケーキや甘いものは、食べない。これだけでも、だいぶ減らせます。

食事に使う調味料ぐらいは、私は、良いと考えています。明らかにアウトなのは、お菓子、ジュース、ケーキ、ドーナツなどの揚げ物、甘いものですね。

酒、タバコについては、やめられるとよく、タバコは、動脈硬化。酒は、睡眠の質が悪くなりやすいので、やめられると良いです。

まるで禁欲生活を勧められるような状態ですが、私も、生まれつき難聴の人間ですので、2021年6月から生活習慣を見直し、なるべく今の状態をキープできるよう、生活を修正しています。

まとめ

今回は、聴力低下を予防する。という事で、こちらに関して、知っておけると良い内容をまとめてみました。

知っておけると良い病気は、老人性難聴、糖尿病、そして、突発性の難聴です。これらのものを予防できれば、良い状態を維持しやすくなります。

耳は、残念ながら治す事ができません。という事は、今、この内容を読んでいるこの瞬間が一番、聞こえている状態である。という事です。

私も生まれつきの難聴者なので一緒です。

私はできるなら、聴力は下がりたくない。と考えています。

単純にこれ以上、聞きにくくなるのは、これ以上、困りやすくなる。という事を意味するため、そういった生活は、正直、できる限り避けたいと考えています。

その事から、今現在、自分の生活を改善できるよう、色々と修正している最中です。もしよければ、一緒にそういった生活を目指していきましょう。

以上、聴力を予防する。という内容でした。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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