役に立った本の紹介

DIE WITH ZEROを読んで

深井 順一|パートナーズ補聴器

昨年読んだ本の中で、良かった本の一つが、DIE WITH ZEROという本ですね。作者は、ビル・パーキンスさんという方です。

この本は、一言で言うと、ゼロで死ぬ。お金をゼロにして死ぬことを目的とした本のようなもので、何かとお金を貯めることに勤しんで、楽しみを後回しにしがちな現代人に刺さるような内容です。

私自身も「お金は大事だよな」と思いながらも、「はて、お金を貯めて、そのまま年取ったら、何も残らんな」と漠然と不安を抱えていたため、この内容は、刺さりました。

お金を貯めること、得ることは、確かに大事なのですが、それ以上に、何のためにお金を貯めるのか、得るのか。それは、自分の人生を豊かにするためですよね。貯めることばかりをしていては、豊かにしていくことはできません。

ですので、ゼロで死ぬ。お金をゼロにして、亡くなるようにして、なるべく後悔することを少なくすること。それが、大事になるわけですね。

人生には、その時、その時にしかできないことがある

まず、お金を貯める。というと、確かに大事なように感じますが、考えなければいけないことは、人生には、その時、その時にしかできないことがある。ということです。

私の場合、仕事柄、ご年配の方にお会いするわけですが、(補聴器はご年配の方がつけるケースが圧倒的に多いです)見ていると、足腰も弱くなり、体力も少なくなり、話の中心は、健康のこと、病気のことになるんですね。

で、このような状態だと、例えばここから、旅行したいといっても旅行ができるわけでもなく、ここから、腹一杯、好きなものを食べたい。といっても健康上の問題でできなかったり、そもそも食が細くなり、食べる量も減ります。

つまり、お金を貯めて、できるようになった頃には、別の問題が発生しているため、実際には、できないと言うことですね。この点は、子供を持つということも年齢制限があります。ここも限りがあります。

ですので、お金を貯めるという行為は一見正しいように思えるのですが、実際には、人生には、その時、その時にしかできないことがある、ということです。

言い方を変えると「それって歳とった後でもできることなの?」ということです。これに関して、Yesであれば後回しもいいのですが、大抵は、できないし、仮にできたとしても、それが思いついた頃より、楽しめることはありません。体力も思考も衰えるからです。

貯めることばかりをしていると、その時には、普通にできたことが老年には、できなくなる。ここが落とし穴なわけですね。人生には実は、こんな落とし穴があります。

お金は死ぬ時が一番多い

個人的に感じていたのは、お金は死ぬ時が一番多い。ということです。お金をせっせと貯め、そして、死ぬ時に一番多いとなると、何のために貯めたのか、わからなくなってしまいます。

別に苦しい経験をするために貯めてきたわけではないわけですから、ここに関しては、「もうちょっとうまい使い方はないかな?」と個人的には、思っていました。

お金が救ってくれるというよりもお金は、何かの引換券です。ですので、引き換えなければお金は、意味がありません。だからこそ、その有効なものと引き換えたいと思うのですが、このうまい引き換え方を知りたいところですね。

大量に引換券だけ残しても別にそのような人生を歩みたかったわけではないわけですから、どう引き換えればいいのか、ここが大事になります。

経験に投資する

この本の中で記載されているのは、経験に投資すること。勉学でも良いし、どこか旅行しにいくでもいいし、自分が経験したいと思うことに投資をすること、お金を使うことです。

もし、したいことがあれば、今すぐお金を使い経験すること。上記の通り、年齢を重ね、貯蓄を蓄えた頃には、また別の問題が起こり、楽しめなくなる可能性が高いからですね。

私の場合は、割と自分がしたいと思っているものは、だいたいしてきましたので、あまりここに関しては何もないのですが、一つ、思ったのは、健康に関する投資ですね、食事や運動や睡眠、ここには、お金をケチらずにやろうと思いました。

先のことを考えると、今現在は、それがないかもしれませんが、この先、何かやりたい、あるいは、こういうことをしてみたいと思った時に、体がガタついていたら、したいこともできません。

ですので、健康、食事、睡眠はケチらないようにして、体は資本という言葉があるとおり、ここに関しては、していこうと思いましたね。

お金よりも人生の方が大事

普通に考えれば、人生とお金、どっちが大事かと聞かれたら、普通は人生です。いくらお金があったとしても人生がめちゃくちゃ、あるいは、「自分の人生はこんなはずではなかった」となってしまったら、元も子もありません。

豊かな人生には、お金は必要ですが、だからといって、人生よりお金の方が大事とはなりません。でも悲しいかな、資本主義の社会になってきた頃から、まるで人生よりもお金の方が大事なような生活をすることになってきました。

これは、そういった生活を強いられてきた。とも言えるかもしれないのですが、だからこそ、お金より人生の方が大事だ。と思って、お金とはうまく付き合っていきたいですね。

大事なのは、人生には、その時、その時にしかできないことがある。ということですね。だからこそ、経験に今すぐお金を使うことが大事で、なるべく後悔のない人生にしていく。そのような姿勢が必要なのかもしれません。

私は自分の人生に向き合うことが大事だ。と感じているのですが、自分の人生に向き合うことの一つに、お金の問題も出てきます。お金との付き合い方、考え方の一つとして、おすすめですね。

私自身も生まれた時から難聴の体ですが、やはり、なるべく後悔は少なくしていきたい。やはり補聴器はそのためにあると思うし、本当の意味で、一人で家にこもって誰とも会わずに暮らすなら、補聴器はいりません。

なので、そういったことにどんどん使っていって、「まぁこんな体で生まれてきたけど、なんだかんだいい人生だったな」で終われれば一番いいですね。

個人的には、だいぶ自分の考えが変わった一冊でした。このままお金だけを貯蓄して終わる人生が嫌な方にはオススメな本になります。

この記事を書いた人
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。1986年7月1日生まれ。生まれつきの感音性難聴(両耳、中等度難聴)で、7歳から補聴器を使っています。生まれは静岡県静岡市、育ちは千葉県市川市。趣味は、サウナと読書。物を少なくすることで、色々と楽になったことから、今現在は、生活をシンプルにすることにハマっています。
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