補聴器の効果の一つは、自信がつきやすくなる事
補聴器をつける事による効果は、聞きやすくなる事もありますが、個人的には、自信がつきやすくなる事の方が、大きいと考えています。
自信がつきやすくなれば、行動そのものも増えますし、今まで、消極的に考えていたものでも、やってみよう。チャレンジしてみよう、と感じることも増えます。
この部分は、非常に大きく、補聴器をつける理由の一つは、私自身、自分の人生をよりよくするためで、それをしやすくする一つの道具だとも考えています。
残念ながら耳が治るレベルまで、改善させることは、できないのも事実ですが、補聴器をつけることで、自信がつき、今までできなかったことや今まで、少し抵抗があって行いにくくなったことを行いやすくなったと言う方は、たくさんいました。
こちらに関して、自分の経験も踏まえながら載せていきます。
難聴によって下がるのは、
難聴によって下がるのは、聴力だけではなく、自信も下がりやすくなります。
聞こえにくくなると、聞こえにくいがゆえになかなか人とお話しようと思わなくなり(聞き返す可能性が高い人とは、あまり話す気が起きなくなりがちです)、必要最低限で済ませる傾向が強くなります。
聞き返しや聞こえない事が多いと、話し手側も聞き手側もどちらも、意思疎通がしづらくなってしまい、お互いに通じない事によるストレスを感じ始めます。
この状態は、あまり良い状態ではありませんので、お互いに避けようとしたり、最低限の事で済ませようとする働きが出てしまうんですね。
そして、聞きにくい状態が続き、かつ、聞き返しの回数や聞こえない事が多いと、だんだん、自分自身に自信がなくなり、行動もしづらくなってきます。
この社会のコミュニケーション方法(意思疎通の方法)は、主に会話ですので、会話が聞きにくいと、人とお話したり、何か相談したり、お店に行って、買い物したり、など、人を介して行う事がしづらくなってしまいます。
このように自分自身ができない事、自分の努力ではどうにもならない事が多くなると、人は、自信を無くしやすくなります。
自分の経験から感じる抵抗が減る事の価値
私自身は、生まれつきの難聴者で補聴器をつけている人間ですが、聞きやすくなる事により、活動的になりやすい。行動の閾値(しきい値)が下がる。というのは、すごく感じます。
私の場合は、補聴器がない状態ですとコンビニやスーパーの人の声も聞こえにくいため、そのような場面でも困りやすく、かつ、聞きにくいとうまく会話が成立しません。
補聴器が必須になっている状態の人間ですが、あるのとないのとでは、行動のしやすさは、大きく変わります。
この抵抗が少なくなるというのがすごく大きく、聞こえやすくなる事により、生活がしやすくなるのも、もちろんなのですが、抵抗が少なくなるというのも大きなポイントだと感じます。
聞きにくいとどうしても、人と接する事自体が消極的になりやすいため、その抵抗を下げる。もしくは、何か自分がしたいと思った時にその抵抗が下げられていると、行動は、しやすくなります。
自分自身の抵抗が少なくなり、自分がしたい事ができるようになるというのは、生まれつき聞こえにくい私にとっては、非常に大きい事でした。
聞こえを改善してくれる部分ももちろん補聴器としての効果ですが、それと同じくらい重要だと感じたのは、自信をつけさせてくれるところです。
まとめ
難聴になると、聞こえのほか、自信も低下しやすくなります。
補聴器は、聞こえの部分もそうですが、聞こえやすくなる事により、自信の部分も得られやすくなります。
残念ながら今現在の技術では、耳が治るレベルまでは、行かないため、聞きにくさが出ることもあるのですが、それでもできる事が増えたり、今まで、聞きづらく感じていたところが改善される事で、心の負担も軽減されます。
補聴器は、聞こえを改善するだけではなく、聞こえにくくなった時に失いやすい自信の部分も得られやすくしてくれます。
個人的には、そちらの方が大きく、聞こえを改善してくれると同時に自信も取り戻してくれる事の方が重要だとも感じます。
こちらに関しては、あまりそのような事を言う人がいないので、補聴器をつけている人間の立場から、書いてみました。