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固定電話を聞きやすくしてくれるテレアンプⅢ

深井 順一|パートナーズ補聴器

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固定電話の聞こえを良くする電話の音声拡張機器、それが、テレアンプⅢです。

比較的、簡単にセットでき、そして、操作することができますので、もし、電話をする際、聞こえにくさを感じていたり、相手側が電話が聞きづらそうにしている場合、使用されてみては、いかがでしょうか。

今回は、こちらについて、主な概要からセット方法。購入方法も含めて、記載していきます。

テレアンプⅢ 概要

  • 名称:テレアンプⅢ
  • 金額:8,800円(税込10%)
  • 販売:株式会社自立コム
  • 対象:だいたい80dBぐらいの聴力
  • 使用:9V電池かACアダプター(別売り)
  • 注意:コードレスタイプには、使用できず(子機も)

概要は、このようになります。

基本的に固定電話につけて使用し、固定電話とコードの間に挟み、音量増幅器として、使えます。

電話機にセットした後は、このつまみの部分で音量を操作し、自由に音量を変えられるようになります。

対象聴力は、だいたいこのぐらいです。音の大きさ的に80dBぐらいまでが限界ではないかと考えられます。

この範囲内であれば、そのまま補聴器なしでも電話の聞き取りがしやすくなるかと思います。

なお、電話をする際ですが、補聴器をつけたままでしていただいても、補聴器なしの状態でしていただいても大丈夫です。

ご自身が活用しやすい方法で、していただければ、電話も苦手意識が無くなったり、スムーズに電話ができて、疲れる感覚も減りやすくなります。

こちらは、中に9V電池を入れて使用していただくか、別売りのACアダプターを使っていただくか。2つに1つです。

ACアダプター自体(なぜか)別売りになりますので、こちらを使いたい場合は、テレアンプⅢ用のACアダプターも購入する必要があります。

テレアンプⅢのセットの仕方

テレアンプⅢのセットの仕方は、そう難しいものではありません。

電話機と受話器を繋いでいるコードを取り外し、その間につけ、最後に電話機とテレアンプで音声が聞きやすい位置にスイッチを合わせます。

はじめに電話機本体と受話器のコードを外し

テレアンプと受話器を接続し、

テレアンプと電話機本体を接続します。これでOKです。

最後に電話の接続として、ここの部分のスイッチを合わせます。この部分は、電話機によって、接続できる部分が異なり、ここの部分をいくつか、スライドしながら、電話の音が良く聞こえるところを探します。

探し方は、電話機で天気予報を聞くとわかりやすいです。天気予報の番号は、市外局番+177になります。

例えば、東京の場合は、03(東京23区)+177=03177と入力すれば、東京の天気予報が流れます。千葉県の場合は、047(厳密には、047区域)+177=047177と入力すれば、千葉県の天気予報が流れます。

この天気予報が流れている間、ずっと音声が流れてくれますので、その音声を聞きながら、スイッチを変えて、音声が聞きやすいところにセットします。

これでテレアンプⅢのセットは、完了です。

音量セットの注意点

音量のセットの注意点ですが、この製品を使って音を大きくする場合、最終的な音の大きさは、電話機の音量+テレアンプⅢの増幅=今の音量になります。

例えばですが、電話機の音量が、大(だい)で、テレアンプⅢで大きくすると、この電話機の音量、大(だい)からテレアンプⅢでより大きくなります。

この場合、電話機の音量の大(だい)より下には、下げられなくなるので、ご注意ください。

厳密には、電話機側で操作すれば音は下げられます。テレアンプ側で下げられなくなる。という意味ですね。

テレアンプⅢの構造として、電話機の音量をより大きくする。という風にしていますので、電話機の音量が大きい場合、その大きい音をさらに大きくするようにします。

そのため、音量の増幅幅をある程度、自由に設けた方が使いやすく、電話機側の音量は、中(ちゅう)くらいにしておき、残りは、テレアンプ側で操作できると、かなり広く音の大小(音の調整)ができるようになります。

この知識は、特に難聴の人と一般の人(健聴の人)が一緒の電話機を使う場合に重要です。

難聴の人がちょうど良い音量というのは、健聴の人からすると音がかなり大きいので、健聴の人の耳を守る意味でも、音量の幅を調整できるようにしておきましょう。

なお、自分一人(難聴の人)しか使わない場合は、自由にセットして大丈夫です。

9V電池とACアダプターについて

テレアンプⅢの場合、使い方が厳密には、

  • 9V電池だけで使用する
  • ACアダプターを使って使用する

の2つがあります。

違いは、単純にACアダプターを使って、電池切れがないように使用するか、面倒でも、電池が切れた時に中の9V電池を交換して、使用するか。になります。

結論からいいますと、もし長期的に使うのでしたら、ACアダプター付で購入した方が良いです。

というのもこのテレアンプⅢは、電池切れが外部からわかる方法がなく、かつ、電池が切れると、音声が聞こえなくなるので(電話回線は、繋がっているけれど、音声が聞こえない)急に切れると、困ってしまいます。

ですので、しっかりと使用したい。もしくは、長期的に使用したい。という場合は、ちょっとお値段がかさみますが、ACアダプター付で購入した方が、結果として、使いやすくなります。

ちょっとした際に使うぐらいであれば9V電池でも良いかと思いますが、しっかりと使用したい場合は、ACアダプター付をオススメします。

テレアンプⅢの購入方

一応、アマゾンでも売っていますし(リンクが安定しない点は、申し訳ございません)

自立コムさんのWebサイトでも売っています。

自立コムさんのWebサイトの場合は、事前に1週間ほど借りることもできます。(送料だけは、依頼者負担)

そして、私の方のお店でも取り扱いは、ございます。

安定して購入する場合は、自立コムさんのWebサイトから購入されるか、当店の方で、直接、ご用意する。という事をしています。

※アマゾンや楽天の場合は、ヒットする時とヒットしない時があり、少々、安定性に掛ける部分があります。この点は、申し訳ございません。

まとめ

固定電話が聞きにくい場合、しっかりと聞きやすくしてくれる製品がこのテレアンプⅢです。

操作もそう難しいものではありませんので、仮に電話の聞きにくさにお悩みの方は、使用してみるのも良いかと思います。

ご自身が聞きにくい場合もそうですし、ご家族、もしくは、電話連絡をする方が聞きにくそうにしている場合もそうですね。

やりとりがしやすくなれば、お互いにスムーズに電話ができますので、そのようにしてくれる機器が、このテレアンプⅢになります

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。お客様からは「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」「日常生活がスムーズになった」「人に聞き返すことが減り、コミュニケーションに対するストレスが軽くなった」と評価いただくことが多いです。
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