補聴器のFAQ

補聴器を購入した後は、なるべく耳を守ろう

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

補聴器を購入したり、補聴器を使い続けていく場合、大事になってくるのは、耳を守る事です。

今現在、補聴器は、聞こえを改善できる量には、限りがあり、聴力低下が大きくなると大きくなる程、補える量が限定的になります。

そのため、今現在の耳の状態。聴力に関しては、守っていく事がとても大切です。

こちらでは、

  • 補聴器には、補える量に限界がある
  • 耳を守るために

の2つに分けて、こちらについて、記載していきます。

補聴器には、補える量に限界がある

まず、補聴器で知っておきたい事は、補聴器は、聴力によって、補える量、聞こえの改善値は、異なる。という事です。

だいたい70dB未満ぐらいの聴力であれば、それなりに補うことができるのですが、これよりも、聴力低下が進むと、聞こえを補える量がさらに減り、補聴器を使ったとしても、聞きにくさがより強くなってしまいます。

補聴器は、残念ながら耳を治すことができない機器であり、かつ、聴力低下のレベルによっても、聞こえの改善度が変化します。

つまり、今現在の状態が一番、補聴器で聞こえを改善しやすい状態であり(補聴器を使った時の聞こえの改善効果が高くなりやすい状態)、ここから先は、仮に聴力が下がると、より聞こえが改善しづらくなる事を意味します。

仮に聴力が低下したとしても、もしくは、どのような聴力だったとしても、一律にここまで、改善できる。というような状態であれば、そこまで気にしなくても良いかもしれません。

しかし、実際は、そんな事はなく、聴力低下が大きくなると大きくなる程、聞こえの改善効果も薄くなってしまいます。

ここのところが理解できれば、なぜ耳を守ることが大事なのか。そこが自ずとわかると思います。

耳を守るために

では、耳を守るために大事な事は?というと、ありきたりには、なってしまうのですが、

  • 必要以上に音を大きくしない
  • 健康に気をつける

の2つが大事になってきます。

必要以上に音を大きくしない

基本的に補聴器は、大きい音に対する制限というのをかけています。

ですので、そんなに大きい音が強すぎる状態で入り続ける事は、ないと思いますが、補聴器のボリューム等で明らかに自分の耳に対し、音が強い。と感じる感覚で、長時間使うのは、あまりオススメできません。

自分自身で音が大きいと感じる感覚は、言い方を変えれば、耳に負担がかかっている状態になりますので、そこまで無理に大きくする必要はありませんし、大きすぎる感覚で、音を聞き続けなければならない理由もありません。

この点は、ちょうど良いくらいの音の音量で聞き続ければOK。ということですね。

なお、こういったお話をすると、適度に補聴器を外した方が良いか。というお話が出てくるのですが、基本的には、補聴器は、付けっ放しにして、大丈夫です。

必要以上に音を大きくしすぎなければ、聴力低下を引き起こす可能性は、低いとされています。

健康に気をつける

2つ目は、健康ですね。具体的には、

  • 適度な運動(できれば毎日1万歩)
  • 栄養価のある食事(バランスの良い食事)
  • 睡眠(できれば7〜8時間睡眠)

になります。

こちらは、耳。といより、体全般の部分になります。結局、耳も体の一部ですので、耳を良くする。ではなく、体、全体を良くする。と考えた方が良いですね。

上記のものは、ハードルが高いのですが、大事な部分になります。

なお、これを書いている私自身も、全然ここまでは、できていません。

睡眠は、ほぼ必ず、7〜8時間寝るようにしていますが、運動がほとんどできておらず、毎日1万歩というと、距離にして、だいたい7km〜8kmぐらい歩く計算になります。

栄養に関しては、新型コロナウイルスの影響により、家で自炊することが増えたため、以前より、栄養に気を使って、自炊する事ができているので、少しずつ良くなっています。

個人的に運動だけ、かなりハードルが高いので、自分でも、どうやったらその習慣を作れるのか。良い環境を作るのかどうか。試行錯誤していこうと思っています。

できるだけ、耳は、守ろう

今現在、残念ながら補聴器で聞こえを改善できる範囲。補聴器を使用して、聞こえにある程度、満足しやすい聴力。というのは、限定されています。

ですので、聴力低下が進んでしまうと、今現在、聞こえている感覚より、補聴器での聞こえも悪化してしまうため、基本的には、悪くならないに越した事はありません。

それは、ご自身の耳のためにもそうですし、聞きにくくなり、よりご自身の生活が困難にならないようにするためにも、そうですね。

健康の部分は、まだまだ私もわからない事はあるのですが、基本的には、運動、睡眠、食事。この3つがキーになります。

この3つは、耳だけではなく、その他の病気にも有効です。

特に運動は、適切な運動をする事により、肥満や糖尿病、高血圧、心臓病、脳血管疾患、ガン、認知症など、ありとあらゆる病気のリスクを下げることがわかってきています。

私のブログの副タイトルは、難聴の体でも豊かに暮らすために。こちらです。

補聴器屋さんだからと言い、補聴器や耳の事だけ、扱うのではなく、こういった事も個人的には、大事な事だと、思い、今回は、こちらについて、載せてみました。

私もまだまだな部分がありますので、一緒に良くしていきましょう。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
生まれつきの感音性難聴で小学2年生の頃から補聴器を使用。補聴器の仕事は、2006年からで、2024年現在、18年です。自分自身でも補聴器を使っていることを活かして、お客様に貢献できるお店を目指しています。お客様からは、補聴器を使っている当事者なので、状況や気持ちをわかってもらいやすい、と評価いただくことが多いです。
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