音は、理解しやすい方で聞くのが基本です
聞こえを改善する。もしくは、聞こえやすくするには、どうしたら良いの?と疑問に思った際、私の方から言えるのは、タイトル通り、理解しやすい耳で聞く事。という事です。
左右で聞こえる感覚が違う方や今まで同じ様に聞こえていたけれども、別の病気を患ってしまって、より耳が悪化してしまった時などは、基本的に聞こえやすい耳、音を理解しやすい耳を中心に改善していくと、聞きにくさは、改善しやすくなります。
私が経験した事
これは、仮でお話をしていくのですが、以前いくつか症状が重なり、今まで仮に右側が聞こえやすかった。右側で聞くと理解しやすかった。という方ががいました。
その方の聴力がより悪化した際、聴力は、左右、両方とも同じなのに関わらず、音声の理解のしやすさ。それは、左側の方が良い。という事がありました。
しかし、元々、その方、自身、右側が聞こえやすい。という認識。先入観ですね。それが強く残っていたため、電話やお話を聞く際は、右側を中心にして、聞いていたため、聞こえにくさが強い状態でした。
そこで、状況の見直しをして、左側を中心に聞こえる様にすると、より聞こえの改善ができ、以前の状態より、よりよくなりました。
こういったケースは、私の方で、結構、体験しています。
補聴器で聞こえを改善する原則
聴力だけで見ているせいか、同じ聴力だったり、あとは、今までこうして聞いてきたので、この様にすれば、聞こえやすい。という思い込みからでしょうか、そうしているケースがちらほら見られます。
ここで大事な事は、基本的に補聴器での聞こえの改善は、補聴器での聞こえの改善効果が高くなりやすい耳に装用する。という事です。
両耳とも補聴器での聞こえの改善効果が高くなりやすいのであれば、理想は両耳ですし、仮に片方がかなり低い場合は、その耳に補聴器を装用する事は、あまりオススメできません。
実は、補聴器で聞こえを改善する際、どの様な聴力でも、どの様な耳の状態でも、必ず一定の改善ができるという訳ではないんですね。
実際には、補聴器を装用することにより、聞こえの改善効果が上がりやすい耳。そして、逆に補聴器の改善効果が上がりにくい耳。というのが存在します。
ですので、基本的に改善しやすい耳。もしくは、聞こえを改善しやすい方法で改善していくことが非常に大事です。(ココ本当に大事です……)
それをわかりやすくするには?
さて、それをわかりやすくするには?となるのですが、一番わかりやすいのは、語音明瞭度測定。という測定をする事です。
こちらは、言葉の聞き取りを聞こえる音量で聞いて、どれだけ言葉が理解できるのか。を可視化するもので、それを調べてみると、音を大きく聞こえる様にした時にどのぐらい音声が理解できそうか。を可視化する事ができます。
しかし、これだと大掛かりと言いますか、計測をしなければならないため、ちょっと難しいところがあります。
もっと簡単な方法は、電話を左右でしてみる。という事です。
右で聞いて見たり、左で聞いてみたり。その際、どちらの方が聞きやすいのか。それで、聞きやすい方を知る。という方法です。
電話の場合は、177(天気の時報)厳密には、市外局番+177で、お住いの地域の天気予報でも聞きながら、どっちの耳の方が理解しやすいのか。を知る事で、聞きやすい耳を知ることもできます。
聴力によっては、難しいこともあるのですが、この様な方法もあります。
仮に聴力や耳の状況が左右で異なる場合、聞きやすい方を軸にして理解すると聞こえについては、改善しやすくなります。
これは、電話をする際や何か聞きづらくて耳を傾ける耳も、その理解しやすい耳側でやっていただいた方がわかりやすい。という事ですね。
音は、理解しやすい方で聞くのが基本
両方とも聴力が同じ。もしくは、音声を理解できるレベルも同じ。であれば、どちらでも大丈夫なのですが、左右の聴力が異なる場合、どちらの方が理解しやすいのか、そして、改善しやすい耳、改善しやすい方法は、なんなのか。により、聞こえの改善効果は、変わってきてしまいます。
この様なケースの場合、自分の耳の事をしっかりと把握する事が大事です。そこから、どの様に日々の行動や対応ができれば、生活しやすくなるのか。その点を理解しつつ、改善できると良いですね。
誠に申し訳ないのですが、補聴器は、聞こえの改善効果がでやすい耳とそうでない耳があります。
ですので、その改善効果が出やすい耳につけたり、その耳を軸に聞こえる様にする。対応できる様にする。という事が非常に大事になります。
なかなか表現や伝える事。そして、理解する事が難しい部分ではあるのですが、補聴器は、どの様な耳の状態もたちまち改善する事ができる魔法の機器ではないため、この部分を考える必要があります。