耳・補聴器のこと

今年2022年、お店の方で変えていったこと

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器で聞こえを改善していく方法については、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善を知りたい方は、お客様の聞こえの改善事例へどうぞ。

さて、気がついたら、もう12月ですね。時が経つのは早いと言いますか、もう今年は、1ヶ月もない状態になります。

そんなタイミングでですが、今年一年に関して、早めに振り返ってみようかなと思いまして、久々にブログの方でも書いてみようと思います。

今年一年は、お店の構造をとにかく変えるようにした一年でした。前々から目標としていた”きちんと相談できる環境を作りつつ、それで収益を出せるお店にすること”。私の場合は、ここが目標でした。

あまりこういったお店のことは、外に出さないことが多いので、こちらでは、その背景となる問題についても記載していきたいと思います。

補聴器における課題

まず、補聴器屋さんというのがどのような構造で成り立っているのか。という観点が必要なのですが、そこについて一言で言うと「補聴器の販売によって成り立っている」ということになります。

補聴器屋さんなので、当たり前じゃないか。という方もいると思うのですが、問題の根本は、”補聴器の販売でしかまともな収益が出ない構造”そのものにあります。

例えば、人によっては、初めてのことで補聴器を買ったけれども、うまく相談できず、その後の補聴器の調節、フォローが疎かになったり、あるいは、聞きにくさがあり、良い補聴器(高い補聴器)を購入すれば良いと思って、買ったけれども、うまく使えない。といったものですね。

補聴器の場合は、実は、一人一人の人の聞こえを改善した時、あるいは、生活の改善がされた時にお金が発生する(お店側の人がお金を得る)のではなく、補聴器が売れた時にお金が発生します。

ですので、効率を求めてしまうと、一人一人の状況が良くなることではなく、お金を得るタイミングが補聴器を売った時になりますので、補聴器を売る圧力が強くなったり、きちんと使えているかどうかのフォローが疎かになりやすいという特徴があります。

これらは、補聴器を売った時にしかまともなお金が入らない業界そのものの構造が問題になります。

この状況からどうお店が在ると良いかを考える

で、そういった状況の中で、自分なりにお店の在り方というのを考えていくのですが、やはり私自身は、自分が補聴器を使っている人ですので、きちんと相談できる環境を作り、その人の生活が改善されるお店にしていきたいなと思っていました。

私自身は生まれつきの難聴者になりますので、私も補聴器を使っています。

しかし、それは補聴器が好きだから。ということではなく、補聴器が自分にとってあると良いものだからです。

あくまでも私の場合は、自分の存在が上にあり、補聴器は下にある状態です。私の中にある補聴器とは、難聴の方の生活を支えてくれる道具で、それもその中の一つの道具に過ぎません。

ですので、私としては、そういった生活を支えられる補聴器を提供していこう。と考えていましたので、そこから、お店の在り方を考え、構造を変えていきました。

具体的には、コストを軽減し、一人一人の方々をきちんと相談できるようにすることです。コストを軽減して、一人にかけられる時間を長くしても利益が出るような構造を作ること。というとよりわかりやすいかもしれません。

効率を求めると、補聴器を売りっぱなしの方が良いのかもしれませんが、それは、私が考えるお店の形ではありません。

ですので、一人一人の方々を方々をきちんと見れるようにしても利益が出る構造にすること。そんなお店に変えていった一年でした。

お店の仕組みを変えた先に見えたもの

今までも、どちらかというと、そういったお店にしていたのですが、より自分自身が目指すお店の形が見えてきたことで、取捨選択が非常にしやすくなりました。

このようなブログを書いたり、Youtubeで動画を作っていることもあり、たまにメールのみの相談が来たりするのですが、誠に申し訳ないのですが、メールのみ、コメントのみは、お断りさせていただき、お店に来れる方だけ対応したり。

あとは、既存のお客様ですね。ありがたい事にこのようなお店に通ってくださっている方を優先して対応できるようになったことで、個人的には、だいぶ変わりました。

当たり前の話ですが、私のお店は、このようにお店にわざわざ来てくださっている方のおかげで成り立っています。

ですので、自分が大切にした方が良いお客様は誰か?を考えれば、私のお店を支えてくれている方。つまり、わざわざお店にお越しいただいている方になります。

今現在、簡単にメールだとかコメントだとかで連絡が取れる時代だからこそ、そういったものには、惑わされず、きちんと行動で示してくださる方。お店にわざわざ来てくださる方をきちんと対応すること。そのように集中できるようにできたことは、私の中ですごく良いことでした。

そういった仕組みに変えていって、起こった変化の一つは、お店に来るのが初めて(このお店に来るのが初めて)の方に対しても、きちんと対応できたり、その方が相談したいことにきちんとお応えできるようになったこと。

そして、既存の方、お店に元々お越しいただいていた方との雑談をする時間が取れるようになったことです。

どちらも不要なものを捨てることで、時間に余裕ができたことからできるようになったことです。

些細な違いかもしれませんが、自分にとって大事なものとそうじゃないものをきちんと分け、対応しなくて良いものは、バッサリ切ったことで(反感を買うことは増えましたが)、自分がすべきことに集中できるようになったのは、良い変化でした。

こんなことをしていたのが、今年一年でしたね。

まとめ

12月の初めぐらいになりますが、本当の意味での年末は、忙しくなっている可能性がありますので、早めに今年一年に関しては、書いてみました。

お店の構造をだいぶ変え、きちんと自分が貢献できる方々、あるいは、私自身に価値を感じてくださるお客様のみ対応するようにしてから、だいぶ良くなりました。

メールのみのご相談やコメント、Lineのみの相談はあるのですが、残念ながら、補聴器はそういった相談のみでは、解決できないことが大半です。

ですので断った時に恨まれはするでしょうが、まあそれは仕方がない。と割り切って、バッサリ切りまくっていたら、自分自身がすべきこと、貢献すべき方々により時間を使えるようになったので、(人知れず恨みをたくさん買っている可能性はありますが)自分としては、良い一年だったなと思います。

皆様は、どのような一年でしたでしょうか。私は、こんな感じに色々とやっていた一年でした。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。私にとって補聴器とは、難聴の方の生活を支える道具です。この店では、生活を支えられる補聴器を提供したり、支えられるサービスを提供する事で、聞こえの改善、生活の改善に貢献できるようにしています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

補聴器とは、難聴の方の生活を支える道具である。という考えから、生活を支えられる補聴器を提供したり、支えられるサービスを提供しています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

記事URLをコピーしました