耳・補聴器のこと

聞こえにくさを改善する方法を伝えるって難しい

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

私自身、お客様の症例。という形で、補聴器で改善する方法について、書いていたりします。

この場合、なるべく、その方の状況を改善する方法を書くような形にしているのですが、こちらをやり始めたのは、お客さんからの要望でした。

耳の事を調べていても、なかなかどのようにしたら良いか。わからない。どのようにすると、よくなるのか。わからない。

そのような声になるべく応えるために始めたのですが、思っている以上に改善に関してを伝えるって、難しいな。と感じています。

補聴器、というよりも、耳の状況がどうしても人によって変わってしまうため、なかなか、この状態には、これ!と、言いづらいのが、この場合のポイントです。

今回は、こちらに関して、載せていきます。

伝える2つの難しさ

伝える上で、難しいと感じるのは

  • 耳によって改善方法が違う
  • 専門用語だらけになる

の2つです。

耳によって改善方法が違う

まずは、耳によって改善方法が違う。こちらになります。

多くは、こちらが難点なのですが、仮に同じ難聴、病名だったとしても、聴力が異なるケースがありますので、この病気によって、聞きにくくなったら、これ。というような事が言えません。

補聴器は、基本的に、病名より、耳の状態によって、改善させる方法が異なりますので、病気ベースで考えるよりも、耳ベースで考えて、改善をしていく必要があります。

この部分が、一番の要因で、病名により、改善方法が一律になるのであれば、まだ、わかりやすいかもしれませんが、耳ベースとなると、初めての方は、特にわかりづらくなってしまいます。

専門用語だらけになる

これも、難点の一つですね。

書いたとしても、専門用語が多くなる傾向があり、恐らく初めての人は、ほとんどわからないのでは?と感じることも、私の中には、あります。

ここは、私も悩ましいポイントなのですが、わかりやすく書こうとすると、冗長になりやすくなり、伝える意識が強くなると、専門用語が多くなり、知らない人からすると、読みづらい内容になります。

ある程度は、簡単にお伝えしようと工夫は、しているのですが、耳の事を伝える。理解できるようにする。という部分をしっかりしようとすると、専門用語がどうしても、出てしまいます。

お客さんの症例を書くきっかけ

こちらは、実際に、

  • お客さんから、わかりやすく伝えるために利用して欲しい
  • 自分自身もわかりやすく伝えるために、どうしたら良いか迷っていた

の2つのきっかけがあります。

まず、第一のきっかけは、実際に私のお店を利用してくださっているお客さんより、わかりやすく伝えるために利用して欲しい。と言われた事です。

これは、かれこれ、かなり前のお話には、なるのですが、その方がおっしゃっていたのは、実際に、どのようにしたら、自分の状態はよくなるのか。というのを知りたかった。

でも、補聴器の事を調べたことはあるけれども、結局、よくわからなかった。と言われたことです。

確かに補聴器の事は、調べると出てきますが、それがどういいのか。それで、どう改善するのかがわかりづらい傾向があります。

実際には、補聴器の性能。というよりも、補聴器の調整によって、聞こえが決まってしまう事が多いため、余計にその部分が強くなります。

それらの事を経験したお客さんより、実際に自分の事を利用していいので、もっとわかりやすい情報を出せるようにしたら良いのではないか。と、私に話してくださいました。

この点は、私自身も、ちょうど悩んでいた事で、いくら補聴器の事を書いても、本当に聞きにくさに悩んでいる人のためになるのか?というのは、常に疑問に感じていました。

と言いますのも、上記に記載した通り、耳の状態によって、改善する方法が異なったり、使う補聴器を変えるとなると、それをお客さん側が理解する事は、果たしてできるのか?と言われたら、ほとんど無理なのではないかとも感じたからです。

補聴器の事を理解する事は、大切な事なのですが、もっと重要なのは、自分の状態をどう改善したら良いか。を知る事です。

そして、知識には、優先順位があり、知っておくと、ご自身の状態をよくすることに非常に役立つものもあれば、補聴器の知識の中でも知っていても、あまり役に立たないものもあります。

それらの知識の選別は、知識がある方は、役に立つ、役に立たないの区別は、つきますが、初めての方は、まずできません。これは、どうしても仕方がない事です。

それらのことを経験していた矢先に、このような話をいただき、少しでも、わかりやすく書いてみよう。と、始めたのが、きっかけになります。

なかなか難しいのですが、少しずつ頑張っていこうと思います

今でこそ、少しずつ、協力いただける方を増やし、書いているのですが、このようなきっかけがあって始めたことになります。

幸い、またご協力いただける方が少しずつ増えてきましたので、今後も増やしていければと思っています。

私のお店には、珍しい症例の方も結構来られるので、あまり良い言い方ではないのですが、その改善方法を中心にかけると、同じようなお悩みの方をよりよくすることに繋がるのではないか。そんな気持ちで、書いていたりします。

逆に珍しい症状こそ、個人的には、書きたいですね。(どこまでやっていいのかわからない点はあるのですが)

なかなかいろんな意味で難しいのですが、また、少しずつ頑張っていこうと思います。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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