最近、売れているのは、充電型補聴器
最近、あくまでもこのお店の場合ですが、売れているのは、(お客さんが買われるのは)、充電型の補聴器が大半になってきました。
充電型の補聴器は、約3年ほど前に出てきたもので、その名前の通り、充電して使える補聴器になります。
今までは、ボタン電池という小さめの丸い電池を交換しながら使っていたのですが、充電型の補聴器になると、それがなくなり、しまうときは、充電ケースに入れて充電、使うときは、充電ケースから取り出して、使うというだいぶシンプルな使い方になりました。
こちらでは、実際にお客さんが言っていたことと私自身が自分で使った感覚も含めて、記載していきます。
充電型補聴器とは、
充電型補聴器とは、上記の通り、充電して使う補聴器のことです。今までの補聴器(昔の補聴器)は、ボタン電池を使って、電池が切れたら、新しいボタン電池を入れ、また切れたら、新しいボタン電池を使って……、と、どんどん使い捨てていくタイプでした。
しかし、充電型の補聴器になると、そのボタン電池を使用する必要がなくなるため、充電して、そのまま使ったり、使い終わったら、そのまま充電ケースの中にしまう、という割とシンプルな使い方をするだけで補聴器を使えるようになりました。
元々、充電型補聴器の開発背景は、「こうしたら補聴器使いやすくなるよね」という感覚ではなくヨーロッパに補聴器の場合、主な開発メーカーが集中しているのですが、「ボタン電池は、地球の環境によくないよね」ということで、充電型を着々と進めてきました。
一番初めの充電型補聴器は、だいぶ形状が大きく、充電型の場合、問題は、まさに電池でした。
というのも形状を小さくしようと搭載する電池の量が少なくなり、使いづらくなる。で、電池の量を多くすると、補聴器の形状が大きくなる……、というジレンマをどう解消するか、そこがありました。
ここは、スマホと全く同じ構造ですね。
スマートフォンも何とか使用時間については、伸ばそうとしていますが、それを伸ばそうとすると形が大きくなったり、重くなったりし、使いづらくなりますし、逆にそれを小さくしようとすると、何度も充電する必要が出てしまい、それによる使いづらさが出てしまいます。
ですので、3年という月日が経ってしまいましたが、ようやく補聴器も結構な小さい形状のものでも十分に使える充電型補聴器が出てきました。
充電型補聴器のよいところ
さて、ここから実際に私が使った感覚とお客さんの意見を入れて記載していきます。
充電型補聴器の良いところは、
- 使うのが楽になった
- 耐久性が上がることで変なノイズがなくなった
の2つですね。
使うのが楽になった
ここは、意見が多いところ、意見の種類が多いところでもあるのですが、主には、
- 管理が楽になった
- 電池を買わずに済むので、買い忘れ、入れ忘れがない
の2つです。
まず、お客さんからの意見で多いのは(実際に買った人の意見です)、補聴器を使うのが楽になった、あるいは、楽ということでした。
今まで、補聴器で電源を切って(蓋あけたり、蓋で電源切って)、そして、そのままケースに入れて、しまう。その後、乾燥剤の中に入れて保管する。という流れが基本でした。
というのも補聴器は汗や湿気に弱く、特に今のような暑くなってきた場合は、それによる故障が増えるためです。ですので、とにかくケアをしなければならない。ということですね。
しかし、充電型の補聴器はそういった事は基本、要りません。
汗や湿気に弱いというのは、厳密には、ボタン電池による欠点になり、その問題が大きく解消されました。
補聴器に使われるボタン電池というのは、空気(厳密には、酸素)が入ることによって、電池が動作します。ですので、実は、補聴器には、その空気を取り込む穴が必要になります。(小さい穴が空いています)
ですので、防水にできなかったんですね。完全に密閉してしまうと、空気が電池に行かなくなり、補聴器が動作しなくなってしまうからです。
実際には、空気は通すが、水は通さないみたいなフィルターを作ったりしていたのですが、そういったものは、時間が経過することにより、汚れ(埃や手垢)でそこが詰まったり、一時的に水(汗)が多くなると、水でフィルターが埋まり、それで空気電池が誤作動を起こしてしまったりと、とにかく空気電池による問題が多くありました。
それが充電式のバッテリーに変えられると、そもそも穴を設ける必要もありません。ですので、ここからかなり耐久性を上げることができるようになりました。
そのことにより、誤作動も耐久性も、さらに使いやすさも上がった。これが大きなポイントです。
なお、今までは、電池を購入していましたが、充電型になると、電池を買う必要がありませんので、買い忘れることも、持ってき忘れもなくなります。
私は昔から補聴器を使っていますので、たびたび、替えの電池を持ってき忘れたりとか、しまい忘れたりしていましたが、そういえば充電型にしてから、充電ケースだけしか持っていく必要がなくなりましたので、それがなくなりましたね。
ここも地味に楽になったポイントです。
耐久性が上がることで変なノイズがなくなった
私自身はもう一年ぐらい前から充電型の補聴器にしているのですが、(私の強みの一つは、自分自身で補聴器を実際に体験したり、経験して、それをお客さんに伝えられることですね)よく考えてみれば、充電型の補聴器で誤作動とか、全然ないな。と感じています。
このような夏の時期、汗が補聴器に侵入したりすると、ガガガッ!とか、バリバリッ!と妙なノイズが入ることが昔はあったのですが、そういったものは、なくなりました。
正直、扱い方によってもここは変わってきてしまうので、全ての人がそういったことがなくなったかは自信はないのですが、少なくとも私は、なくなりました。
ここも空気電池の場合は、空気を取り込むための穴が必要だったところ、充電型の電池になり、そういった穴が不要になり、より密閉性を上げたり、耐久性を上げられるようになったことによる効果ですね。
個人的には、こちらの方が大きかったりします。
やはり、補聴器が壊れたりだとか、正常に動作しなくなってしまうと、それだけで不安を感じたり、実際に生活がしづらくなってしまいますので、なるべく補聴器は、そのままきちんと安定して、動作して欲しいところです。
充電型補聴器の注意点は?
では、充電型補聴器の注意点、悪いところは何?ということになるのですが、
- 充電しながら補聴器は使えない
- できれば保証期間内オーバーフォールを行う
の2つがあります。
充電しながら補聴器は使えない
一つ、注意しておかないといけないのが、充電型補聴器は、充電しながら補聴器を使うことができないことです。
例えば、スマホとかは、充電が切れても、モバイルバッテリーに繋いだりとか、充電しながら使うことができますが、補聴器はできません。
ですので、仮に使う場合、
- 1日1日で充電して使うというサイクルを作れるか
- 使用時間内で使えるか
の2つを確認する必要があります。
最近の補聴器は、連続で使える時間が約18時間になります。ですので、睡眠が3時間ぐらいしかなく、さらに起きている間、ずっと補聴器使っています。だと、途中で切れる可能性があるということです。
ただ、私自身も充電型の補聴器を使っていますが、充電する時間は、3時間で済み、さらに夜寝る前に充電ケースにしまって充電し、朝起きて、補聴器をつける。で、(私の場合は)十分使えています。
使用時間が極端に長い方だけ、ここは注意が必要です。
できれば、保証期間内オーバーフォールを使う
何を言っているのかよくわからないかと思いますが、充電型補聴器の場合の懸念点は、スマホと同じように「充電を繰り返すと1日に使える時間が徐々に短くなる可能性がある」ということです。
一言で言うとバッテリーの劣化ですね。ここは、スマホと同じです。
ここは、仮に悪くなった場合、メーカー側が修理ということで、バッテリーの交換をしてくれます。短くなったら、もう補聴器を買い替えなければいけない。という訳ではありません。
そして、補聴器の場合は、保証期間中であれば、無償で直せる状態になりますので、保証期間が切れる1ヶ月ぐらい前に、お店に持っていって、「保証期間中であれば、無償で修理できると聞いたのですが」と伝えていただければ、やってくれると思います。
このお店の場合は、大体、保証期間が切れる前にこんなハガキを出して、お客さんにお伝えしています。このお店でなくてもやっているところはやっていると思いますので、こういった制度を利用し、少しでも良い状態にしておけるといいです。
まとめ
最近ですが、このお店の場合は、充電型補聴器が出ることが多くなりました。
私自身も初めは、「充電型ってどうなんだろうな」的な感覚があったのですが、実際に使ってみると「なるほど、こういった特徴があるんだな」と、それ以降は、充電型の補聴器を使っています。
私個人の感覚で言うと、確かに楽になった感覚が大きいですね。電池を買わなくて済みますし、入れ忘れもないですし、乾燥剤も不要だしで、管理が楽になった。ここが大きいです。
この部分は、元々は、空気電池による欠点でした。それがなくなったのが大きいですね。
と言うことで、最近のお店のことについて、記載してみました。ちょっと価格が高いのが難点ですが、使いやすさを重視する方には、おすすめです。