補聴器はどのぐらい使い続けられる?
補聴器を購入した際、あるいは、補聴器をある程度、使われている方からのご質問でよくあるのは、補聴器はどのぐらい使い続けられる製品なのか、になります。
この点に関しては、一般的な答えを言うと、耐用年数に関しては、5年になっています。ですので、だいたい使い続けられる年数は、このぐらいの年数を目安にできると良いです。
とはいえ、実際には、6年7年も使われているケースもありますので、よくご質問いただくこちらの内容に関して、もう少し詳細について記載していきます。
耐用年数と実際のところ
補聴器はどのぐらい使い続けられる?というように質問した際に、一般的な答えは、上記の通り、耐用年数は5年とされています。これは、耐用年数になりますので、5年は必ず保つように設計している、ということです。
補聴器に関しては、壊れたらおしまい。というわけではありません。
例えば、お皿とかは、割れたら修復ができませんので新しいものを買う必要がありますが、補聴器は修理をして使い続けられる製品です。ですので、修理を行えば、理論上、壊れても使い続けられることになります。
その修理ができなくなるのが、その製品を販売中止してから5年になりますので、5年は必ず保つようにしている。という表現になります。壊れたとしても、その期間は修理をして直すことができるからですね。
この期限を過ぎた後、故障すると直すことができなくなりますので、どうにもならなくなります。耐用年数に関しては、5年ですが、長く使っている方は、6〜7年ぐらい使っているケースもあります。
もちろん、それ以上の方もいらっしゃいますが、正常に動作しているかどうかはちょっとわからないので、そこまで使えるとは、なかなか言いづらいのですが、こういった状況になります。
補聴器を使い続ける場合における注意点
補聴器に関して、お客様側のご要望はいろいろとあると思います。良いものに定期的に変えていきたい方から、できるだけ一つのものを長く使いたい、とお考えの方、私自身としては、その方が考える通りにしていただければとは思うのですが、補聴器を使い続ける場合における注意点もあります。
一つは、修理金額が高くなることです。補聴器の場合、補聴器メーカーさんが、補聴器の修理に関しては、4年目までは、保証をしてくれていることが多いです。
補聴器の場合、多くが2年保証で中には1年の保証、3年の保証もありますが、この期間内は、仮に壊れたとしても無償で修理してくれます。いわゆる保証期間というものですね、そういった保証があります。
その後、その保証が切れた場合は、修理代金の保証というものを設けているメーカーもあります。それは、3年目までは、○万円以上の請求はなし、4年目までは、○万円以上の請求はなし、というものです。
ただ、だいたいのメーカーさんが、5年目までになると、長年使っていることによる故障率が大きくなること、さらに多くの部品が壊れている、壊れる可能性が高くなることから、保証をやめることになります。
その結果、本来の修理金額になりますので、金額は高くなってきます。
さらには、いずれにしてもその補聴器は最終的には修理できなくなりますので、高額な修理費を出して直した後、それが過ぎたら、ほぼ強制的に買い替えの必要が出てきます。その点を考える必要は出てきます。
延命はできるけれども、ずっと使うことはできない。という表現が合うかもしれません。ですので、仮に長く使う場合は、ここの部分を考えておく必要があります。
どのようにすると良い?
正直なことを言うと、どのようにしたいのか、どのようにしていきたいのかによって、やり方は変わってきます。ただ、私の立場でいうのもなんですが、うまくいっている方を見ると、早め早めに行動している方はやはりうまくいっていることが多いです。
補聴器の耐用年数が5年であるのであれば、5〜7年で補聴器を買い換え、そして、今まで使っていた補聴器は、予備として残しておく。そのようにしておければ、新しい補聴器で聞こえを改善し、さらに何かあったときに予備のものを使えるようになります。
そして、その昔の補聴器も早めに買い換えているので、状態も良く、仮に修理して整備したとしても年数経過による補聴器修理の高額化(高額になるというよりも実際には、正式価格に戻るが正しい)を抑えられますので、良い状態で予備を残すことができるようになります。
早めに買うというと、その方がお金がかかるイメージがあるのですが、結局、良い状態をキープしやすくなり、補聴器修理の高額化にも会わなくなるので、意外に思われるかもしれませんが、早め早めの行動が大事なんだなと、私自身も感じています。
と、こちらの質問にお答えしてみました。何か参考になったところがあれば幸いです。