耳を守る。を特に気をつけた方が良い人とは?
先日は、耳を守る事の大事さとその方法について、記載しました。
その続きになるのですが、実は、この部分を特に気をつけた方が良い人。というのがいます。
それは、
- 生まれつき難聴の人
- 中途失聴の方
の2つです。
どちらも、年齢が若い(〜50代くらいまで)事が条件ですが、これらの方々は、今の聞きにくさに加え、今後、老人性難聴などの加齢性による難聴も加わる可能性があるためです。
今回は、こちらについても、記載していきます。
気をつけた方が良い人
上記の通り、特に若くして、難聴になった方の場合は、今後、加齢性による難聴(老人性難聴)によって、より聞きにくくなる可能性があります。
私も生まれつきの難聴者なのですが、そのような人は、元々の耳の状態に加え、重複して、別の難聴。もしくは、別の病気が重なる。という事があります。
元々、聞こえにくい状態にさらに老人性難聴が加わるのですから、一般的に言われている老人性難聴の状態よりも、聞こえが低下する可能性が高くなってしまうんですね。
これは、元々の耳の状況+老人性難聴。になる。といったほうがわかりやすいかもしれません。
ですので、若くして、補聴器を使用している方(私も含む)は、耳を守る。という事について、結構、重要な要素だったりします。
前回の通りですが、聴力が低下すると、それだけ補聴器による聞こえの改善効果は、下がりやすくなってしまいます。
それにより、より聞きにくくなってしまったり、生活がしづらくなる可能性があるためですね。
知っておきたい疾患
基本的に知っておきたい疾患は、
- 老人性難聴
- 突発性難聴
- 低音障害(一部の女性の方)
のこの3つが代表格です。
実際には、もっと別の病気もあるのですが、確率として、高い傾向があるのは、この3つです。
老人性難聴
老人性難聴とは、加齢による難聴で、多くの方がかかる傾向がある難聴です。
実際には、年齢による聴力低下ではなく
- 大きな音の聞きすぎ
- 動脈硬化
による難聴である事がわかってきています。
その事から、大きな音を聞きすぎない事と生活習慣病を予防する事により、血管自体を若く保ち、難聴の進行を進みづらくしたり、遅らせたりする事ができると言われています。
その生活習慣病を予防するのには、やはり、適度な運動、バランスの良い食事、そしよく眠る事が大事になります。
突発性難聴
突然、片方の耳のみ聞こえにくくなる難聴の代表格。それが突発性難聴です。
耳の状況は、人によるのですが、症状として
- 聴力低下
- めまい(一部)
- 耳鳴り(だいたい7割くらい)
- 耳の閉塞感(耳が詰まった感覚)
が出てきます。
50〜60代ぐらいに多く、原因は、ストレスによるもの。とされています。
診断や治療が早ければ、回復する事もあるのですが、聞こえにくさやその他の症状は、残る事もあります。
こちらも結局、ストレスによるもの。とされていますので、適度な運動やバランスの良い食事、そして、よく眠る事が大事になります。
特に寝不足の状態が続いたりすると、様々な病気にかかりやすくなる事がわかっていますので、寝る事は、予防の意味も込めて、とても大事な事になります。
低音障害型感音難聴(一部の女性)
正式名称、低音障害型感音難聴、主に30〜40代ぐらいの女性に多いとされている難聴です。
突発性難聴と似ており、片耳のみ発症する事が多く(両耳も稀にあるらしい)、聴力低下の他、
- 耳鳴り
- 耳が詰まった感覚(閉塞感)
- 備考:再発あり
が起こります。
低音障害と記載されているのは、聴力低下が低い音を中心に低下する所以です。
こちらも原因は、ストレスとされており、それにより、聴力低下や耳鳴りなどが発症すると言われています。
症状自体は、そう大きくなるものではありませんが、こちらは、再発する可能性があるもので、ここが、突発性難聴と異なるところです。基本的に突発性難聴は、再発しないとされています。
こちらもストレスによるものですので、予防は、上記と同じく、適度な運動とバランスの良い食事、そして、よく眠る事ですね。
どのケースも予防は、同じになります。
これらのものに気をつけよう
私自身もそうなのですが、生まれつきの難聴の方や中途失聴の方、つまり、若くして補聴器をつけていたり、難聴になった方ですね。
そのような方は、今の難聴に加え、上記の症状にかかる可能性があるため、予防や自分の体の健康について、考えるのは、非常に大事な事だったりします。
私自身は、お店をやっていますので、色々な方をお見かけしますが、中には、生まれつきの難聴にプラスして、数年前に突発性難聴になり、片耳が全く聞こえなくなって、より聞こえなくなってしまった。という方も対応した事があります。
このように今現在の状態に別の病気が加わる。という事は、たまに見られます。
特に上記に載せた3つは、比較的、発症率が高いため、これらの予防を考える事は、とても大切です。
いきなり全てを一気にやる必要はありませんが、一つずつ、やっていければ良いと思います。
例えば、まず、しっかりと寝る時間を確保するようにする。とか、少しずつ、自炊する回数を増やす。とかですね。
私もチャレンジしていますが、時間との勝負になってきますので、できる日もあれば、なかなか難しい日もあります。
少しずつでも良いので、自分の体を労っていきましょう。その分、必ず、良い状態をキープする。という事は、しやすくなるはずです。
という事で、今回は、耳を守る。を気をつけたほうが良い人。という内容でした。