補聴器の相談がうまくできない。コツはありますか?

深井 順一|パートナーズ補聴器

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たまに私宛にメール、Lineなどでご連絡いただくことの一つに、補聴器の相談がうまくできないのですが、何かコツはありますか?というご質問がきます。

恐らく私自身が補聴器を使っており、かつ、このようなお店をやっているとなると、言い方や伝え方を変えることで、うまくいかせる方法を知っているのではないか。と思う部分があるのかもしれないのですが、そんな私が思う解決策は、相談する人を変える、相談する場所を変えるが良いということです。

実はこういったケースでは、相談者さん側ができることはほとんどありません。

というのも、こういった類のものは、伝え方の問題ではなく、人そのものが問題だったり、お店、相談場所のシステム(仕組み)による問題が大半だからです。

ですので、相談する人を変えていただくこと、相談する場所を変えていただくこと、ここが一番の解決方法になります。

うまく相談できない理由

さて、うまく相談できない際、もしかしたら「自分の言い方、伝え方を変えれば解決するかな?」と思うケースもあると思うのですが、基本的には、そういたものが問題であることはほとんどありません。

うまく相談できないことの大半は

  • 相談を受ける側の性質
  • お店や相談場所のシステムが自分に合わない

の2つがあるからです。

相談を受ける側の性質

こちらは、相談を受ける側の問題で相談そのものがしづらい、ということです。

それは単純に「こっちの言っていることが全然伝わらない……」とか「この人とやりとりするとすごく疲れるな……」とか「コミュニケーションがうまくできない、齟齬(そご)が多いな」などいろいろです。

相談そのものがしづらいというのは、その人の雰囲気によるものもあるかもしれませんし(謎の威圧感を感じるとか)、単純に知識が足りず、相談そのものがしづらいということもあるかもしれません。そして、コミュニケーションの能力によるものも出てくることもあります。

で、ここで大事なのは、「伝え方が悪いのかな?」というわけではないことです。

仮に知識が足りない場合、知らないものは相談しようがなくなってしまいますし、雰囲気的に相談のしづらさが出ている場合は、もう仕方がありません。

こういったものは相談者さん側がなんとかしようとしてもどうにもならないことが多いです。その場合における解決策は、やはり変えること。ここになります。

お店、相談場所のシステムが自分に合わない

お店や相談場所のシステムが自分に合わない、ここも割とあります。

例えば、路面にお店を構えていて、気軽に入れるお店ですと、予約していたとしても、ブラッと入ってくる人がいますので、しっかり相談しようとしても、後ろに待っている人がいるため、気が散ってしまい、なかなか集中して相談できない、ということがあります。

路面店などは、気軽に人が入りやすいという特徴があるのですが、気軽に人が入りやすいということは、気軽に人が入ってきやすいので人に邪魔されやすい(他のお客さんに邪魔されやすい)、込み入った話がしづらいという特徴もあります。これは、一長一短です。

また、お店によっては、担当を決めず、ローテーションで相談するケースもあります。そうなると、毎回行くたびに担当の人が変わるようになりますので、毎回、相談するたびに一から今までのことを説明しないといけないということもあります。

注意が必要なのですが、それは、このようなやり方が悪いわけではないということです。大切なのは、そのやり方(システム)がご自身に合っているかどうかになります。

例えば、路面店では、気軽に入れるという利点があるため、補聴器の操作面でおぼつかない方や近くにお住まいの方、気軽に行けるということは、仮に何かあっても気軽に行けて、すぐに対応してもらえるという強みがあります。

その代わりに気軽に多くの人が来れるということは、込み入った話はしづらいことになるのですが、別にそこまで込み入った話をしない方やそこまで耳や補聴器に関して、求めていない方にとっては良いでしょう。

気軽に来れて対応してもらえることがお客さんにとって、大きなベネフィット(便益)になるからです。

なので実は、これが合うかどうかは人によるということです。

そのやり方でメリットを享受できる人とメリットを享受できない人がいる。というだけの話になります。そのお店、場所のやり方が悪いわけではないというのが非常に大事な観点です。相性といえばわかりやすいかもしれません。

そして、仮にその相談場所のシステムが合わない場合は、変える必要があります。

このようなケースは、そもそもの問題として、その場所のシステムと自分の考えが合っていないことによる齟齬(そご)になりますので、その場合はもう変えるしか解決方法はありません。

2つの変える

ここで取れる具体的な方法は、変えることです。それは、

  • 担当の方を変える
  • お店(相談場所)を変える

の2つです。

担当の方を変える

お店の中で広いお店、スタッフの方が何人もいるような場合ですと、その中の一人の方に対応していただいていると思いますので、それを変えていただくという方法があります。

人が変われば、また、今、つまづいている内容に関して、別の見方、あるいは、別の改善方法を提示していただけるかもしれません。また、精神的にもうまくいかなかった方にずっとやっていただくより、だいぶ楽になるでしょう。これはお互いにです。

その際、注意しなければならないのは、今、対応している人を尊重しつつ、変えていただくことです。「ちょっと違う人の意見を聞いてみたい」と伝え、その方が悪いわけではないことを伝えることですね。

あまり面と向かって、「あなたでは役に立たないから、別の方で」と角が立つような言い方をしてしまうと、その場所に行きづらくなるかと思いますので、その点に注意です。

お店(相談場所)を変える

次は、こちらですね。先ほどのものは、お店の中での物事ですが、こちらは、相談場所そのものを変えることになります。

例えば上記では、路面にあるお店の良し悪し、さらには、ローテーションで対応するお店の良し悪しを記載しましたが、仮にその相談場所のシステムがご自身に合わない場合は、その場所そのものを変えていただく必要があります。

行動量が一番多いのですが、一番変わる可能性があるのが、この方法です。

基本的にうまくいかないことによる問題は、人によるものとシステムによるものの2つが大半です。ですので、この2つを一気に変えられるのがこの方法になります。

まとめ

たまに聞かれることがありましたので、こちらに関して、まとめてみました。

なかなか補聴器に関しては、相談そのものが難しいのですが、その場合においても、いろいろな要因があります。ですので、今、わかることに関して記載してみました。

もちろん中には、相談される人と相談する人の相性のようなものもありますので、それが合わないこともあります。私自身も全ての方に合うわけではなく、合っている人としか、今現在、対応したり、相談したりはしないようにしています。

お互いに合わないと感じている状態で相談したり、その関係を続けていても、お互いが辛くなってしまうからですね。

個人的には、お店とは、マッチングが全てだと感じています。

自分がいきたいと思うところ、あるいは、こんなところに行ってみたい、と感じるところに行くこと。それが全てだということです。

お店によってそれぞれスタイルがありますので、全ての人に合うお店というのは、存在しません。だからこそ、合うもの同士でマッチングすることが大事ということです。

お店のシステムや人の状況はそう簡単に変えられるものではありません。特にお客さん側が変えられるものではありません。

ですので、もし相談のしづらさ、もっというと居心地の悪さを感じる場合は、その相談場所が合っていない可能性は高くなります。

そのような方にお話しするとしますと、ご自身のことに寄り添ってくれる相談場所で相談すること。個人的には、それが補聴器において大事なことだと考えています。

ですので、なるべくそういったところに相談できると良いですね。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。難聴の方がスムーズに日常生活を送れるようになったり、聞き返すことが減り、コミュニケーションに対するストレスを軽くできるよう聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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