補聴器を使っていて耳が痛くなる場合は?
補聴器を使っていて耳が痛くなることも多くはないのですが、たまに見かけます。
その場合、使われている補聴器の種類によって対応は変わってきてしまうのですが、主に痛みには、一時的なものとずっと続くものがあります。
どちらにしても、仮に痛みを感じるような場合は、一度、お店の方で見ていただくと良いです。使っている人が何かできることは、ほとんどありません。
こちらでは、主な対応方法に関して、記載していきます。
痛みが出るケース
痛みが出るケースには、一時的なものと痛みが続くものの2つがあります。
一番初め、靴擦れのように初めだけ、少し耳の中、あるいは、耳かけ形補聴器だと耳をかけている耳の上の部分が擦れてしまい、痛みが出ることがあります。
この場合は、使うことで、そこが丈夫になり、その後は、痛みが生じなかったりするのですが、初めだけ、痛みが出るケースがあります。
このケースの場合は、痛みがどんどん重くなってくる。というよりもちくちくするような痛み、使えないことはないけれども、なんか気になる痛み(表現しづらい)ことが多いですね。
全ての人に出るわけではないのですが、たまに一時的な痛みが出るケースがあります。
もう一つのケースが、続く痛みがあります。これは、サイズなり、耳の中の形状なり、装用状態があまり良くなく、どこかが常に擦れる感覚になり、痛みが生じたりなど、色々とあります。
こちらの場合は、どしどし重くなってくる痛みになることが多く、一時的な痛みは軽い痛みが多く、合ってない場合の痛みは、どんどん重くなっていく、酷くなっていく痛みになることが多いです。
ですので、このようなケースは、特に対策が必要になってくるケースです。
主な対策は?
主な対策ですが、正直、使われている補聴器によって変わってきてしまうのでなかなか言いづらいのですが、今現在、よく使われているもので記載していきます。
RIC補聴器
耳かけ形補聴器で今現在、よく使われているものは、RIC補聴器(リック補聴器)と呼ばれるものです。
こちらの場合、よくあるのは、耳の上の部分と耳の中の部分で痛みが生じるケースですね。
耳の上の部分は載せることにより、ワイヤーが耳の付け根の辺りが擦れてしまい、痛みが生じるケースです。また、かなり少ないのですが、耳の中で耳せんが擦れてしまい、それで痛みが生じるケースもあります。
耳の付け根の部分が擦れているケースは、ワイヤーが短くて擦れていることが多く、この場合、このワイヤーのサイズを変更することで、痛みを和らげたり、楽にすることができたりします。
それか単純に補聴器が大きかったりすると、その重さで、耳の形によっては擦れやすい方がいたりします。その場合は、補聴器を変えて小型の補聴器を使うとだいぶ楽になることがあります。
実はこういったことがあるので、できればなるべく補聴器は試聴した方がいいです。実際に使えることを確認してから(使ってみて、使うのに問題ないことを確認してから)、その機種を決めるということですね。
そのような流れにできれば、使いやすい補聴器を選びやすくなります。
で、耳の中が擦れる場合は、耳せんのサイズを変えたり、あるいは、耳の形を採取し、その方の耳の形に合わせたもので行うと、変に中で擦れることがなくなり、よくなることが多いです。
ただし、耳の形に合わせたものは、耳の型を採取して作りますので、痛みがひどい場合は、まずはその痛みが落ち着くように補聴器を外していただき、治った後で、耳の形を採取することをお勧めします。
そうしないとだいぶ大変なことになりますので、その点に注意ですね。
耳あな形補聴器
耳あな形補聴器の場合は、単純に耳の中に入る形の部分で何らか大きく作り過ぎてしまったり、口が動くと、耳の中が変化したりするのですが、その変化の量が大きい方などは、その形の変化により、耳の中で擦れてしまって、痛みが生じることがあります。
その場合ですが、知っておいていただきたいのは、耳あな形補聴器は形の部分に関して、無償で再作できる期間というのがあります。
その期間は、どのメーカーも3ヶ月ほどありますので、その間に何度かやり直しをすることができます。
その形状の変化が小さい場合は、補聴器自体を削ることもできたりするのですが、削ることで改善することは、だいぶ難しい行為になりますので、一番良いのは一度、作り直すことですね。
この再作の期間は、3ヶ月ほどありますので、有効活用しましょう。
まとめ
補聴器を使っていて耳が痛くなるケースは、そこまで多く経験しているわけではないのですが、たまに起こることでもあります。
その場合ですが、一時的に続くものと、どんどんひどくなるものがあります。仮に痛みを感じるようになったら、早々にお店に相談していただくことが大事です。
こちらでは、主に使われやすい補聴器で解説させていただきましたが、補聴器によって対応の仕方は変わりますので、あくまでも参考程度にお願いできれば幸いです。
ここからはあくまでも私の意見ですが、実は補聴器を使った際ですが、たまにこういったことが起こりますので、補聴器は試聴してみて、「問題なく使えそうだな」と確認いただくことが大切です。
上記にも記載しましたが、中には補聴器自体を変えないと解消できないものもあります。
確率としては、100人に1人、2人ぐらいですので、そう多くはありません。ただ、使うたびに痛くなってしまうのでは辛いですよね。
私は補聴器とは難聴の方の生活を支える道具だと思っています。使う度に痛みが生じてしまうのは、さすがに使いづらくなりますので、そういったものは、なるべくないようにしていくのがいいです。
ということで、以上、痛みがある場合は?でした。