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【どのくらい聞きにくい?】難聴レベル別聞きにくさのまとめ


難聴とは、耳が聞こえにくくなる事を指します。では、難聴のレベルによって、どのくらい聞きにくくなるのでしょうか。この点は、意外に気になるところだと思います。

そこで、こちらでは、おおよその聞こえにくさに関して、まとめてみる事にしました。聞こえにくさが理解できる事により、少しでも耳の理解に繋がれば幸いです。

難聴レベルに関する基礎

難聴のレベルには、

  • 軽度難聴
  • 中等度難聴
  • 高度難聴
  • 重度難聴

の計4つがあります。それぞれの特徴に関しては、以下の図の通りです。

それぞれの難聴レベル

それぞれの難聴レベル一覧

よくわかる補聴器選びより引用

平均聴力とは、聴力を測定したオージオグラム(聴力を測定した時に記載する図)から出す事ができます。例として、以下にオージオグラムを用意しましたので、一緒に出してみましょう。

聴力が記載されている図をオージオグラムと言います

聴力が記載されている図をオージオグラムと言います

オージオグラムの基礎としては、縦軸が聴力レベルで下に下がると下がるほど、聞こえにくくなります。横軸は、周波数で、左側が低い音になり、右側に行く程、音が高くなります。青い×は左耳を表しており、赤い○は、右耳を表しています。オージオグラムは、どの音がどれだけ聞こえているかを一目でわかるようになっています。

数値の印付けは、その方が聞こえる最小の値を付けます。ですので、この数値より、小さい音は、基本聞こえない事になります。そして、この数値より大きい音しか、その方は、認識できない事も理解できるようになります。

さて、平均聴力ですが、主に4分法と呼ばれる方法で出しています。4分法は(500Hz+(1000Hz×2)+2000Hz)÷4の式で計算する事ができます。上記の図の右耳を例に出してみますと500Hzは、55dB、1000Hzは、60dB、2000Hzは、65dBでした。その場合、(55+(60×2)+65)÷4=60dBとなり、右耳の4分法で出した平均聴力は、60dBとなります。

平均聴力の数値を出す事により、難聴のレベルがわかります。平均聴力60dBであれば、難聴レベル一覧図を見る事で、中等度難聴という事が理解できるようになります。

それぞれの聞こえを見てみよう

では、早速それぞれの聞こえに関してみてみましょう。

  • 軽度難聴
  • 中等度難聴
  • 高度難聴
  • 重度難聴

この4つに分けて記載していきます。なお、以下の内容は、あくまでもおおよそ程度にお考えください。聴力、あるいは、音源の距離、部屋の環境によっても聞こえは異なりますので、細かいところまでは、保証できません。その点だけ、大変恐れ入りますが、ご了承願います。

軽度難聴の特徴

軽度難聴は、26〜40dBに入る方が対象となる難聴です。仮に35dBの難聴であった場合は、おおよそ以下のような聞こえになります。

軽度難聴の音の感覚

軽度難聴の音の感覚

黒い●の位置から聞こえ始め、それよりも小さい音は、聞こえません。それ以上の音から聞こえてくるようになります。比較的静かな音は感じる事ができるものの、聞こえないものが増えてくる前段階が軽度難聴です。小さな声は、感じる事はできるかもしれませんが、音声として理解するには、ある程度の大きさが必要ですので、お話しされてもわからないケースも出てきます。

軽度難聴の症状としては

  • 離れたところからの声に気が付かない事がある
  • 騒がしい中だと聞き取りにくい
  • 複数の方との会話がしにくい

このような特徴があります。一対一でお話しする、面と向かってお話しする分には、不自由を感じにくいのですが、離れたところから呼ばれた際に気が付かない時があったり、騒がしい中、複数の方との会話では、聞き取りにくくなる傾向があります。

軽度の難聴は、自覚がしづらく、ご自身で感じるより、周囲の方から言われるケースが多くなります。このような特徴も軽度難聴にはあります。

中等度難聴の特徴

中等度難聴は、41〜60dBに入る方が対象となる難聴です。仮に55dBの難聴であった場合は、おおよそ以下のような聞こえになります。

中等度難聴の耳の感覚

中等度難聴の耳の感覚

軽度難聴と同じく、●の部分から聞こえ始め、これより下にある音は感じる事ができません。普通の会話音、チャイムの音の辺りから聞こえ始め、それよりも大きい音は、感じる事ができます。

基本的には、一般の方が普通と感じる音量が小さく聞こえるか、聞こえないか、くらいのレベルが中等度難聴になります。音声が小さく聞こえるようになり、日常生活で困る方が増えてくるため、この辺りから補聴器を装用する方が一気に増えてきます。

中等度難聴の症状としては

  • 対面会話でもお話しがわかりづらくなる
  • 周囲の音が聞こえにくくなる
  • 呼びかけに気が付かなくなる

これらがあります。ここまで低下してきますと、対面会話でもお話しがわかりにくくなり、聞き返しが増えてきます。そして、聞き返したとしても、音が小さく何と言ったかわからない事も経験し始めます。もちろん、対面会話だけでなくテレビの音声もわからなくなりますので、音量を大きくしがちだったり、十分な音量で聞くと「テレビの音がうるさい」とご家族、あるいは、近所の方に言われてしまう事もあります。

中等度難聴くらいになりますと、身近にある大きな物音しか聞こえなくなります。細かい物音が聞こえなくなりますので、周囲の音は聞こえにくくなり、静かになってきます。さらに、聞こえにくくなった事により、呼ばれている事にすら気が付かなくなります。

日常生活の中で支障が出始めるのが、中等度難聴です。

高度難聴の特徴

高度難聴は、61〜80dBに入る方が対象となる難聴です。仮に70dBの難聴であった場合は、おおよそ以下のような聞こえになります。

高度難聴の耳の感覚

高度難聴の耳の感覚

平均聴力が70dBだとしますと、騒々しい事務所が静かに感じるか、少々物音が聞こえるくらいにしか感じないレベルになります。電話のベルも小さく聞こえるか、気が付かないレベルです。この音より大きい音から感じ取る事ができ、それよりも小さい音は、聞こえません。一般会話の音声より聞こえにくさの方が勝っていますので、日常生活では非常に困るようになります。

高度難聴の症状としては

  • 言葉が理解できない
  • 周囲の状況がわからない

という事が起こります。このレベルまで低下しますと音そのものが非常に聞きにくくなりますので、お話ししている内容もわからなくなります。そして、周囲の音が聞こえにくくなる事で(ほとんど聞こえなくなる事で)、周囲の状況も理解できなくなってしまいます。

音には、物の存在に気付くという意味合いもあります。車の音が聞こえる事で気をつける事ができたり、物音が聞こえる事で近くに何があるかを予測する事ができます。しかし、音が聞きにくくなると、このような事ができなくなります。結果、事故に遭いやすくなったり、身の危険を感じやすくなります。

危険な部分が多くなってくるのが高度難聴になります。

重度難聴の特徴

重度難聴は、81dB以上になる方が対象となる難聴です。仮に90dBの難聴であった場合は、おおよそ以下のような聞こえになります。

重度難聴の耳の感覚

重度難聴の耳の感覚

90dBの聴力だとしますと大声で話す声、犬の吠える声が小さく聞こえるか、聞こえないかのレベルになります。基本的に一般の方がすごくうるさい、あるいは、身がすくむような音が小さく聞こえるか、聞こえないかのレベルです。ここまで来ますと、ほとんどの音を感じる事ができませんので、聞きにくいというレベルではありません。

重度難聴の症状としては、ほとんどの音が文字通り、感じ取れなくなります。全く聞こえない事はありませんが、ほとんど感じ取れず、お話ししている内容も周囲の状況も補聴器なしでは、理解する事ができません。ほぼ音のない世界が重度難聴です。

難聴のレベルによっても症状は変わる

各聞こえの違い、症状の違いをご覧になっていかがでしょうか。おおよそ想定できたところもあれば、できなかったところもあるかと思います。

  • どのような音が聞きにくくなるのか
  • どのような状況になるのか
  • どのような感覚になるのか

これらが理解しやすくなれば幸いです。

難聴のレベルによっても、厳密には難聴の症状、その方の状況も異なります。中等度難聴と高度難聴とでは、音の聞こえにくさにより、音声が聞きにくいレベルから理解できないレベルにまで低下しますし、周囲の音に関しても、少し感じる事で理解できるレベルから感じる事が難しいレベルにまで低下します。このように音の聞きにくさによっても症状、状況は、変化します。

こちらでは、軽度難聴〜重度難聴まで記載させていただきました。この内容で、耳の理解が少しでも進めば幸いです。

 

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