耳かけ形補聴器のサポート品、イヤモールドと改善できる2つの事
耳かけ形補聴器には、補助品、サポート品として、イヤモールドと呼ばれる耳の形を採取して、作る専用の耳せんがあります。
こちらは、耳から補聴器が外れそうな方やハウリングという現象がおこる方の場合、それらを改善してくれる製品です。
もし、上記のことでお悩みの方は、イヤモールドを使うことで、より改善させることができます。
イヤモールドの概要
まず、イヤモールドの概要ですが、上記の通り、耳の形を採取して作る、その人専用の耳せんの事です。
補聴器は、ある程度、音を強く出すと一般的な耳せんでは、ハウリングという現象が起こります。これは、音漏れが出てしまい、常にピーピー音がしてしまう状態です。
それを改善するために作られたのが、このイヤモールドです。
ある程度、聴力レベルが上になると、必須の道具になり、これがないと、聞こえの改善ができない方もいます。
また、イヤモールドの良いところは、保持がしっかりできる事です。
耳でしっかり固定できるようになると、耳から仮に補聴器本体が外れたとしても、耳そのもので、ガッチリ固定されていますので、激しい運動をしたとしても、外れなくなります。
イヤモールドは、ハウリングや保持、これらのものを良くする道具です。
イヤモールドの欠点
こちらの欠点は、
- 少しお金がかかる事
- 耳が塞がるため、閉塞感、自分の声が大きくなりやすい事
の2つです。
少しお金がかかる事
こちらは、基本的にオプションのようなもので、一つ作るのに大体、9,500円ほどします。
2つですと、19,000円で、耐久年数は、使い方や聴力にもよりますが、大体3〜4年くらいです。※子供は、除く。
使っているうちに耳の形は、だんだん変化してきてしまいますので、3〜4年に一度の頻度で、買い換えることが多くなります。
耳が塞がるため、閉塞感、自分の声が大きくなりやすい事
イヤモールドをつける上で、大きな欠点になるのは、この部分です。
耳をしっかり塞ぐようにしますので、耳への閉塞感や自分の声が内側で大きく響くような感覚が強くなります。
これは、耳に栓をすることによって、おこることなのですが、イヤモールドは、耳をしっかり埋めるようになりますので、この感覚が強くなりやすくなります。
閉塞感は、だいぶ軽減できるようになってきましたが、自分の声が大きく聞こえやすいのは、変わらず、ハウリングおよび、保持が良くなる代わりに、すこしそのような部分が起こりやすくなります。
補足:耳を塞ぐ他のもの
耳かけ形補聴器には、いくつか種類があります。この中で、耳を塞ぐものに関しては、どの種類のものでも用意されています。
イヤモールドは、主に標準耳かけ形補聴器とパワー形の補聴器で使われ、
RIC補聴器では、このような形状のものがありますので、こちらで、ハウリング及び、保持をより良くすることができます。
どのような機種でも、基本的には、イヤモールドのようなものは、用意されています。
もし、改善できるのであればやってみよう
もし、ハウリングや補聴器を使用していて、外れそうな感覚があるのであれば、こちらを使って、より良くしてみましょう。
外れやすかったり、ハウリングしやすい状態ですと、補聴器が使いづらい状態になりますので、これらの部分は、なるべく改善した方が、使いやすくなります。
イヤモールドには、厳密には、形や素材があり、それらによっても変わってきてしまうのですが、そこまで含めると、膨大な量になり、良くわからなくなってしまいますので、こちらでは、イヤモールドのみの紹介程度にしました。