耳・補聴器のこと

サマーフォーラム2017に講師として参加しました【報告&感想】

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器で聞こえを改善していく方法については、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善を知りたい方は、お客様の聞こえの改善事例へどうぞ。

ちょっとしたご報告。ご存知の方もいるかと思うのですが、この度、サマーフォーラム2017に講師として参加しました。

こちらは、神奈川県で主に行われている児童を中心とした聴覚活用に関する勉強会で、学校の先生からSTの先生方が参加される学会です。

私自身が難聴者ということで「難聴当事者に学ぶ」という項目にて、自分の半生を話すことになり、発表してきました。

発表内容

サマーフォーラム自体は、児童を中心とした報告会で、聴覚活用から発音に関するものの報告会です。サマーフォーラム運営に携わっている方が偶然、このブログを見て、声をかけていただきました。私自身は、存じていたのですが、まさか、このような学会にお呼びいただけるとは・・・

で、今回発表したのは、

  • 自分自身の半生に関すること
  • 補聴器業界、販売業に入ったきっかけ
  • 私がお客さんにしていること

の三つになります。実際には、それにプラスして、ネット上では、どのような悩みを抱えている人がいるのか。その報告も兼ねて行いました。情報共有のためですね。ピンときていない人も多かったですが・・・。

発表した感想

正直全てが伝わったかと言うとわからない点はあるのですが、なぜかやりきった感だけはあり、全力を尽くしたな。という感覚だけはありました。あれでダメならしょうがないという気すらあり、発表前にあった気負った感覚は、すべて抜け、むしろスッキリした状態でした。

依頼いただいた際には、サマーフォーラム自体は知っていましたので、どのような先生が参加されるのも大体わかっていたのですが、ひたすら自分の頭で

  • どのような情報を欲しがっているのか
  • 私がもし先生だったら、どのような話をしてくれると嬉しいと感じるのか
  • どんな話だったら参考になるのか

と言うことを必死に考えていました。その際に考えたのは、そもそも教育の最終的な目的は何か。で、それに対する私の答えは「自立」にあると考え、どのように自分自身が壁を乗り越えてきたのか、時にはすり抜けてきたのか、と言うのをメインにお話しをしました。何かのヒントになれば・・・という思いでですね。

ただ問題だったのは、私の経歴は非常によろしくないこと。ご存知ない方にもお伝えしますと私自身、補聴器業界に入ったのは、耳のことを医師に相談しても補聴器販売店(認定補聴器技能者)に相談しても、最終的にそっぽ向かれてしまい、誰にも相談することができなくなってしまったため、最終的に自分の身は、自分で守るしかない。ということで、耳の知識を得るために補聴器業界を目指すようになります。

ですので、そんなに良い動機ではありません。素晴らしいサクセスストーリーではなく、むしろ負の気持ちすらあるものです。今でもその2名には、負の気持ちすら持っている状態ですので。

とはいえ流石に嘘をつくと話に矛盾やおかしなところが出るため、その点に関しては正直に伝えることになるのですが、そのような気負いでやっていたため、結構なストレスになっていたのか、終わった際は、すごく清々しい感覚でした。

講演後の反応と思うこと

こちらの伝えたいことが伝わったのかはさておき、発表後、様々な人にお声がけいただき、個人的には、びっくりでした。

中には、ブログを見ている人もいたようで、さすがに今現在、一日、5000アクセスくらいあるようになると、どうも結構知られているようです。皆真面目と言いますか、ちょっと真面目すぎて心配なところがあるくらい真面目なので、私自身が結構浮いた感覚にも感じたほどです。

ただ一つ思ったのは、このようにどこかで難聴の人、聴覚障害の方のために尽くそうとしている人たちがいること。なかなか目に見えないものは、意識することすら難しいのですが、このような方々が世の中にいるということを改めて実感することになりました。

私自身は、残念ながら医師にも販売店にも、学校側にも拾われなかった人間ですので、今現在だったら、当時の自分のような人も少しは救えるようになったのかなと。ネットで情報提供するようになったのは、そのような人を1人でも多く無くすためでもあり、それは、私の動力源でもあったためです。

まだまだ悩んでいる人は多くいますので、私自身もより良いものを提供していく必要はあるのですが、自分1人ではないというところを感じれて、個人的にはよかったと思えています。

もちろんこの学会以外にもどこかで同じようなことをしていたり、情報共有をしているところもあるかと思います。それは、医師会でもそうかもしれませんし、学校の先生方を中心としたもの、もしくは、補聴器販売店でもそうかもしれません。

少しずつではありますが、より良くなってきているのを肌で感じた。というのが素直な感想ですね。

次回からは、ちょっとさらに踏み込んで記載していきます。今日はこの辺で。

ちなみに一番びっくりしたのは、ブログの力です。いや〜この力、すごいですね。つくづくやってきてよかったなと思います。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。私にとって補聴器とは、難聴の方の生活を支える道具です。この店では、生活を支えられる補聴器を提供したり、支えられるサービスを提供する事で、聞こえの改善、生活の改善に貢献できるようにしています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

補聴器とは、難聴の方の生活を支える道具である。という考えから、生活を支えられる補聴器を提供したり、支えられるサービスを提供しています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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