耳・補聴器のこと

病院と補聴器販売店、それぞれの視点からみて考える現状と改善方法

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

少し前に補聴器における両耳、片耳問題についてというような内容を書きましたが、思うところがあり、さらに書いていきます。全員が全員、そのようなことをしているわけではないのですが(当然ですが、対応に満足されていれば私のようなお店に来る機会はなく、お会いする機会もないですからね)、私のお店の属性的なのか、このような話は、意外に聞きます。

補聴器業界や補聴器の販売をしていると、少なからず、医師に対して「無下にされた」「ひどい仕打ちを受けた」と聞くことがあります(私だけでしょうか?)。私の場合は、属性柄特に聞く機会が多いように感じ、明らかに以前いたところよりも聞く機会が増えました。

今現在、Googleで調べると、病院の口コミなども見れたりします。匿名でもできてしまうので、その信用性は、どこまで信じれば良いのかは、わからないので、なんとも言えないのですが、耳以外にも多く見られる状態です。

で、私自身が思うのは、これらの現状を見ると、病院は病院で最善を行い、補聴器販売店は、販売店で最善を行なっていくことに尽きるのかなと感じます。

それぞれの立場で見た現状

私の場合は、補聴器の販売店という立場ですので、どうしても病院で受けたことがひどかった、病院から紹介された販売店がこれまたひどかったなどと聞く機会があります。そのようなケースではないと、そもそも他のところへ行こうとは思いませんし、実は、このお店は、一切広告は出していないため、探そうとしない限り、来れないような仕組みになっています。

そして中には、補聴器の販売店が……ということも聞くのですが、これもそれなりにあります。今書いていることは、全部が全部悪いわけではありませんし、とても素晴らしい医師や販売者がいるのも事実です。

私の場合、見誤らないようなるべく全体的にみるようにしているのですが、例えば、普通に考えればわかることなのですが、お客さんの立場からすれば、補聴器の販売店でどえらい目にあった人は、補聴器の販売店で、補聴器のことを相談しようと考えませんし、病院でどえらい目にあった人は、病院で相談したいとも思いません。お客さん視点で考えると、当たり前ではあります。

逆に病院さんは、病院さんで「こんなにひどい販売店があるんですよ」という話や「いきなり金額を請求され、聞こえも改善していないのに払わされる羽目になった」というお話も聞いていると思います。これは申し訳ない限りなのですが、一部の販売店さんの噂は私も聞いていますので、そのような話を聞かないはずは恐らくないな。と思うんですね。

こうなると情報が分断され、お互いに「そんなことがあるのか……」と現状を見誤りやすくなります。事実は、事実でも、全部が全部、そのような訳ではないのですが、そう見えやすくなる。ということですね。

で、全体を見た上で現状を見てみると、はじめに記載した通り、それぞれのエリアで、最善を行なっていくしか、改善方法はないんだろうな。という結論に個人的にはなります。なぜなら、患者さん、お客さんごとに受けているダメージが異なるからです。

自分ができることは何か

そのような状況で自分ができることは何か。といつも考えてしまうのですが、一つは、改善方法や情報を提供することなのかなと。情報があれば、現状に関して、どう考えれば良いか。というのが、判断がつくようになるためです。

まだまだ全ての状況に対応できるようにはできておらず、私もまだまだやるべきことが多いのですが、情報があることにより、医師や販売者、そして、患者さん、お客さんが、同じ道。状況の改善という同じ目的を持って、進めるようになれば、一番良いなと思い、日々、書いていたりします。

それぞれのエリアで、各々、心ある人が良くしていく。これが、一番現実的なのかなと思います。

何が言いたいかと言いますと、それぞれが補聴器業界の市場や状況を理解し、改善させていかないと、この市場は、よくならないだろうな。ということです。

おしまい。

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。お客様からは「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」「日常生活がスムーズになった」「人に聞き返すことが減り、コミュニケーションに対するストレスが軽くなった」と評価いただくことが多いです。
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