聞こえにくさを改善する方法を伝えるって難しい
私自身、お客様の症例。という形で、補聴器で改善する方法について、書いていたりします。
この場合、なるべく、その方の状況を改善する方法を書くような形にしているのですが、こちらをやり始めたのは、お客さんからの要望でした。
耳の事を調べていても、なかなかどのようにしたら良いか。わからない。どのようにすると、よくなるのか。わからない。
そのような声になるべく応えるために始めたのですが、思っている以上に改善に関してを伝えるって、難しいな。と感じています。
補聴器、というよりも、耳の状況がどうしても人によって変わってしまうため、なかなか、この状態には、これ!と、言いづらいのが、この場合のポイントです。
今回は、こちらに関して、載せていきます。
伝える2つの難しさ
伝える上で、難しいと感じるのは
- 耳によって改善方法が違う
- 専門用語だらけになる
の2つです。
耳によって改善方法が違う
まずは、耳によって改善方法が違う。こちらになります。
多くは、こちらが難点なのですが、仮に同じ難聴、病名だったとしても、聴力が異なるケースがありますので、この病気によって、聞きにくくなったら、これ。というような事が言えません。
補聴器は、基本的に、病名より、耳の状態によって、改善させる方法が異なりますので、病気ベースで考えるよりも、耳ベースで考えて、改善をしていく必要があります。
この部分が、一番の要因で、病名により、改善方法が一律になるのであれば、まだ、わかりやすいかもしれませんが、耳ベースとなると、初めての方は、特にわかりづらくなってしまいます。
専門用語だらけになる
これも、難点の一つですね。
書いたとしても、専門用語が多くなる傾向があり、恐らく初めての人は、ほとんどわからないのでは?と感じることも、私の中には、あります。
ここは、私も悩ましいポイントなのですが、わかりやすく書こうとすると、冗長になりやすくなり、伝える意識が強くなると、専門用語が多くなり、知らない人からすると、読みづらい内容になります。
ある程度は、簡単にお伝えしようと工夫は、しているのですが、耳の事を伝える。理解できるようにする。という部分をしっかりしようとすると、専門用語がどうしても、出てしまいます。
お客さんの症例を書くきっかけ
こちらは、実際に、
- お客さんから、わかりやすく伝えるために利用して欲しい
- 自分自身もわかりやすく伝えるために、どうしたら良いか迷っていた
の2つのきっかけがあります。
まず、第一のきっかけは、実際に私のお店を利用してくださっているお客さんより、わかりやすく伝えるために利用して欲しい。と言われた事です。
これは、かれこれ、かなり前のお話には、なるのですが、その方がおっしゃっていたのは、実際に、どのようにしたら、自分の状態はよくなるのか。というのを知りたかった。
でも、補聴器の事を調べたことはあるけれども、結局、よくわからなかった。と言われたことです。
確かに補聴器の事は、調べると出てきますが、それがどういいのか。それで、どう改善するのかがわかりづらい傾向があります。
実際には、補聴器の性能。というよりも、補聴器の調整によって、聞こえが決まってしまう事が多いため、余計にその部分が強くなります。
それらの事を経験したお客さんより、実際に自分の事を利用していいので、もっとわかりやすい情報を出せるようにしたら良いのではないか。と、私に話してくださいました。
この点は、私自身も、ちょうど悩んでいた事で、いくら補聴器の事を書いても、本当に聞きにくさに悩んでいる人のためになるのか?というのは、常に疑問に感じていました。
と言いますのも、上記に記載した通り、耳の状態によって、改善する方法が異なったり、使う補聴器を変えるとなると、それをお客さん側が理解する事は、果たしてできるのか?と言われたら、ほとんど無理なのではないかとも感じたからです。
補聴器の事を理解する事は、大切な事なのですが、もっと重要なのは、自分の状態をどう改善したら良いか。を知る事です。
そして、知識には、優先順位があり、知っておくと、ご自身の状態をよくすることに非常に役立つものもあれば、補聴器の知識の中でも知っていても、あまり役に立たないものもあります。
それらの知識の選別は、知識がある方は、役に立つ、役に立たないの区別は、つきますが、初めての方は、まずできません。これは、どうしても仕方がない事です。
それらのことを経験していた矢先に、このような話をいただき、少しでも、わかりやすく書いてみよう。と、始めたのが、きっかけになります。
なかなか難しいのですが、少しずつ頑張っていこうと思います
今でこそ、少しずつ、協力いただける方を増やし、書いているのですが、このようなきっかけがあって始めたことになります。
幸い、またご協力いただける方が少しずつ増えてきましたので、今後も増やしていければと思っています。
私のお店には、珍しい症例の方も結構来られるので、あまり良い言い方ではないのですが、その改善方法を中心にかけると、同じようなお悩みの方をよりよくすることに繋がるのではないか。そんな気持ちで、書いていたりします。
逆に珍しい症状こそ、個人的には、書きたいですね。(どこまでやっていいのかわからない点はあるのですが)
なかなかいろんな意味で難しいのですが、また、少しずつ頑張っていこうと思います。