補聴器を使っていて、耳に痛みを感じたら、早めのご相談を
補聴器を使用していて、耳に痛みを感じた場合は、なるべく早めに補聴器屋さんに相談してみましょう。
どのような補聴器を使っているか。により、改善方法は、変わりますが、家にあるものでどうこうできる事は、ほとんどありません。
痛みが酷い場合は、一旦、使用するのを休め、耳の痛みが引いてから、また、使用することをお勧めします。
痛みが出た時の基本
痛みが出た場合は、一旦、耳を休ませるか。使っていても、辛くなりすぎない場合は、そのまま使っても大丈夫です。
ただ、痛みを感じている。ということであれば、辛くなくても、徐々に酷くなる可能性もありますので、なるべく早めに補聴器屋さんに行き、状態を見ていただいた方が良いです。
痛みというのは、耳の中で痛くなったり、耳にかける補聴器を使っている場合は、かけている部分が痛くなったり、様々です。
どのようなケースにおいても、早めに対応できると、酷くなる前に対応していただけます。
痛みの原因とその改善方法
これは、使用している補聴器によります。
- 耳にかける補聴器(耳かけ形補聴器)
- 耳の中に入れる補聴器(耳あな形補聴器)
で分けていきます。
耳にかける補聴器(耳かけ形補聴器)
耳かけ形補聴器の場合、痛みを感じる部分は、
- 耳の上の部分
- 耳の裏の部分
- 耳の中の部分
の計、三つがあります。
そのうち、耳の上の部分、耳の裏の部分が痛む場合は、対策が同じです。
耳の上の部分&耳の裏の部分が痛む
こちらは、この耳にかかっている部分と
耳の裏の部分が痛くなった場合になります。
この部分が痛くなる場合は、補聴器によって変わります。
このような細い線を使用するタイプ、これは、RIC補聴器。というものになるのですが、この場合は、結構複雑で、
線(サイズ)を変えるか
補聴器そのものを変えるか。になります。
補聴器そのものが大きく、耳に食い込みやすい形のものですと、痛みを感じやすい傾向があります。
その場合は、耳のサイズが合っていないか。補聴器そのものがその耳に対して、少し重く、耳に負担がかかっているケースが多いです。
サイズが合っていない場合は、その部分を交換することにより、改善できます。
また、補聴器そのものが重い、大きくて耳に負担がかかっている場合は、小さいタイプに変更することで改善しやすくなります。
ただ、この部分は、試聴の段階だと、簡単なのですが、補聴器を購入した後の場合は、なかなかできることではありません。※実質、新しいものを買うことを意味します。
そのような場合は、まず、サイズを変えてみて、痛みが引くかどうか。行なってみると良いです。
次は、標準タイプのものです。
標準タイプの場合はチューブの部分を変えることにより、改善することが多いです。
チューブの部分を短くしすぎたり、長くしすぎると変な位置に補聴器が置かれ、それにより、擦れたり、負担がかかり、痛みを感じることがあります。
まずは、一般的なチューブで、長さを合わせ、改善してみて
それでもダメな場合は、硬めのチューブ(太めのチューブ)で、固定してあげると改善しやすくなります。
耳の中の部分が痛む
こちらに関しては、どのようなものを使っているかで分かれます。
耳の中に入れるものには、
- 耳せん
- イヤモールド
の二つがあります。
このような既成の耳せんを使用している場合は、耳せんのサイズを変えるか、イヤモールドという耳の形をとり、その人、専用の耳せんを作れると、改善しやすくなります。
イヤモールドとは、このようなものです。その人の耳の形をとって作る、その人、専用の耳せんです。
既成の耳せんは、誰にでも合うように作られているため、誰にでも合わないようになります。
基本的に誰にでも合うように作ると、誰に対しても合わないようになります。耳の形は、人それぞれ全然違うためですね。
ですので、耳せんのサイズを変えてみたり、複数のものをやってみて、改善しないようなら、耳の型を採取して、ご自身の耳に合ったものを使えると、改善しやすくなります。
なおイヤモールドにより、耳が痛い。ということがあれば、すぐに作り直しをした方が良いです。
そのような場合は、だいたい耳につけると、耳がきつかったり、耳の中に無理矢理入っている感覚があったりします。
仮にそのようなことがなくても、靴づれのように、使用しているうちに痛くなるケースもあります。
イヤモールドは、製作から、3ヶ月以内は、無償で作り直せる期間があります。この期間内に対応してもらいましょう。
期限もあることから、早々に対応してもらえると、早く楽になりますし、お金もかからず、対応してくれます。
耳の中に入れる補聴器(耳あな形補聴器)
耳あな形補聴器の場合、痛みを感じるケースは
- 耳の中に入れていて痛みを感じる
こちらのみになります。
こちらの場合は、早々に補聴器屋さんに相談し、型の作り直しを依頼できるとベストです。
耳あな形補聴器には、製作から、3ヶ月間、無償で形の作り直しができるようになっています。その無償期間中に対応してもらえると、お金もかかりません。
そのようなケースは、耳の中がきつく感じたり、非常に圧迫感が強かったりします。
その傾向を感じた場合、しばらく使ってみて、痛みを感じるようなことがあれば、修正の依頼をした方が、今後のためにも良い状態のものを使えるようになります。
耳あな形補聴器には、いくつかありますが、これは、どのタイプにも言えます。
なお、耳の中が痛くなる。というのは、私の経験上、多くても10〜15%くらいの確率で起こります。
そう起こるものではありませんが、起こってしまった場合は、早々に対応してもらいましょう。
痛みを感じた場合は、気軽に相談してみましょう
痛みや何か気になることがあれば、気軽に相談してみましょう。早ければ早いほど、痛みも楽になりますし、酷くなる前にこちらとしても、対応できるので、対応しやすくなります。
痛みがある状態というのは、良い状態ではありませんので、なるべく早々に対応できるとベストですね。
上記に記載したのは、あくまでも、その一例になり、もしかしたら、補聴器屋さんによって、少し異なる部分は、あるかもしれません。
ただ、早々にいくことで、何かしらの対応はしてくださるかと思いますので、お願いしてみましょう。