対人関係について誤った考えをしていた頃のお話し
7つの習慣に関して、先日、記載しましたが、私も自分なりに対人関係に関しては、どうしたら良いのか。そして、難聴の人に置けるコミュニケーションのあり方というのは、どのようにしたら良いのか。というのは、以前から、考えていました。
今現在、聞こえにくさを改善する方法は、いくつかあるものの、難聴になった場合、補聴器をつけたり、人工内耳を装用したりするだけで、全てが改善できる訳では、ありません。
時には、周囲の方に協力をしていただきながら、物事を行なったり、日々、過ごしていく必要も出てきてしまいます。
では、そのような状況になった際、どのようにしたら良いのか。それについて、考えていた時期があるのですが、タイトル通り、昔に考えていた私の考えは、明らかに誤っていたものでした。
これこそ、7つの習慣を読むことによって、自分が誤った考えをしていた事により気がつく訳ですが、失敗談を見る事によって、参考になる部分もあるかと思いますので、こちらについても、お話していきます。
とにかく人より優秀にならなければならないと考えていた時代
人との対人関係、もしくは、協力関係を作る上で、考えていたのは、人より、優秀でなければならない。という事でした。
というのも、相手にとって、協力する価値がない場合、協力するメリットがありませんので、相手からすれば、協力する理由がなくなってしまいます。
聞こえにくい事による配慮も、それを改善する事によるメリットがなければ、負担だけがかかるようになってしまい、相手にとっては、協力する理由がありません。相手の良心の呵責次第になります。
相手と自分の状態を当時は、パワーウェイトバランス、と自分で表現して、どちらの方が、そのパワーがあるのか。
天秤に相手と自分を乗せて、どちらの方が、パワーウェイトの比重が出ているのか。を考えていた時期がありました。
パワーウェイトの比重が自分の方が上であれば、自分から耳の事や聞こえにくい事による配慮を申し出る事により、ある程度、聞いてもらえるかもしれない。
逆にパワーウェイトの比重が相手の方が上であれば、恐らく、耳の事を伝えたり、聞こえにくい事を伝えたとしても「はぁ?なんでそんな事、しなきゃいけないの?」となってしまい、協力関係を作ることは、難しいかもしれない。
と、色々と考え、模索していた時期があります。
昔の私は、まさにこんな感じの考え方で、相手に勝てそうなら、耳の事を伝える、もしくは、聞きにくい事など伝えて、なるべく配慮を申し出る。
逆に勝てそうにないなら、言わない。もしくは、フェードアウトする。(特に素で聞こえにくい人はそうですね)
自分のできる範囲内にはなりますが、なるべく自分ができる事を増やしたり、よくなるように努力して、相対的に上に行く。そして、協力自体ができるような環境を作る。そんな風に考えていました。
これでは、うまく行かなかった
結論から言いますと、これでは、うまく行きませんでした。
その点に関して、いくつか出しますと
- 相手に負担を強いてしまう事があった
- 相手が自分より上の場合はどうしようもない
- うまく行っていた頃は、パワーウェイトバランスは、関係なかった?
の3つでしょうか。
相手に負担を強いてしまう事があった
中には、伝える事で、配慮してくれたり、一定の理解を示してくれる方は、もちろん、いました。
ただ、中には、相手に負担になっているのかもしれない。と、考えていたこともあります。
例えば、聞き返しなどは、実際にしていただければわかりますが、会話のテンポを著しく損ねるので、話の流れを壊してしまう可能性が高くなります。
さらに何度も同じ事を伝えるというのは、相手にとってもストレスを与える行為であり、自分自身が理解できて、話が理解できたとしても、スムーズに話ができたのか、もしくは、自分と話をしていて、楽しかったのか。は、相手の顔を見れば、自ずとわかる事です。
中には、わかりにくい部分のみ、字で表現、目で見えるように表現してくれた方もいるのですが、字で表現するというのは、自分でやってみればわかりますが、書く方にしても、かなり大変です。恐らく30分も書き続ければ、大抵の人は、腕が疲れてきてしまいます。
協力してくださった方、全てがそう感じていた訳ではないと思いますが、一部の方には、口には、しないものの、負担をかけてしまっていたのではないか。そう感じる部分は、ありました。
相手が上の場合は、どうしようもない
身も蓋もないのですが、相手が上の立場、協力する価値がない場合は、どうすることもできなくなってしまいます。
相手の方に良心の呵責があるのであれば、話は、別かもしれませんが、メリットがない付き合いは、そう長くは、続きません。
協力することによるメリットよりも、協力することによるデメリット。つまり、負担の方が強くなりがちだからですね。
うまく行っていた頃は、パワーウェイトバランスは、関係なかった?
じゃあ、どんな時にうまくいっていたのか。それを考えてみる訳ですが、よくよく考えてみると、自分がうまくいっていた頃は、自分から、進んで何かをやっていたり、していた頃だったように思います。
7つの習慣の中には、主体性を持つ。という部分が、まさにそれに該当するのですが、耳の事を伝えるというよりも、聞きにくいなら、自分から近いて、聞きやすい位置に行く。聞きにくい部分を予め、潰しておく。予防しておく。という考えですね。
さらに、協力できるところは、自分から協力する。そのような考えでやっていた時期。社会人後半や小学校時代の時。その頃が、まさにそうだったのですが、その頃が、比較的、うまくいっていたように思います。
損得関係を考えていた時期は、一番悪く、そうではなくて、自分から主体性を持って、かつ、自分ができる事をしっかりと行う。
人を変えるということではなく、自分が変わる。よく言われることですが、その点が、一番、大事だったな。と、今、振り返ってみて、再び思います。
7つの習慣が教えてくれた事
私の場合、このような状況でしたので、7つの習慣を読んだ時の衝撃は、すごいものでした。
というのもうまく行かない理由が、全て書いてあったからです。
この本の中に出てくる章に、Win-Winを考えるというものがあるのですが、人との協力体制、コミュニケーション体制(対人関係)には、
- win-win(自分も勝ち、相手も勝つ)
- win-lose(自分は勝ち、相手は負ける)
- lose-win(自分は負け、相手は勝つ)
- lose-lose(自分も相手も負ける)
の4つに分類される。と記載されています。
そして、基本的にwin-win以外は、全て負け。という考えを出しており、これが、個人的に非常に勉強になりました。
なぜなら、今まで、私が考えてきた事というのは、いかにwin-lose(自分は、勝ち、相手は、負ける)を作れるか。を考えており、かつ、実際にそれをしても、相手に負担をかけてしまったり、その関係があまり長くは、続かなかった事を身を持って知っていたからです。
もちろん、lose-win(相手が勝ち、自分は負ける)も、相手に配慮しすぎて、自分が聞きにくいまま。そして、一向に自分の状況は、改善されない。というのも、これもまた、あまり良い状態ではありません。
この本の中では、win-win以外は、全て負け。というように言っており、本当にその通りだと感じます。
恐らく人の性質上、自分さえよければ良いという考えは、自然と両者が負けるlose-loseの状態になってしまうのでしょう。
win-loseは、自分が勝っても、相手にとって良い状況でなければ長くは続かないため、結局、両者ともlose-lose。
lose-winは、自分が負けているため、そもそもその関係を続けたいと思いません。相手からすると良いかもしれませんが、関係を切られれば、結局、両者ともlose-lose。
つまりこれは、パワーウェイトバランスが大事ではないという事です。
それを教えてくれたのが、この本でした。
失敗談のまとめ
win-winを考える。という概念は、個人的に非常に重要な事だと考えています。
どうしても今現在、難聴は、完全に改善することはできず、人とうまくコミュニケーションをとっていく。協力関係を作っていく。ということが不可欠になってくるからです。
上記の通り、昔は、上記のように考え、私は、大失敗しました。その頃の記憶は、今でも残っているのですが、今思えば、非常に愚かで、浅はかだったと、思っています。
その記憶は、できれば消し去りたいと思う反面、その記憶があるからこそ、次は、そうならないようにする。と、感じるのも事実です。
あまり失敗談をいう事は、ないかもしれませんが、こんな事を経験しているからこそ、言える事も、私は、あると思い、今回は、書いてみました。
参考になった部分があれば、幸いです。