補聴器のFAQ

より良く聞こえを改善するなら問題は、避けよう

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

補聴器で聞こえを改善するなら、個人的に意識していただきたいのは、タイトルの通り、問題は、避ける事。こちらになります。

私自身は、補聴器の販売をしている身ですが、実際に聞こえを改善していく上で、一段階レベルアップしたな。と、感じた事が、より良くしていく。というより、問題は、避ける。という考えをした事です。

聞こえを改善する。と考えると、どのようにしてより良くしていくか。言い方を変えれば、プラスの部分を大きくするか、という考えになると思うのですが、実際には、逆で、マイナスの部分をいかに減らすか。そこが大事なのだと、気づきました。

なるべく補聴器で聞こえを改善していきたい方のために、こちらに関して、まとめていきます。

問題は、避ける

冒頭に記載した通り、仮に補聴器で聞こえを改善する。と考えた場合、どのような事を考えるでしょうか。

どんな補聴器が合うのかな。どう聞こえを改善すると、良くなるのかな。と、恐らく、多くの方は、プラスの面を見るのではないでしょうか。

プラスの面を大きくして、聞こえの改善量を大きくする。確かにこれは、理にかなった方法のように思います。

このような場合、大きく分けると、考え方として

  • より良くする思考
  • 悪くならないのようにする思考

の2つがあります。

より良くする思考は、プラスの面を考える思考で、悪くならないようにする思考は、マイナス面を考え、それを避ける思考です。

こちらは、お金で考えるとよりわかりやすいかと思います。

収入を大きくするには、

  • 収入そのものを上げる
  • 支出を下げる

の2つがあります。

収入そのものを上げる思考は、まさにプラスの思考で、支出を下げる思考は、マイナス面を下げ、それを避ける、なるべく影響させないようにする思考ですね。

ここからが本題ですが、補聴器の場合、補聴器を装用する事によるデメリット、気になる部分というのが、どうしても出てくるため、このマイナス面を避けていただいた方が、結果的に良い補聴器を得やすくなります。

これは、使いやすい補聴器、という事もそうですし、聞こえの改善においても同様です。

ですので、できれば、自分自身の聴力を補う場合、デメリット面を避ける考え方で、補聴器の選定、あるいは、聞こえの改善をしていただいた方が、最終的には、良くなる事が多いです。

マイナス面を避ける事ができれば、自ずと、メリット面は、浮上してきます。

補聴器における問題とは

では、補聴器における問題とは、どんなものでしょうか。

厳密には、聴力によって変わってきてしまうのですが、多くの方が共通する要素としては、

  • 補聴器を使う事による閉塞感、自分の声が大きく聞こえる感覚
  • 聞こえてくる音が響く、音が辛く感じる

の2つです。

補聴器を使う事による閉塞感、声が大きく聞こえる感覚

補聴器を装用すると、自分の声が大きく聞こえる事が多いです。

これは、補聴器というよりも、耳を塞ぐことによって起こることなのですが、音を耳に届けるためには、塞ぐ必要性がありますので、どうしても、この部分は、感じやすくなります。

ただ、補聴器の中には、なるべくそれを感じにくくしている補聴器も今現在は、出てきていますので、ご自身の聴力に合ったそういった補聴器を使えると良いです。

この部分は、ほぼ全ての人が不快に感じる要素ですので、避けられるのであれば、避けられるに越したことはありません。

聞こえてくる音が響く、音が辛く感じる

私のところでは、最近、ほぼなくなってきたのですが、人によっては、補聴器を装用した際に、補聴器から聞こえてくる音、全般が、機械チックに感じ、さらに違和感、不快感がかなり強く感じる事があります。

そういった場合は、少し音を抑えめにしていただくか、あるいは、補聴器そのものを変え、まずは、補聴器を使いやすい状態から初めていただく事をオススメします。

あまりにも、補聴器から聞こえてくる音が異質に感じる場合は、補聴器の音にも慣れづらい傾向がありますので、まずは、使える状態にするのが、先決です。

補聴器の性能は、徐々に良くなってきていますので、最近は、少なくなってきているように思いますが、たまにあったりしますので、そのようなケースは、ご自身にとって、まずは、使いやすい状態にするのが大事です。

まとめ

私自身、補聴器で聞こえを改善している身ですが、聞こえの改善量を上げる。というやり方より、補聴器を使った時のマイナス面、それを減らす。というやり方にして、だいぶ、改善と言いますか、お客様からの評価は、良くなってきたように感じます。

やはり辛い状態というのは、長く耐えられるものではない。という事もあり、使いやすい状態にして、さらに、その範囲内で、聞こえの改善も最大限していく。というようなやり方が、今の所、良いのかな。と思います。

実は、この内容。元ネタがあるのですが、それは、Think clearlyという本です。

この中にも、問題は避けよう。という内容があります。問題を避けていれば、良いところは、必ず出てくるので、避けた方がうまくいく事が多い。という事です。

それを見た時に自分が感じていた事は、間違っていなかったんだな。と感じたものですが、一応、学術的にも、認められている方法になります。

実際には、聴力によって、問題というのは、少し変わってきてしまうのですが、基本的な考えは、同じです。

自分自身の聞こえを改善する場合の問題は、何か。そして、それを避けやすい補聴器の形状は、何か。その後、補聴器の調整で、どこまで改善できると、聞こえは、改善しやすいのか。を考え、補っていく。

このように考えていけると、聞こえの改善は、しやすくなります。

以上、問題は、避けたほうが良いよ。という内容でした。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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