働く、仕事の事

私自身、どう自分の適性や仕事について、考えてきたか

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

どんな人にとっても、今や仕事は、大事な要素で、かつ、難聴の方となると、よりその重要性は高くなります。

難聴に限らず、何らかのハンディキャップを持つ方は、どうしてもできる事、できる仕事に限りが出てしまうため、よりしっかりと考えていかざるをえません。

これは、私自身も同様です。私もどのような事だったら、自分は貢献できるのか。その点について、自分なりにではありますが、考えてきました。

今現在、私の場合は、あるものを軸にして、考えています。

それは、自分自身の適性の軸です。

私の場合は、ストレングスファインダーとジーニアスファインダーの2つから、自分の特性に関して知り、なるべくそれらが活きるようにしています。

今回は、こちらに関して、記載していきます。

自分は、何に向いているのか

前回、記載した通り、難聴の方で大事な部分には、

  • 自分の能力が死ぬ所は避ける
  • 自分の長所、特徴を活かす

の2つが大事になる。と記載しました。自分自身の能力が死ぬ所では、いくら優秀な部分があったとしても、自分の能力を活かす。ということはできません。

そして、単に死ぬ所を避けるだけでは、自分の長所を活かす、特徴を活かす。ということもできなくなります。ですので、この2つは、セットで考えていく必要があります。

自分の能力が死ぬ所は、だいたい自分が負担に感じたり、明らかに合わないな。と感じることが多いので、まだわかりやすいのですが、問題は、自分の長所です。ここは、非常にわかりづらい傾向があります。

私自身も同様に「自分の長所とは何なのか」「自分はいったい何に向いているのか」は、よくわかりませんでした。

そこで、強みのテストを受けてみたり、性格テストのようなものを受けてみて、自分は、何に向いているのか。それをひたすら調べていた時期があるのですが、その中で自分なりに役に立ったのは、

  • ストレングスファインダー
  • ジーニアスファインダー

の2つでした。

ストレングスファインダー

ストレングスファインダーは、自分の思考、感情、行動の特徴そのものが才能=強みの元になる。ということで、その思考、行動、感情パターンを資質として、出してくれる才能診断ツールです。

私自身もだいぶ前に受け、そのおかげで、自分の思考パターン、才能というべきかわからないのですが、自分の特徴は、把握することができました。

ちなみに私の場合は、

  • 1位:回復思考
  • 2位:収集心
  • 3位:個別化
  • 4位:内省
  • 5位:自己確信

が上位5つの才能でした。興味ある方は、検索してみると、私がどんな性格なのかがわかります。

ストレングスファインダー自体は、ストレングスファインダーの本を買い、その本の中にあるコードをWebサイトに入力することで、オンライン上でテストをすることができますので、それで知ることができます。

リンク:ストレングスファインダー

ジーニアスファインダー

こちらは、だいぶ最近になるのですが、ジーニアスファインダーという名前の通り、天才性、人より優れている感性の方向性を出してくれる診断ツールです。

その天才性(方向性)には、大きく分けて、想う、感じる、描く、観るの4つに分かれており、それぞれの特徴、方向性、向いている仕事などがわかりやすくなります。

ちなみに私の場合は、想う人という結果でした。想う人に関しては、人の機微、表情や仕草から、適切なコミュニケーションを取るのが自然にできるタイプとの事で、カウンセラーや看護士など、人をケアする事に向く能力のようです。

個人的には、向く仕事に関しては、こちらがわかりやすいです。

ストレングスファインダーは、自分の思考や才能を示してくれますが、方向性を示してくれる訳ではないため「この能力どう活かせばいいんだ?」となりやすいのですが、ジーニアスファインダーは、そのまま「これはこの仕事で活きそう」「この部分で活かせそう」というイメージを掴みやすいです。

ジーニアスファインダーで、向く仕事などの方向性を理解し、あとは、ストレングスファインダーで、自分の才能を理解して、どの部分を磨いていくかを考える。というような使い方ができると良いかと、個人的には、思っています。

リンク:ジーニアスファインダー

自分の能力を把握し、見直す

さて、ここからは、私自身が実際に調べたものに関して、どう活かしていったか。という事について記載していきます。

もしかしたら、お気付きの方もいるかもしれませんが、ストレングスファインダーの結果とジーニアスファインダーの結果、どちらの内容も、補聴器で聞こえを改善する仕事というのは、合っている状態になります。

ジーニアスファインダーでは、私は観る人でした。

これは、医療系あるいは、治す、ケアする仕事に向く、方向性の資質で、人の感情というわかりづらいものに対して、他の方より、感情やその人の状況をうまく捉え、そして、一人一人に合わせた対応ができる資質であるようです。

補聴器も同様で、補聴器を使う方は、生まれつき難聴の方もいれば、年齢による聴力低下が聞きにくくなった方、さらには、問題なく補聴器をつけられる方もいれば、手先が不自由で少し使うのに苦労する方もいます。

耳の状況から、その人の身体の状況。それは、どうしても千差万別で、一律で考えることはできません。その人の状況は、まさに人によって、異なるためです。

これは人によって適切な改善の方法は、違うという事であり、一人一人、どのように改善したら良いかを考える必要がある。ということを意味しています。

ジーニアスファインダーの観る人。とはまさにそこで、人そのものを観て、適切にケアする事に長けているということであり、その資質がどうも活きているようですね。

また、ストレングスファインダーの5つの資質もそうです。

私の場合、

  • 1位:回復思考
  • 2位:収集心
  • 3位:個別化
  • 4位:内省
  • 5位:自己確信

が上位5つの才能でしたが、回復思考とは、物事の構造や仕組み、そして、その構造を理解して、本来あるべき姿へ戻す事に喜びを見出す資質で、医療、福祉、介護系に多い資質のようです。

さらに収集心は、情報を集める資質で、自分が知らない事、興味がある事を知らずにはいられず、どんどん調べていくタイプの資質。個別化は、一人ひとりの個性や違いに目を向けて、その違いに気づく、違いを見抜く資質。

内省は、物事を深く考える事が好きな資質。自己確信は、なんとも説明しづらいのですが、物事の本質を見て、自分が進むべき道が自然にわかる資質です。

私の場合は、1〜3位のものがほぼ全てになります。

補聴器で聞こえを改善するのもこの1〜3つのものが大体関係しており、耳や聴力、生活の状況から、一人一人異なる事を理解し、それぞれの状況に関して、最善の改善を行う。というものです。

ですので、このブログには、補聴器だけではなく、他の役にたつ考え、本も紹介していますし、他の道具も紹介しています。

それは、難聴というものを改善するとした場合、耳や補聴器の事を知る。あるいは、補聴器で改善する以外にも、例えば健康を意識する、それ以外に役に立つ考えを知る事でも、生活を良くする事ができるからです。

これはまさにあるべき姿に戻すという回復思考、そして、広い範囲で物事を知る収集心、さらに一人一人の違い、特徴に注目する個別化。それぞれがお互いに影響し合っているとも言えます。

私の場合は、これらの資質に関して、そのまま活用して、行なっている。という事になります。

仕事をしていくうちにこういった資質に目覚めたのか。それとも、元々こういった資質があったのかはわからないのですが、どうも私の場合は、自分の資質をフルで活用できているようでした。

私は現に知った後「なるほど、このままで良いんだな」ということもわかりましたし、仮に転職や職を変える場合「自分の能力を活かせるようにしよう」と考え、軸は、変えないように職を探そう。と思いました。

このように軸、自分の才能の軸がわかるようになると、仕事もより判断しやすくなります。「これは向いてそうだ」と感じるものは、そのままできますし、逆に「これは向いてなさそうだ」なら、別のものを探す。

大事なのは、多くのことをできるようになる事ではなく、自分の能力を社会に活かす事です。仕事、社会、人。それらの部分に自分の能力、特徴を貢献できるようにしていく事を考える必要があります。

どんなに優れた能力を持っていたとしても、その活かし方を知らなければ使うことはできませんし、さらに、評価される場所を知らなければ埋もれてしまう事になります。

孫子の兵法で、敵を知り、己を知れば百戦危うしからず。という言葉がありますが、まさに自分自身の能力を知り、そして、それが死ぬ場所、生きる場所、それを知れば、死ぬ場所は避け、生きる場所に行きやすくなるため、百戦危うしからずになるという事ですね。

まとめ

さて、今回は、自分自身、どのように仕事に関して、考えていったか。について、記載してみました。

意外に思われるかもしれませんが、私の場合は、こういった診断ツールに関しても、使いながら、合う仕事、能力を活かしやすい仕事を考えました。上記の通り、自分自身では、自分の事がわかりづらいからです。

個人的に補聴器の仕事は、合っているのか、合っていないのかは、正直、よくわかりませんでした。それなりにできてはいるものの、こんなものなのかな。という感覚もあります。

ただ、才能というものは、得てして自分自身では分からず、大体、才があるものは、その人自身は、当たり前にできていて、周りの方は、その当たり前ができない状態です。

その部分から見ると、少々、思い当たる節はありますので、もしかしたらそこに才があるかも知れません。

今現在は、ある程度、自分の事を知る事ができ、より迷いづらくなりました。特に仕事や能力の方向性をつかめたのは、大きいです。

もし、迷っている方がいれば、実際に受けてみて、自分には、どんな資質があるのかを調べてみるのも良いでしょう。自分自身の能力を活かす事。これが最も大事な事です。

そしてそれは、自分自身を知る事から、スタートします。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
生まれつきの感音性難聴で小学2年生の頃から補聴器を使用。補聴器の仕事は、2006年からで、2024年現在、18年です。自分自身でも補聴器を使っていることを活かして、お客様に貢献できるお店を目指しています。お客様からは、補聴器を使っている当事者なので、状況や気持ちをわかってもらいやすい、と評価いただくことが多いです。
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