耳・補聴器のこと

補聴器を使う人が多くなることは、良いこと?そうでもないこと?

深井 順一|パートナーズ補聴器

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こんにちは。パートナーズ補聴器の深井です。ご覧いただき、ありがとうございます。

この仕事をしていると悩ましい問題の一つが、本日の内容、補聴器を使う人が多くなることは、良いことか?それともそうでもないのか。があります。

さて、皆さんの意見はどうでしょうか。

私自身の結論を初めに記載させていただくと、難聴の方の生活を支える道具として、必要とされている方へどんどん供給していくのは大事なことですが、それ以上に難聴の人が増えないようにすることが大事だよな。と思うことが多いです。

難聴は、今現在、耳を治す手段がありませんし、補聴器も効果は限定的です。支えることは大事ですが、それ以上に増えないようにしたいところです。

今回は、こちらに関して記載していきます。

補聴器を使う人が増えるとは

今現在、どうしても高齢化社会ということで、加齢による聴力低下が起こり、それにより、補聴器を使う方も同時に増えてきている傾向があります。

ですので、そういった方々の生活を支えられるように補聴器を使う、聞こえの改善を行う。これは、良いことですよね。

ただ、私の場合、どうしても自分が補聴器を使っている側なので、素直に補聴器を使っている人が増えてきている点は、賛同できるかどうかというとちょっと微妙です。

というのも、本来なら、難聴になんてならない方がいいからです。

これは、病院で例えるとすごくわかりやすいと思います。

病院さんが儲かる、あるいは、繁盛するというのは、良いことか?というと、正直、人によって、意見が分かれるところだと思います。

病院さんが儲かるということは、病院さんの仕事が多いということになり、それは、病気になる人が多いということになります。じゃあ、病気になる人が多いことは、良いことかな?となります。

一方、そういったことを抜きに経済が回るからそれは良いことなんじゃないか。と考える人もいます。

私の場合は、どうしても使っている側の人なので、じゃあ、病気が増えることは良いことなのか。と言われると、素直に賛同できない人間です。

どう考えても、病気にかかる人なんて減った方が良いですよね。好きで病気になる人、好きで怪我する人、好きで障害を負う人は、まずいないと思っているからです。

補聴器も同じです。難聴になる人が多くなっているから、補聴器を使う人、補聴器を必要とする人が増えてきている。それは、良いことなのか?と言われると「う〜ん、どうなんだろう?」と思う事があります。

ここは悩ましいポイントですね。

人類の幸福の視点で考える

一つ、記載し忘れてしまったのですが、私は儲かる事自体は良い事だと思っています。

病院さんだって、補聴器屋さんだって、必要としている人に貢献し、その結果、儲かる。であれば、それはとても素晴らしい事です。

ただ、経済的な部分だけ(一部分だけ)を見てしまうと、人類の幸せに貢献できているのか。と考えると、もしかしたら、そうじゃないのかもしれない。と思う事があります。

上記の通り、一番良いのは、そもそも難聴にならない。病気にならない。が一番上にくるからです。

そして、病気になってしまった、聞こえにくくなってしまった。という方に貢献できるようにすること。流れは、こうだと思うんですよね。

特に難聴の場合は、耳を治すことが今現在できない状況になりますので、その重要性は、より高いとも言えます。

怖い言葉で言うと、言葉通り、取り返しがつかないからです。

今現在はまだまだ難聴に関して予防とかも良くわかっていない部分がありますので、なおさらなのですが、何とか、そういった人が増えるのを食い止められるような状態にしていきたいですよね。

まとめ

さて、今回は、私が思っている部分について記載してみました。

補聴器を使う人が増えることは良いことか。どうでしょうか。皆さんは、良いことだと思いますか?

一時的に見れば良いことかもしれませんが、社会全体、あるいは、人類の幸福という観点から考えると、そもそも難聴になんてならない方がいいよな。と私は思ってしまいます。

特に今現在、難聴というのは、治す手段もありませんし、補聴器も限定的です。

何らかの理由で聞こえにくくなってしまった方や私のように生まれつき難聴の方を支えられるようにすることは大事です。

ただ、それ以上にそもそもそのような人が増えないようにするというのは、もっと大事な気がするんですよね。

ということで、こちらに関して思うことを記載してみました。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。補聴器の販売員としての知識、技術に加え、一人の難聴者が自分自身の聞こえを改善した知識、技術も組み合わせながら、聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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