補聴器の基本・形状・調整

補聴器の性能に迷ったら?

深井 順一|パートナーズ補聴器

自分自身が難聴者で補聴器を使っている当事者であること。ここを活かしながらnote(ブログ)(https://note.com/junichi_fukai)を書いています。興味がある方は、どうぞ。

補聴器で生活をより良くしていくための内容は、【FAQ】補聴器で生活をより良くするために、へどうぞ。また、個々の症状(症例)ごとの改善を知りたい方は、お客様の聞こえの改善事例へどうぞ。

今現在、補聴器には、形状の選択と性能の選択があります。その際で迷いやすいのは、性能の部分になります。

性能は、金額に直結する部分であり、現状の改善度を高くできるのであれば、より多くのお金を出して、良くしたい。とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、その一方で、補聴器の金額は、お世辞にも安いとは言えず、出せる量に限度があるのも事実です。

そのような場合、どのように考えていければ良いのか。結論から記載すると、長く続けられる方を選ぶ。これが良いと考えています。

補聴器の性能とは?

初めに復習していきたいのですが、補聴器の性能とは、なんでしょうか。

今現在、補聴器の形の部分と性能の部分で、それぞれ選ぶ要素があります。その中で性能という言葉の通り、中の機能の違い、これがあり、さらにその部分による金額の差が非常に激しいです。

上記には、例で出しているのですが、一番下のものは、両耳で30万円台なのに関わらず、一番上は、なんと100万円を超えます。すごいですね。

初めにお伝えしたいのは、補聴器の基本となる聞こえの改善、これは、どのグレードでも変わりません。先ほど、下は、両耳で30万台、上は、100万円を超えると記載しましたが、(ちょっとややこしいのですが)基本となる聞こえの改善度は、実は、そう違いはありません。

ここでいう基本的な聞こえの改善とは、低下した聴力に対し、音を入れて聞こえを改善する。という補聴器の基本機能のことです。下のものだと、聞こえを改善できない。そんなことはありません。

どのグレードの補聴器もその部分は確保されており、もっというとそこは補聴器のグレードというよりも、聞こえの改善パートである、どのぐらい聴力に対し、入れられると良いところまで音を入れられるかによって変わります。極端な言い方をするとお金は関係ありません。

性能の違いは、聞こえを改善した後の問題をどう対処するか

このように記載すると、性能による違い、さらにこの金額差ってますます良くわからなくなってきますよね。

この点に関して一言で言うと、性能の違いとは、主に聞こえを改善した後の世界で起こる問題をお金で解消するか、それともそのままにするか、にあります。

聞こえを改善していくと、良くも悪くも色々な音が聞こえてくるようになります。それは、補聴器をつけていて、今まで聞きにくかった人の声、さらには、周りの音、それらのものも入ります。

しかし、同時に騒がしい環境であれば、その周りがガヤガヤと騒がしいまま、そのまま入ってきますし、人が多くなってくると、周りのザワザワした音に聞きたい人の声がかき消されてしまい、聞きにくくなる。ということも起こります。

さらに補聴器は音響機器ですので、補聴器を使っていると、紙の音が大きく感じたり、ヒールの音がカン!カン!強く聞こえたり、細かな物音がやけに強く感じたりします。

それ以外には、風が補聴器のマイクに当たったりすると、その音がかなり強く感じたりと、音響機器そのものの欠点が出てきます。

音響機器で有名なのは、ボイスレコーダーや動画撮影の機材ですね。そういったものも、実は、このようないわゆるノイズというものが入ります。

補聴器も音響機器になりますので、そういったノイズが入りやすいのですが、こういったものを抑制したり、楽にしてくれる機能が入っていると、入っているほど、性能、お金は、かかるようになります。この点は、より自然に聞こえやすくなるとも言えます。

基本的には、騒がしい環境になると聞きたい人の声がかき消されやすくなりますので、そういったところでの支援をどれだけしてくれるのか(①の指向性という機能です)、そして、音響機器であることの欠点である聞かなくても良いノイズをどれだけ軽減してくれるのか、(②の快適性を高める機能です)これらがどれだけ入っているか、性能が良いものが入っているかにより、変わります。

下のものは、基本的な聞こえの改善のみ行います。まさに聴力低下した部分に音を入れ、そのまま聞こえを改善する。それ以外は、良くも悪くも良く聞こえる状態です。

ですので、あまりにも周囲が騒がしかったり、強い音が入ると人によっては、かなり辛くなることもあります(人によっては平気な人もいます)。

上のグレードのものは、聞こえの改善にプラスして、周囲が騒がしくなっても補聴器の方で支援してくれて、なるべく聞きにくくならないようにしてくれたり(でも聞き取れないこともあり)、音響機器上で出やすいノイズを軽減して、楽に使えるようにしてくれます。

これが性能の違いになります。

性能とお金をどう考えるか

で、ここからが本編ですね。これらのことを踏まえて、私がお伝えしていきたいことは、長く続く方法で買うこと。ここになります。

まず、補聴器に関しては、出せるお金があるのであれば、出した方が良いと私は考えています。

それは、下のグレードのものでも聞こえが改善できるとはいえ、やはり騒がしい環境下での聞こえの改善は難しくなってきますので、聞こえにくいことによるストレス、さらには、自信低下、こういったものは、使っている立場で言うとなるべく減らして行ったほうが良いと考えています。ご自身の状況を良くすることが目的だからです。

で、ここで注意が必要なのですが、大事なのは、長く続けられる方法で買っていくことです。どういう意味かと言いますと、補聴器は、5年ぐらいを目安に買い替えていく機器になります。(こ、こんな高いものを?とよく言われます)

基本は5年で、大抵、6〜7年で買い換える方が多いのですが、このように一度買えばOKというものではありません。

そして、今現在、著しく補聴器の中の性能の部分の進化が激しいです。補聴器の進化は、パソコンの進化と連動するのですが、中の機能が日進月歩で良くなってきています。

ですので、私は無理に高いものを買う必要はないと思っています。それよりも続けられるもの、例えば中くらいのものでも、5〜6年ぐらいのペースで買い替えられるようにしていく。そのようにした方が良い状態を維持しやすくなります。

一番やってはいけないのは、その当時、一番高いものを買い、それを9年、10年と使うことです。

これは、パソコンやスマートフォンで例えるとわかりやすいと思うのですが、9年前、10年前のパソコンの性能は、今現在の普通の価格のパソコンの機能より遥かに劣ります。

今現在の補聴器は、1年半〜2年ぐらいで新しいものが出ています。ですので、高いものを長く使う。というのが補聴器ではなかなか通用しない部分があります。

もちろん、出せるお金がある方は良いのですが、大事なのは、良い状態を長く続けられるようにしていくことです。補聴器をつけるということは、残念ながら、今の所、耳が治せる訳ではないので、使うことを続けていくという意味でもあります。

であれば、良い状態をどうキープしていくか。ここが大事になるということです。

まとめ

こちらでは、補聴器の性能と金額について、記載してみました。どうでしょうか。迷っている部分は、解消できましたでしょうか。個人的には、まだ難しい部分も出てくるかなとは、思っています。

なかなか高い買い物になりますので、慎重になりがちですが、大事なのは、長く続けられる方法を行なっていくこと。ここにつきます。

一番やってはいけないのは、一発逆転を狙うことですね。たまに一発逆転を狙ったのか、高い補聴器を昔、買い、そのまま何年も使い続けている方をお見かけしますが、補聴器の性能の進化は、特に今は、ものすごく速くなっています。

ですので、確かにその当時は高かったかもしれないのですが、それを8年、9年、10年と使い続けていれば、自ずと、その性能は、今現在も良いと言えるのかというと、パソコンのように徐々に相対的に悪くなってきます。

補聴器を考える場合は、時間軸で見ること。時間軸での価値を見ること。ここが大事ですね。

と一番大事なことを一番最後に書くのでありました。以上、参考になったら幸いです。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。自分自身が難聴者であり、補聴器を使っている当事者であること。ここを活かしながら、お困りの方にとって良い相談相手になれるよう心がけています。お店の詳細は、こちらへどうぞ。
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