補聴器のFAQ

聞こえにくくなって起こることと難聴の本質

深井 順一|パートナーズ補聴器

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聞こえにくくなることにより、起こることは、様々です。

聞こえにくいことにより、人との会話が苦手になり、自信を失ってしまったり、聞こえないと呼ばれても気が付かないことが増えてしまいますので、それによって人間関係が悪化してしまったり。

どの部分がその人にとって困るのかは、人によって変わりますが、一つ言えるのは、聞こえにくくなって起こる難聴の本質は、コミュニケーション障害であることです。

私自身は、生まれつきの難聴者ですので、こちらでは、難聴について、そして、コミュニケーション障害について記載していきます。

聞こえにくくなって起こること

初めに聞こえにくくなって起こることについてまとめていきたいのですが、私自身が感じていることとしては、

  • 聞こえづらいことで、自信がなくなる
  • 人間関係が悪化しやすくなる

の2つです。

聞こえにくいことが問題というよりも、聞こえにくいことによって起こる、二次被害のようなものの方が私としては、深刻な課題だと考えています。

聞こえづらいことで自信がなくなる

聞こえづらい状態だと、相手が何をいっているのかわからず、その中で返答するため、どうしても自信がなくなりがちです。

また、聞こえにくい状態だと、相手の話を聞くのに精一杯で、自分の頭で考えてその内容に返答したり、自分の考えをのせて返すというのも非常にしづらくなります。

特に聞いた際に返答し「そんなことは言っていない」とか、相手の話を汲み取れていないケースを経験すると経験するほど、どうしても自信はなくなってしまいます。

この自信喪失は、かなり大きいことだと、1難聴者としては、思います。

人間関係が悪化しやすくなる

難聴の大きな問題の一つは、聞こえにくいことで、人間関係が悪化しやすくなってしまうことにあると、私自身は、考えています。

相手の話が聞きづらく、うまく返答できないことが増えたり、呼ばれても、聞こえづらいので気が付かず相手の方が「あの人、話を聞く気がないよね」とか「態度が悪い」とかみなされてしまうと、どうしても人間関係にヒビが入りやすくなってしまいます。

音は、聞こえないと匂いがするものでも、触れられるものでもありませんので、こちら側からすると「単に聞こえていなかっただけ」なのですが、残念ながら聞こえにくい状態というのは、見た目でわかるものではありません。(さらに聞こえていない事も見た目ではわかりません)

これは一種の誤解なのですが、そういった誤解が続くと、人間関係が悪化しやすくなる。ここが非常に大きなポイントだと、私自身は、感じています。

特に人間関係に関しては、人が幸せになるために大事なものは?という研究の中でも、一番大事なものだということがわかってきています。

その人間関係が悪化しやすくなるというのは、非常に大きな課題の一つだと私は捉えています。

難聴の本質は、コミュニケーション障害

これらのものを見てみると、難聴の本質は、コミュニケーション障害であることがわかってきます。

周りの人とうまくコミュニケーションできなくなるから、自信がなくなってしまう。周りの人、職場の人とうまくコミュニケーションできなくなるから、人間関係が悪化してしまう(誤解されてしまう)。ということです。

今現在のコミュニケーション方法は、会話(音声)によるものが大半です。

会話をして、相手が何を考えているのか、どんなことをいっているのか、どんなことを求めているのか、こういったことは、会話で行われるため、その意思疎通がしづらくなることによる障害が出てしまっている状態ですね。

コミュニケーションというのは、非常に厄介な問題で、この問題の本質は、自分だけの問題では済まされない事です。

例えば、自分自身が聞こえづらい状態で、相手の方が自分に意思疎通を図りづらくなったとします。

そうすると、相手の方にも害が出ます。相手からすると、自分が言ったこと、伝えたいことが伝わらない、伝わりづらいわけですから、非常にストレスを感じるようになります。

実は人は、このコミュニケーションがうまくできない時に多大なストレスを感じます。

ご経験ないでしょうか?自分が言ったことが相手に全く伝わらず失望したこと。自分なりに伝わったかなと思ったら、誤解されて伝わり、ショックを受けたこと。

これらのものは、全てコミュニケーションがうまくできなかったこと。相手の方と意思疎通がうまくできなかった時に起こるものです。

難聴になるとこのコミュニケーション障害、他の方と意思疎通がしづらくなってしまいますので、そのことによる多大なストレスが、自分にも相手にも起こりやすくなります。

この相手の方にも起こるというのがポイントです。だから相手の方が怒りやすくなったり、相手の方との人間関係が悪くなりやすくなります。

ですので、どうしても人間関係にまで発展しやすく、人間関係にヒビが入ったり、なぜわかってくれないのか、なぜそうなってしまうのか、で悩む方が多くなります。

難聴の本質は、コミュニケーション障害。ここが理解できるだけでもだいぶ前進されると思います。

まとめ

難聴の本質は、コミュニケーション障害。私はそう考えています。

聞こえにくくなることによって起こる問題は、ほとんどがコミュニケーションによるものが大半です。

もちろん単純に音が聞こえないことで、例えば、チャイムの音が聞こえず、宅配などの荷物を受け取りにくい(居留守をしてしまう)など、そういった細かな不便はあると思います。

しかし、人とのコミュニケーションがしづらくなる、そのことによるストレスには、さすがに負けます。

相手の方とうまくコミュニケーションができなくなるから、自分に自信がなくなってしまう。相手の方とうまくコミュニケーションができなくなるから、人間関係にまで影響が出てきてしまう。

それが難聴の本質ですね。

人は社会的な生き物になりますので、どうしてもコミュニケーションがうまくできない場合、多大なストレスを抱えるようになります。どのような人もうまくコミュニケーションができなかったり、話が通じない人と接すると、とんでもないストレスを経験します。

それは、人が社会的な生き物であることの証拠でもあるのですが、難聴になるとここが弱くなってしまうのが問題ですね。

ですので、この部分はなるべく軽減していく、なくせるものならなくしていけると良いです。

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。このお店では、実際に補聴器を使っている人が対応することで、使う側の状況やお気持ちに合わせた聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。

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