補聴器の故障って何?どんな事が起こるの?
補聴器は、使っていると、故障することもあります。
その際の故障ですが、いろいろとあり、中にはご自身で対応できるものから、お店の方に持って行って対応してもらったり、中の部品まで壊れている場合は、補聴器メーカーに送って、修理する事ができます。
補聴器は、音が出なくなった。ということで、すぐに新しい補聴器ということにはなりません。修理して、使い続ける事ができる機器です。
補聴器の故障って、どんなことが起こる?
補聴器の故障であることは、
- 音が出なくなる
- 聞こえてくる音が弱くなる
- ノイズが聞こえる
- 音が出たり、出なかったり
- 電池がすぐになくなる
- どこかが壊れる(物理的破損)
の6つがあります。
音が出なくなる
音が出なくなるケースは、音が出る部品、音を拾う部品のどちらか、あるいは、両方が故障したりすると、このようになります。
音が出ないにもいくつか種類があり、電源を入れても、完全にうんともすんとも言わない。という場合は、音が出る部品が壊れていたり、なんらか詰まっている事が多く、補聴器は電源を入れると「電源が入りましたよ」という合図、メロディが流れるのですが、そのメロディは聞こえるけど、音が聞こえない、という場合は、マイク(音を拾う部品)が壊れています。
音が出なくなるは、経験しやすい方は経験しやすい故障の一つです。
聞こえてくる音が弱くなる
こちらに関しては、上記の音が出なくなる。の弱い番でしょうか。音が出る部品のところが、何らか詰まりかけていたり、壊れかけていたり、あるいは、音を拾う部品が詰まりかけたり、壊れかけていたりすると、そうなります。
聞こえてくる音が弱くなるも経験しやすい故障の一つですね。
ノイズが聞こえる
補聴器をつけていて、まるでテレビの砂嵐(懐かしい、今の若い子、お子さんはわかるかな?)のような音や補聴器から突然、ガーガー!、ビービーガー!あるいは、ジーッ……と訳のわからない音が聞こえることがあります。
これは一時的なものから、補聴器が完全に故障してしまい、そのようになることがあります。
汗が多く補聴器の内部に侵入したりすると、そういった音がなる事があり、この場合は、乾燥したりすることで、防げます。主にこちらは、一時的なものですね。
しかし、その状態を放置しておいたり、何度も汗が侵入したりすると補聴器の内部がやられてしまい、常にノイズがするということがあります。
最近の補聴器は、ノイズがする故障はかなり少なくなってきているのですが、昔の補聴器は、結構、このノイズがする故障が多くありました。
音が出たり、出なかったり
補聴器は、電池を使って(どこかから電源を供給して)動いています。
その際ですが、その電池周りのところで何らかの故障が起こったりすると、音が出たり、出なかったりと不具合が出ます。
この点は、一時的なものから、完全に壊れてしまっているものまで様々です。
使っている補聴器の種類によって原因が異なりますので、ここで記載するのが難しいのですが、一時的であれば良いのですが、何度も起こる場合は、みていただいた方が良い状態になります。
電池がすぐなくなる
補聴器の故障の一つに電池がすぐになくなる。というのがあります。
今まで一つの電池で1週間〜10日ぐらいは使えていたのに、2〜3日しか保たない。みたいな状態です。充電型の補聴器の場合は、一日、保たない。という状態ですね。
このような状態は、過電流と言われてたりするのですが、補聴器の音が出る部品が何らかの理由により、壊れてしまい、そうなっている事が多いです。
ただ、電池の減りが早いというのは、他の要素も考えられることがありますので、なかなか判断が難しいこともあるのですが、このような故障もある。ということですね。
どこかが壊れる(物理的破損)
単純に補聴器を落とした、踏んづけてしまった。などで補聴器が破損した状態です。
破損した状態は使いづらいかと思いますので、修理してしまいましょう。
故障の際の対応
故障の際の対応ですが、ご自身でできる対応、お店の方でできる対応、さらに補聴器メーカーに出して、修理してもらう対応の全部で、3つに分かれます。
大切なことは、補聴器は故障したら、新しいものに買い換える。ではなく、ある一定期間は、ちゃんと修理できるような仕組みになっています。
仮に不調な部分があったら、補聴器店に相談してみましょう。
ご自身でできる対応
上記では、故障内容を6つ紹介させていただきましたが、その中でご自身で対応できるのは、
- 音が出なくなる
- 聞こえてくる音が弱くなる
の2つのみです。
音が出なくなる、聞こえてくる音が弱くなるというものは、補聴器の音が出る部品が何らかの要因によって、詰まっている、あるいは、詰まりかけていることで起こることがあります。
補聴器の場合、耳の中に入れますので、その耳の中の汚れが付着して、詰まってしまうということですね。
その場合は、補聴器購入時に交換用のフィルターが付いてきますので、それを交換することで改善させる事ができます(そこが原因だった場合)。
ただ、あくまでもそこが原因だった場合である、ということと、もし使われている方の中で、「細かな操作は、ちょっと不安」という場合は、お店の方にやってもらったり、みていただいて対応していただくと良いです。
あくまでも、こちらは、できる方のみ、こういった交換をする事で、改善させられることがあります。
お店の方でできる対応
お店の方でできる対応には、
- 音が出なくなる
- 聞こえてくる音が弱くなる
- 音が出たり、出なかったり
- どこかが壊れる(物理的破損)
の4つがあります。
音が出なくなる、聞こえてくる音が弱くなる、には、フィルターや目詰まりによるものがあり、そういった場合は、お店の方で、補聴器の整備、メンテナンスをする事で改善できます。
また、音が出たり、出なかったりも状況にはよってしまうのですが、電池周りの故障の場合、修正することで、改善できることがあります。
そして、どこかが壊れた場合も同様ですね。補聴器にはいくつかの部品で成り立っているのですが、メーカー側で修理しなければならない部品もあれば、お店で簡単に交換できる部品もあります。
もし、壊れている部分がそこに該当する場合は、その場で直すことができます。
補聴器メーカーへ出して修理する
基本的には、お店の方で直せるものは直し、それが難しいものは、補聴器メーカーで出して修理するという流れになります。
その場合ですが、上記の6つ全てが入ります。お店でも対応できないケースにおいて、メーカーに出して、修理をしていきます。
なお、補聴器の修理の際は、だいたい、補聴器を7〜8日ほど、お預かりして修理します。その際、補聴器がないと困ってしまう方は、当店の場合は、補聴器の代替機の貸し出しをしています。
他のお店でもやっている可能性はありますので、もし、補聴器がなくなってしまって困ってしまう方は、購入したお店へ申し出てみましょう。※代替機の貸出をしていない補聴器店もありますので、ご注意ください。
まとめ
補聴器の故障に関しては、上記の通りです。こちらでは、基本的なものに関してまとめてみました。
補聴器は使っていると、埃や耳の汚れなどが蓄積し、それが目詰まりを起こしたり、聞こえなくなる要因になることがあります。
ですので、もしできれば、6ヶ月に一度でも良いので、定期的な補聴器のメンテナンスができると良いです。
そうすれば、上記のような故障は防ぎやすくなります。
補聴器を購入した後は、補聴器はご自身にとってなくてはならないものになります。その場合、大切になってくるのは、いかに困らないようにしていけるか。になります。
補聴器には、上記の故障がありますので、なるべくそういった故障とは合わないに越したことはありません。
ということで、以上、補聴器の故障に関してでした。