補聴器のサポート

補聴器によく使われるバッテリーチェッカーで注意したい2つの事

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

補聴器の道具には、バッテリーチェッカーという電池の残量を測るものがあります。ずいぶん昔からあり、昔の補聴器は、電池が少なくなった時、アラームでお知らせしてくれるわけではありませんでした。そのため、このような道具を使って、残量を確認していました。特に大事な会議の際や聞くのに重要な時は、予め電池があり、その間使える事を確認している人もいました。

今現在では、電池がちゃんとなくなっているのかを確認したり、電池そのものが使える電池なのかを見るために使われていますが、このバッテリーチェッカー、少々、気をつける必要があります。

バッテリーチェッカーで気をつける2つの事

バッテリーチェッカーとは、このような道具です。

バッテリーチェッカーの外見、一般的なタイプがこちら

バッテリーチェッカーの外見、一般的なタイプがこちら

シンプルな構造になっており、持ち運びがしやすいように小さい形状になっています。

バッテリーチェッカーで気をつけるところは

  • 電池残量はおおよそしか表示されない(見方の注意)
  • 補聴器の電池は、全て使い切る事は難しい

の二つです。簡易的なものですので、電池の残量はおおよそしか表示されません。そして、今現在の補聴器は、電池が少なくなるとアラームが鳴りますので、全て使い切る事は難しくなります。

電池残量は、おおよそしか表示されない

バッテリーチェッカーの見方として注意が必要なのですが、

  • おおよそしか表示されない
  • 押しっぱなしにしてブレなければ十分にある

となります。

こちらのバッテリーチェッカーの数値は、おおよそしか表示されません。

唯一信用できるのは、Max時だけ

唯一信用できるのは、Max時だけ

メモリーで表示され、ある一定以上まであればよしと書いてありますが、実際に使用するとなると、押しっぱなしにして2〜3秒ほどブレないくらいがベストです。

今現在の補聴器は、仕様と言いますか、機能がたくさん入っている事により、消費する量が増えてきています。補聴器によっては、少し消耗ぎみですとすぐに電池のアラームがなるようになっています。ですので、バッテリーチェッカーで電池を調べる際、少し押した状態を続け、メモリーが少しずつ消えてきた場合は、もうそろそろ交換かもしれないとお考えになった方が、活用しやすくなります。

代表的なのは、高額な補聴器の指向性という機能が入った補聴器です。両耳通信をするようなタイプは、指向性機能を動作させた瞬間、通常の2〜3倍の消費量になりますので、消耗気味のものは、すぐに電池アラームがなります。この他、特殊なものになりますが、iPhoneと通信する補聴器やその他Bluetoothを利用するもの、FMやRogerにも共通しています。

今現在、補聴器がどのように機能しているかにより、消費量は異なります。そのため、電池を測ってもそれがそのまま使えると言う保証はどこにもありません。唯一言えるのは、しっかりと押して測定して、ブレる事がなければしっかり使える状態であると言える事です。押して少しづつ電池のメモリーが下がる場合は、あまり当てになりませんので、ご注意ください。

補聴器の電池は全て使い切るのは難しい

どんなものでも、一定の確率で見られるのが、全部使い切らなければもったいないとお考えになる方です。バッテリーチェッカーを使用する方の中には、しっかりと使い切ったかどうかを見るために、使っている方もたまに見かけます。

しかし、補聴器の場合、使い切る事は、難しくなります。これは、使い切る前に電池のアラームがなるためです。交換しないと、頻繁にアラームが聞こえ、鬱陶しくなってしまいます。

電池のアラームは、突然切れてしまうと困ってしまう方が多い事、そして、一部の機能は、しっかりと電池の量がないと使えなくなってしまう事から付けられました。しっかりと補聴器の機能を活用したい場合は、アラームを目安に交換する事が重要です。

もっとも補聴器は、耳を補うための道具です。しっかりと補聴器が補聴器の役割をするために、このような機能があります。電池のアラーム音が聞こえたら、素直に交換しましょう。

バッテリーチェッカーのまとめ

バッテリーチェッカーは、おおよその数値しか出ませんので、過信するのは、危険です。おおよそ程度に認識しておきましょう。特に今の補聴器は、補聴器の状態により、消費する電池の量が異なりますので、バッテリーチェッカーで電池があったとしても電池のアラーム音がなり、交換を促される事もあります。

それとは逆で、使える状態になる事もあります。よくあるのは、FMやRogerといった通信機器を使ったケースです。これらのものを使っている時は、通常の2〜3倍の消費量になりますので、たとえこれを使った状態で電池のアラームがなったとしても、実際にこれらを使わないで、補聴器のみを使った場合は、普通に使えます。電池の消費量が異なる(抑えられる)からですね。

という事で、バッテリーチェッカーはあってないようなものなので、あまり過信しないようにしましょう。唯一使えるのは、バッテリーMAX状態のもののみとなります。

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。私自身にも聞こえや補聴器のことで困った経験があり、その事から、難聴の方がスムーズに日常生活を送れるよう聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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