メルカリで補聴器の購入は、耳を改善できないのでやめよう
う〜む、最近、メルカリで補聴器を販売するケースが徐々に増えてきましたね。この手の問題は、昔からあり、yahooオークションとかでも見かけます。ただ、仮に補聴器を購入しても、耳に合わない(厳密には合わせられない)ので、購入するのは、やめた方がいいです。
ちょっとこの点に関して記載していきましょうか。
補聴器は、器でしかない
おそらくこのような商品をみて「うお!安い!買おう!」となる人は、補聴器に関して、知らない方だと思うのですが、補聴器は、聴力を調べて、その聴力ごとにどのくらい音を大きくすれば聞こえるようになるのか。その計算をして、その人、その人で補う数値を変化させています。
耳の聞こえは、人それぞれで、聞こえる耳の場合は、ほとんど同じような聴力ですが、聴力低下した場合は、人それぞれに低下します。その低下しているのをパソコンを使いながら、合わせていきます。
こんな画面で、各周波数ごとに調整できるようにして、補っているのが補聴器です。ですので、簡単にいえば、補聴器というのは、単なる器でしかなく、どう聞こえを改善させると良いのか。その方が重要になります。
もっと簡単にいえば、同じ形をしていても、人によって補う数値が違うので、補聴器から出る音は、違うんですよ。となります。
中古品を購入すると困る3つの理由
「え〜?補聴器の業者だからそんな風に言っているんじゃないの?安く補聴器を売られると困るもんね!」という方もいるかもしれませんが、そのような方に、中古品を購入すると困る理由に関しても載せてみましょうか。
こちらに関しては、
- そもそも音を合わせる手段がない
- 耳あな型のような補聴器は、そもそも耳に使えない
- 補えるかどうかすらわからない
の三つがあります。
そもそも音を合わせる手段がない
今現在、補聴器は、特殊なソフトを使って音を調整しています。
こんな感じでですね。補聴器とパソコンとソフト。これらがないと調整できないようになっています。
何が言いたいかと言いますと、個人ユーザーが自由に調整できるようになっていない、ということです。そうなりますと、仮に中古品を購入した場合、前使っていた人のデータで調整されているわけですから、なかなか合う状態には……ならないですよね。
じゃあその状態で、どうやって変えたらいいの?となるわけですが、その場合、その補聴器を扱っている販売店にいく必要があります。そして、ここからが重要ですが、明らかに耳に合わない補聴器を持っている時点で、かなり怪しまれます。
一般的な補聴器販売店では、そのような方がくると、まずお断りします。そんな人、対応したくないからですね。
つまり、中古品を購入する時点で、すでに詰みの状態になっています。
耳あな型のような補聴器は、そもそも耳に使えない
補聴器には、いくつか形状があります。そして、サムネに使ったような補聴器
これですね。こちらの補聴器は、耳の型を採取して、その人、専用の補聴器を作る耳あな形補聴器になります。え〜誠に申し上げにくいのですが、これは、その人にしか合わないオーダーメイド補聴器なので、他人の耳には、まず使えません。
入らなかったり、入ったとしても耳から抜けやすかったり……。ですので、そのような補聴器を買うくらいなら、美味しいものを食べたり、欲しいものを買った方がいいと思います。
補えるかどうかすらわからない
補聴器の場合、その人の聴力に応じて、補聴器を考えていきます。補聴器には、補える聴力範囲が設定されており、その補える聴力範囲内のものを使って、聞こえにくさを改善していきます。
見た目では、どのくらい補えるものかがわからないため、そもそも補えるかどうかすらもわかりません。
そのようなものを使っても、まぁ改善できる見込みがないので、買ったお金は、まず無駄になると思った方が良いでしょう。
まとめ
そもそも補聴器は、聞こえにくい人の状態をみて、その人に応じて補聴器を合わせていきます。これは、補聴器の形状もそうですし、補聴器からだす音の強さも同様です。
ですので、基本的に補聴器は、オーダーメイド製品になります。オーダーメイドのものが他人に合わないのと同じで、他人の状態に合わせた補聴器が自分に合うことはありませんので、その点をしっかりと理解しておきましょう。
以上、メルカリで補聴器を購入するのは、やめましょうね。という内容でした。まぁ本当の問題は、そんなものを出品する人の方だったりするのですが、このような情弱をカモにとるようなやり方は、なんとか規制できないものでしょうかね。規制できないなら、ちゃんと知識をつけていくしか、自分の身を守ることはできそうにありませんね。