難聴の人の救世主になるかもしれない7つの習慣という本
最近、また本をよく読むようにしているのですが、その中で、個人的にすごいな。と感じた本があります。
それは、タイトルの通り、7つの習慣という本ですね。
何がすごいかと言いますと、難聴の人に必要な人と協力する方法、相手と自分にとって、良い環境を作る方法が書かれている事になります。
少し大げさかもしれませんが、私自身、この本を読んで感じたのは、難聴の人であれば、一度は、読んでおいた方が良いとまで言える本である。という事です。
この本に関して、どのような本なのか。そして、自分が感じたことをまとめていきます。
7つの習慣とは?
7つの習慣とは、1996年に出ている本で、自己が成功するために必要なものをまとめた本になります。
いわゆる自己啓発本の一種なのですが、数多くある自己啓発本とは、全く異なり、スキルよりも、人格を磨け!という事を記載している本です。
そのために必要なのは、
- 主体性を持つ
- 終わりから考える(生きる目標)
- 最優先事項を優先する
- winーwinを考える
- 相手を理解し、自分が理解される
- 相手とシナジーを作り出す
- 自己を鍛える(刃を研ぐ)
の7つの習慣を身に付ける事が大切だ。と説いている本になります。
自己啓発といえば、自分は、こうしてうまくいった。これは、こんな風にすると良いよ。などの、自分語りか、スキル重視の本が多かったと思います。
しかし、この本は、そのような一時的な成功は、全て否定し、自分自身が成長し、人格も鍛え、さらに周囲の人を成功させるような人じゃないと、うまく行かないよ。という事を教えてくれます。
この本の流れとしては、まず自立して、依存状態から抜け出し、そして、相互依存になり、お互いに良い関係を作っていく事としています。
それは、私的成功→公的成功を目指し、さらに周りの人と共に成長していくという事です。
私的成功から公的成功へ
私的成功の部分は、主に
- 主体性を持つ
- 終わりから考える(生きる目標)
- 最優先事項を優先する
の3つが該当し、変えられるところと変えられないところを見極め、変えられるところに主体性を持って行動できるようになる事。(影響の輪と関心の輪)
そして、自分自身の生きる目標、最後にどのように思われたいかから、日々の行動をどのようにするかを考える。
その後、その行動に沿うように、最優先事項を優先して、自身を磨き、より良くする良いスパイラルを作る。
これらを推奨しています。この部分の考えでも、非常に個人的には、勉強になりました。
公的成功の部分には、
- winーwinを考える
- 相手を理解し、自分が理解される
- 相手とシナジーを作り出す
の3つが該当し、相手にとっても自分にとっても、良い条件を作り出す事を目的に、交渉する事。その方法が記載されています。
win-winといえば、よく聞く内容ではありますが、こちらでは、win-win以外にも、相手が勝ち、自分が負けるlose-win、自分が勝ち、相手が負けるwin-lose、そして、どちらも負ける、lose-lose、の概念も出てきます。
それらをしっかりと理解する事は、コミュニケーションの関係上、非常に重要な内容だと、個人的には、感じます。
自分と相手にとって、良い環境をどう作っていければ良いのか。その方法が、この本の中に入っており、難聴の方にとって、個人的には、非常に有意義な本だと思っています。
なお、もしかしたら、公的成功の部分だけを見ると、そこの概念がわかれば良いのでは?と感じる方もいるかもしれないのですが、そのような事は、ありません。
というのも、自分自身が、何かしらで成功、もしくは、自分が相手に提供できるものがなければ、そもそも協力関係というのは、成り立たないですし、自分が何も相手に提供できないのであれば、それこそ、自分が勝ち、相手は、負けるwin-loseの関係になります。
このような状況は、自分は、良いかもしれませんが、相手にとっては、負担になってしまうため、私的成功が先になっている訳ですね。
私がすごいと感じたところ
これは、相手と自分にとって、どう良い環境を作っていくか。というところをしっかりと書かれているところです。
今現在、難聴の状況を改善していくには、その人の状況を改善しやすい方法で、改善していく訳ですが、補聴器を使用しても、人工内耳を使用されたとしても、残念ながら、耳が治るわけではありません。
では、それ以上、改善するには、どうしたら良いか。を考えると、相手に協力をお願いすることになります。
なぜなら、聞きにくいものの中には、相手の声が小さすぎてわからない。はっきり話されないため、わからない。など、難聴の人(補聴器の改善状況)だけが問題では、ないものもあるためです。
このような方の場合、周りの方(一般的に聞こえている方も含む)も聞こえにくいケースが多々あるのですが、このようなケースでは、聞き返したり、「もう少しはっきりお話できますか?」と聞いたり、お願いしたりする機会が出てきてしまいます。
この際、重要になってくるのは、自分にとっても、相手にとっても、良い改善方法を考えていくことになります。
というのも、それ以外の方法で改善方法を考えても、自分は良いけれども、相手は、負担がかかる(win-lose)。相手は、楽だけれども、自分は、聞きやすくならない(lose-win)。になってしまい、お互いにとって、良い状態にならないからです。
つまり実質、物事をよくしていくには、相手にとっても、自分にとっても良いwin-winを目指さない限り、相手に負担を強いることになってしまい、一時的にしか続かなかったり、そもそも自分が良くならないなど、うまく物事を改善することができません。
難聴の方の場合、今現在、どうしても、補聴器だけでは、改善に限りがあります。
その点から、相手に協力をお願いする必要が出てきたり、なかなか勇気が出ず、伝えにくかったり、どういう風に伝えると良いのか、というところが、悩むタネになる訳ですね。
その改善方法が全て、この本の中に入っています。
その事から、難聴の人であれば、できれば全ての人が読んだ方が良い本だと個人的には、思いました。
この本の中に書かれている内容は、非常に難しい内容なのですが、そのような考えを知っておく事。そして、少しずつでも良いので、実行していく事。それができれば、本当の意味で、変わると、感じています。
まとめ:個人的にオススメ
7つの習慣は、今まで私が読んできた中で、かなりすごい本だと思っています。
一時的に良くなっても仕方がないですし、自分だけ、うまくいっても、個人的には、仕方がないとも思いますので、お互いにとって、どう良い関係を作っていくのか。この本の中では、その事をシナジーを生み出す、と書かれているのですが、このシナジーをどう生み出していくのか、その点は、非常に学ぶべきものがあると、私は、感じました。
実をいうと、かなり昔に一度、読んだのですが(確か10年以上前)、その時には、まだ、この本のすごさを全く理解できていませんでした。
その時と状況が変わり、今現在は、非常に勉強になり、個人的にも、この本に書かれているのは、本当にその通りだと思っています。
まだまだ、実行できていることは、少ないのですが、この本に書かれている事を私も少しずつ、実行していこうと思っています。
なお、この本に関しては、昔のバージョンと完訳版があるのですが、新しい方の完訳バージョンの方が読みやすいです。
気になった方は、ぜひ読んでみる事をオススメします。