Think clearly 最新の学術研究から導いた、より良い人生を送るための思考法がすごい!
最近読んだ本で、かなりよかったのが、Think clearlyという本です。
より良い人生を送るために学術研究から導いた52個の思考法が書かれている本で、生活から、仕事まで、全てに応用できる思考法が書かれています。
考え方を知る。というのは、非常に重要な事で、思考法さえ理解しておければ、あらゆる物事に応用する事ができるため、柔軟に考えたり、これといった正解がない場合でも、答えを導き出す際に使えたりします。
こちらでは私自身が参考になったいくつかの事を紹介していきます。
何を手に入れたいかではなく、何を避けるか
人生をよくするものは、なんだかわかりづらいのですが、少なくとも、何が人生をダメにするのか。何が自分の体を壊すのか。その点は、よくわかる方も多いのではないでしょうか。
過度なストレス、睡眠不足、栄養バランスを欠いた食事、運動する習慣がない、怒り、孤独、合わない人とずっと付き合う事、合わない仕事をし続ける事。
人生をよくする場合は、よくする事以上に何がダメなのか。そのダメなものを避ける方がわかりやすく、ずっと効果がある。ということをこの本は、教えてくれます。
これは、言われてみれば当たり前の事ではありますが、確かにその通りだと思います。
この本の中には、オマハの賢人、ウォーレン・バフェットのお話が出てきます。
ウォーレン・バフェットといえば世界一の投資家で、今現在、世界のお金持ちランキングで、確か3位(一位は、アマゾンの創設者、ジェフ・ベゾス、2位は、マイクロソフト創設者、ビル・ゲイツ)に入っている方です。
そのエピソードが非常に示唆に富むのですが、こんなお話になります。
ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーのような、長期にわたって成功をおさめている投資家たちのビジネスにおける考え方や思考のコツや道具は、人生においてもすばらしく役に立つ。
彼らが教えてくれること。それは「ダウンサイドを避ける」のが何よりも重要だという事だ。投資をする際、バフェットとマンガーは、アップサイドに目を向ける前に何を避けるべきか。(つまり何をすべきでないか)に特に気を配るという。
バフェットは、こんなことを言っている。「私たちは、ビジネスにおける難問の解決法を見つけたわけではない。難問は、避けた方がいいと気づいただけだ」
問題を避けるのに、特別な賢さが必要なわけではない。バフェットのビジネスパートナーであるチャーリー・マンガーはこうも言っている。「私たちのような人間が、これほど長期にわたって成功をおさめているのは驚くべきことだ。私たちはただ賢くあろうとする代わりに、愚か者になるのを避けているだけなのだが」。
世界一の投資家と名高いウォーレン・バフェットとそのビジネスパートナー、チャーリー・マンガーの言葉は、非常に参考になると思います。
あれだけの成功をおさめている理由が、この部分で、まさに何を手に入れるか、ではなく、何を避けるか。を非常に重視している。という事ですね。
この点は、
- 何をするか、ではなく、何をしないか
- 何を買うか、ではなく、何を買わないか
- 何なら勝てるのか、ではなく、何なら負けないのか
- 何をいうかではなく、何を言わないか
- 誰と付き合うか、ではなく、誰と付き合わないか
など、色々と応用ができそうです。
必要なテクノロジー以外は、持たない
この本の中で、新しい概念に出会ったのですが、それは、反生産性という考えです。
これは、物を持つ事によって、生活が豊かになると思ったけれど、それを手に入れた事により、利便性より、メンテナンスや別のことに時間がさかれ、逆に生産性が落ちる。というものです。
例えば、テレビで考えてみますと、テレビを購入することにより、日々のニュースがわかったり、自分に必要な情報を自分から番組を見ることによって、情報を得ることにより、生活を豊かにする。という購入する事のメリットがあります。
しかし、その購入した時に得られるメリット、情報の数とそれ以外のなんとなくテレビをみていて、時間を無駄にしてしまった時間、つまりデメリットですね。
それを比べてみた結果、どちらの方が大きいのか。それが逆転しているものが、反生産性となります。
この本の中には、こんな記載があります。
「反生産性」とはつまり、「テクノロジーの多くは、一見それによって時間とお金を節約できているように見えても、実際にかかったコストを計算してみたとたんに、その節約分など消えてしまう」という事実を表している。
こう書いて見ると、思い当たる節は、多くあるのではないでしょうか。YoutubeやSNS、さらには、スマホゲーム。ようは、スマートフォンを中心としたアプリやできる事は、全てとは、言いませんが、反生産性を含むものがかなりあります。
初めは便利だったものが、いつしかそれに囚われてしまい、生産性より、反生産性。つまり、それがある事によって、逆の事が起こってしまっている状態な訳ですね。
反生産性に関しては、非常に勉強になり、かつ、これからの時代、必要な考えだと思います。
今後、様々なテクノロジーそして、ものが出てくるかと思いますので、それらのものがある事によって、本当に生活がよくなるのか。逆にそれに囚われてしまわないのか。その点に注意が必要になる訳ですね。
著者に関しては、必要なテクノロジー以外は、持たない。という事で、テレビもラジオもゲーム機もスマートウォッチも排除しているようです。
流石にパソコンとスマホはあるようですが、必要最小限にし、家には、インターネット回線は、引いていないようですね。
確かにパソコンに関しては、なんでもできるようになった反面。それによって時間が奪われる事。本来しなければならない事に手がつかない。という事が増えてきていると思います。
それを断つためにこのようにしている。という訳ですね。
まとめ
今回は、2つですが、こんな感じのものが、52個あるのが、このThink clearlyになります。生活から仕事まで、全てのものに応用できるので、個人的には、非常に良い本だと思います。
これ以外にも良い内容は、たくさんありますので、もし興味が出た方は、買ってみることをお勧めします。
良い知識は、自分自身の状況をよくしてくれるだけではなく、困ったときにどうすれば良いのか。その点を教えてくれます。
一つ、一つの細かな対処。というより、全体的な考え方を知れるのが非常に有効だと、個人的には、思っています。
なぜなら、一つ、一つの細かな対処を書かれたものは、それ以外のケースには役に立たない事が多いのですが、全体的な考え方に関しては、色々なものに応用がきくからです。
そういった意味では、非常に有用な本だと、個人的には、感じました。
という事で、今回は、Think clearlyの紹介でした。