健康(睡眠・運動・食事)

私が運動について、興味を持った理由

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

最近、こちらのブログでは、運動に関して、書く事が増えてきました。

私の目的は「難聴の体でもより良く生活できるようになる」というところになりますので、そのために今現在、自分の生活習慣の見直しを行っています。

主には、睡眠、食事、運動。のこの3つですね。

運動に関して書いた理由は、生活習慣の見直しをするため。というところもあるのですが、実は、それ以外にも理由があります。

それは、難聴の方の中で、補聴器で聞こえを改善し、その中でも特にうまく行っている方、うまく生活できている方は、何が違うのか。というところです。

ここでいううまく。というのは、聞こえにくさが残る難聴の体でも、自分に自信を持ち、さらに自分がしたい事。自分の人生に対し、前向きに生きている方です。

私の目的は「難聴の体でもより良く生活する」というところになりますので、うまく行っている人がいるのであれば、その人の習慣を真似したい。と思いますし、どうすると良いのか。どうすれば、そうなれるのか。という所は、非常に興味があります。

補聴器をつけても納得していない方からすれば「え?そんな方、いるの?」と思うかもしれませんが、このような方は、ちらほら見かけます。

そこで、個人的にそのような方の生活、あるいは、性格。そういったところを見ていった際にある程度、共通する部分がありました。

それは、そのような方は大抵、運動が習慣としてあった事です。

うまく行っている方は、何が違うのか

あくまでも私自身が聞く限り、そして、見る限り。というだいぶ狭い範囲になってしまうのですが、難聴の体でも、充実して日々生活している方は、運動の習慣。

それも、協力するタイプ、あるいは、複数の人が必要になるスポーツの習慣がついている方が多いです。

例えば、テニスとか、バレーボール。さらには、フットボール。こういった一人では行えない競技。スポーツ。そのようなスポーツのサークルに入っている事が多いですね。

運動する習慣。という事で、一人でできるもの。例えば、マラソンとか、ジョギング、ランニング。そういった方も、そのような傾向があるのですが、明らかにうまくいっている人が多いのは、一人では行えないスポーツ系のサークルに入っている人です。

このお店の場合、特に多いのは、テニスをしている人ですね。

テニスの場合は、相手が必要になりますし、テニスサークルもたくさんありますので、そういったサークルに入っていたり、そういった場をよく活用している方は、自分に自信を持ち、さらには、補聴器をつけ、自信を持って、仕事をしていたり、ご自身に前向きな方が明らかに多いです。

個人的にこの結果は、少し意外に感じましたが、大事な部分も確かにあるので、納得もしました。

自分なりに仮説を考える

実は、私自身、補聴器による聞こえの改善。あるいは、うまくいっている人の共通点は、聴力。または、耳の状況が良い人。という風に仮説を立てていました。

補聴器は、残念ながら、耳の状態が9割です。耳の状態、補聴器をつける事により、改善できる耳。あるいは、改善しやすい耳の方が、聞こえの改善度は上がります。

どんな病気もそうなのですが、軽度の方が改善しやすく、重度になるにつれ、改善する事ができなかったり、改善するのが大変になります。

歯の治療、例えば、虫歯も軽度であれば、経過観察になりますし、重度であれば、貴重な自分の歯を削る。さらには、歯を抜く。という事を行います。

軽度であれば、どんな病気も予防を継続したり、治療もそんな大掛かりになることはないのですが、症状が重くなると、重くなるほど、大掛かりな事。さらには、身体にとって、きついことをしていく事になります。

これは、耳も同様です。耳も軽度であれば、聞こえの改善はしやすいし、それによる効果も出しやすい。効果が出しやすい。ということは、それだけ、以前の状態に近づけやすくなる。ということです。

聞こえにくい事による不安も自信の低下も改善し、自分がしたいと思える事。耳は治っていないかもしれませんが、それでも、自分の人生の中で、したい事。やりたい事がしやすくなる。そういった効果は出しやすくなります。

しかし、重度になると、補聴器をつけても、あまりうまく聞こえませんので、思うように改善されず、さらに自信喪失したり「こんなはずじゃなかった」というようにずっとその状態で過ごす。というような方もいます。

どんな病気もそうなのですが、重いとどうにもならなくなる事が圧倒的に多くなります。

そういった経緯から、私は、耳の状態が良い人。補聴器による聞こえの改善効果を出しやすい人。がうまくいっている人、うまく行きやすい人かな。と仮説を立てました。

しかし、この仮説には、同時に不安もありました。というのも、これは言い換えれば「健聴の人は、全員、うまくいっているのか?」と捉える事ができるからです。そして、そういう風に聞かれると「それはないな」と感じたからです。

耳の状態が良い人。を条件にした場合、それが問題ない人は、耳の状態が良い人。その問題がない人。になりますので、それを考えた時に「この仮説は違うかもしれないな……」と思いました。

考えてもわからないことは、それ以上は、考えずに確認してみる。その結果、上記のような傾向を感じました。

耳の状態はあまり関係なく、スポーツをしている方。特に複数の人が関わるスポーツをしている方。こちらがある方は、だいぶうまくいっている人、今の自分に対し、肯定的に捉えていたり、自信を持っている人が多いな。と感じました。

なぜ、スポーツをしていると、うまくいくのか

ここで、こちらに関して、考えていくのですが、おそらくこれに関しては、

  • 運動する習慣がある事で、体調が良い状態をキープしやすい
  • 自分の居場所がある

の2つが関係していると考えられます。

運動する習慣がある事で、体調が良い状態をキープしやすい

運動する習慣は、「脳を鍛えるには運動しかない」という本にも書かれているのですが、ストレスの解消から、不安の解消、さらには、うつの抑制まで、幅広く効果があります。

ですので、単純に運動する習慣がある人。特にスポーツ。という息が切れるものを定期的に行う習慣がある人は、その事により、ストレスの解消、不安の解消。鬱の抑制。こういった効果が重なり、自分に自信を持ったり、自己肯定感がある程度、強いのではないかと考えられます。

耳は治るものではありませんので、おそらく、日々の中で、彼ら、彼女らも聞きにくい事で、落ち込んだり「聞きにくい……」と感じる事は、あるはず。でも、スポーツをすることで、自分に自信を持っていれば、ある程度、そこは、改善されるのかもしれません。

自分の居場所がある

もう一つは、おそらくここも大きいと思うのですが、自分の居場所がある。ということです。

複数の人が関係するスポーツのサークル等で、趣味が合う人、あるいは、気軽に話せる友人、人がいる。ここの部分が非常に大きいかな。と感じます。

難聴の方の中には、やはり聞きにくい事で自信を持って話せなかったり、気軽に自分が話せる相手がいない。という人も少なくありません。

中には「難聴は家族にすら理解されないもの」という風に感じている人もいます。

それほど、聞こえにくい状態というのは、理解されづらい事で、確かに聞こえている人からすると、聞こえない状態ってどんな状態?となるのは、仕方がありません。

目が見えている人が、目が見えない人の状況がわからないように、耳が聞こえている人は、耳が聞こえない人の状況は、正直、わかりづらいと思います。

ここで問題になるのは、人は、コミュニケーションをとって生きていく生き物であり、孤独は、健康を大きく害し、さらに死亡リスクまで高くなる。という事です。

3重苦で有名なヘレンケラーは「難聴は人と社会を切り離す」と言ったことは有名で、なかなか自分が話しやすい人。趣味が合う人。気軽に相談できる人がいない。という人は、それによる悩み、不安、不満。そういったものが積み重なりやすいのかな。と感じます。

そういった事もあり、実は、このお店の裏のテーマは「聞こえにくい人の居場所になる」ということをしているのですが、ここも関係していそうです。

運動に着目する

その事から、私の場合は、運動に着目しました。

もともと生活習慣を良くする必要はありましたので、どのみち、そこをやっていかなければならなかったのですが、お客さんの中でも特にうまく行っている人。そういった人をみて、どんな事ができると良いのか。どんな風にすると良いのか。を自分なりに調べていきました。

その結果が、運動する習慣があり、複数の人とスポーツをするタイプのサークル、活動。そういったものをしている人が、明らかにうまく行っている人が多いな。と感じた次第です。

なかなか人によっては、時間が取れなかったり、「複数の人と活動するサークルだと……?」と尻込みしてしまうかもしれないのですが、そういったものをする事で、より充実させられる可能性はあります。

自分も、そういったものを見つけていけるとより良くできるかもしれないな。と私自身もそう感じました。

これは、自分自身とても勉強になりましたし、彼ら、彼女らのように、私もより自分の人生を充実させるために、そういった事にもチャレンジしていきたいと思います。

本日も最後まで、ご覧いただきまして、ありがとうございました。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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