【快適に使うために】補聴器が耳から外れる場合の改善策まとめ
補聴器を装用している時、耳から外れてしまう。という場合は、多くの場合、しっかりと装用することにより、改善することが多いです。
しかし、装用し初めは、良いけれども、徐々に耳の中に入れている部分が抜けてきてしまったり、耳の中が湿っているため、滑って、耳から抜けてくる。というケースにつきましては、耳の型を採取して作る、使用する人、専用の耳せんを使用すると、改善しやすくなります。
補聴器は、しっかりと装用できて入れば、耳から外れるという事は、ほとんどありません。
耳にあっていないもの、例えばゆるゆるの耳せんを使用している場合などは、別ですが、そのようなことがなければ、装用さえ、しっかりできれば、おおよそは、改善します。
こちらでは、補聴器が耳から外れてしまう場合の改善策に関してまとめていきます。
耳かけ形補聴器が耳から外れる、を改善する
耳かけ形補聴器の場合、形が
- 一般的な耳かけ形補聴器
- RIC(リック)補聴器
の2つがあります。
こちらが一般的な耳かけ形補聴器になり
こちらが、RIC(リック)補聴器になります。
基本的にどちらも改善方法は、同じなのですが、
- しっかりと補聴器を装用する
- RIC(リック)補聴器の場合は、スポーツロックをつける
- 耳から外れやすい場合は、イヤモールド(Cシェル)を考える
の3つがあります。
しっかりと補聴器を装用する
基本的には、どの補聴器でもしっかり耳につけられれば、耳から外れる。という事は、あまりありません。
何かにぶつかったり、体を激しく動か(スポーツや運動など)さない限りには、なりますが、耳からは、そんなに外れるようには、なっていません。
しかし、この条件は、しっかりとご自身の耳のサイズに耳せんを合わせていたり、
過度にチューブが長かったり、ということがないことが条件です。
なお、RIC補聴器の場合は、長さを合わせていれば、あとは、しっかり装用するだけで、基本的には、改善ができます。
耳から外れる場合は、まずは、この基本の部分に関して、見直してみましょう。少し心配なことがあれば、補聴器を扱っているところでみていただくことで、改善させることができるかと思います。
RIC補聴器(リック)の場合は、スポーツロックをつける
とはいえ、人によっては、装用するときは、良いけれども、徐々に耳から抜けてくる。という方もいます。
そのような場合、RIC(リック)補聴器の場合は、スポーツロックというものがあります。
これは、耳の中にしっかり入れた状態をキープさせるもので、つけることにより、耳の中から抜けてくる。という状態を改善させることができます。
耳の中が飴耳(耳垢が湿っているタイプ)の方だったり、耳の形状によっては、抜けてきやすい方がいますので、そのような方にオススメです。
こちらは、販売店さんですぐにつけてもらえるものですので、仮に抜けやすい場合は、相談してみましょう。
なお、付けづらい耳の形の方もいますので、実際にこちらを付けてみて、しっかり装用できるか。を見てみると、安心です。
つけることによるデメリットがないのであれば、基本的にスポーツロックは、付けておいたほうが、聞こえの状態が安定することにも繋がりますので、オススメです。
耳から外れやすい場合は、イヤモールド(Cシェル)を考える
それでも、耳から抜けてきてしまったり、一般的な補聴器を使用しており、耳から抜けてくる、補聴器が耳から外れやすい。という場合は、耳の型を採取して、その人の耳の形に合わせて作る、イヤモールド、もしくは、Cシェル。というものでより改善させます。
イヤモールドとは、このようなもので、一般的な耳かけ形補聴器に使用されます。耳の型を採取し、その人、専用のものを作ります。
すると、しっかり保持できるようになりますので、耳から外れる。という事は、ほとんど起こりません。ぶつかったり、何かに引っかかったりする場合は、別ですが、そのようなことが起こらないかぎりは、耳からは、外れにくくなります。
一般的な耳かけ補聴器の場合は、スポーツロックのようなものはありませんので、仮に抜けてきてしまう場合は、このようなものを使うと、改善しやすくなります。
Cシェルは、RIC補聴器の場合に使われるものです。RIC補聴器の場合は、上記に紹介したスポーツロックを使うことにより、改善できることが多いのですが、それが使えない、もしくは、それでも難しい場合は、耳の型を採取して作る、こちらもあります。
こちらを使うと耳の中にはまるようになるため、耳から外れにくくなります。耳から補聴器本体が外れたとしても、耳の中に収まっている部分があるため、そこで固定してくれます。
耳あな形補聴器が耳から外れる、を改善する
耳あな形補聴器の場合、耳から外れる。というのは、ほとんどありません。その人の耳の型を採取して作る補聴器なため、良くも悪くも、その耳にしっかり固定できる補聴器になります。
ただ、あえて伝えることがあるとしますと、
- しっかりと装用すること
- 耳の型の再製作
この2つが改善方法になります。
しっかりと装用すること
耳あな形補聴器の場合、耳の形に合わせている補聴器ですので、耳かけ形よりも装用しづらいケースがあります。耳の中に入れづらい場合は、しっかり入っていなく、そのために耳から外れることがあります。
その場合は、耳の中にしっかりと装用できるように練習する。というのが基本です。
入れづらい、と言われると欠点しか感じないかもしれないのですが、基本的に、入れづらいものは、抜けにくいと同意で、しっかり入れば、そうそう、耳から外れない状態になります。
逆に入れやすいものは、抜けやすいと同意になりますので、耳に入っていても抜けてくることがあります。
そのため、少し入れづらい程度が、補聴器としては、実際には、ベストです。入れづらいものは、抜けにくくなるため、装用さえしてしまえば、しっかりと付いている状態になり、安心して使用できるようになります。
耳の型の再製作
とはいえ、少し入れづらい程度であれば良いのですが、かなり入れづらく、入れるのが困難な場合は、耳あな形補聴器の再作を行なって、少し形状を小さくする、入れづらいため、入れやすい加工をする。というのも状況によっては、必要です。
耳あな形補聴器の耳の中に入る部分は、補聴器を製作後、3ヶ月以内は、無償で修理、作り直ししてくれる期間があります。
- 耳の中が痛くなる
- ハウリングする
- 耳の形が合わない
などに使われるのですが、入れづらい場合も、再度、作り直すことによって、改善しやすくなります。
この場合は、補聴器を扱っているところに相談してみて、対応してもらいましょう。もちろん、場合によっては、補聴器の再作にならないこともあるかもしれませんが、何かしらの対応をしてくれるはずです。
補聴器が耳から外れる場合の改善策、のまとめ
基本的にしっかりと耳に合わせてある場合は、しっかりと装用できるようにすることで、耳から外れやすい。というのは、多くが改善します。
たまに耳の穴が大きすぎて、既成の耳せんでは、しっかり合わせられなかったり、ゆるゆるの耳せんを使用していたりすることで、耳からスポスポ抜けてくる。という方は、いますが、その場合は、それぞれに合う方法に変えれば、改善することができます。
耳かけ形も耳あな形も上記のことを行えば、基本的には、改善できますので、参考にしてみてください。
なお、耳の形が特殊な方は、こちらに記載していません。そのような方は、ケースバイケースになることが多いため、耳の状況に合わせて、改善していくしかない状況です。
ということで、参考になれば、幸いです。