耳・補聴器のこと

賢い医師生活から学んだ補聴器で大切な事

深井 順一|パートナーズ補聴器

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少し前にNetflixの韓流ドラマを見ていた頃があり、日本でも、愛の不時着や梨泰院(イテウォン)クラスといったドラマがヒットしていました。

私自身も、「どんなものが今、流行っているのかな?」とこれらのドラマを見たり、韓流ドラマを見ていた頃があったのですが、ふと見た「賢い医師生活」というドラマは、「補聴器において、本当に大切な事」これを深く考えさせられる内容でした。

このドラマは、その名前から想像できるように医療ドラマになるのですが、ここから、どんな事を学んだのか。考えさせられたのか。今回は、こちらについて、記載していきます。

なお、このドラマ自体もだいぶ面白いので、気になった方は、見てみても良いかもしれません。

賢い医師生活とは?

このドラマは、その名前から想像できる通り、医療ドラマになります。

年齢、約40歳前後の男女5人組。医学部の大学の同期組5人が救急病棟に勤務し、その医師の生活をそのまま描いたドラマになります。

40歳前後となると、それなりのポジションに位置し、仕事への責任、そして、家族や部下を持ったりと、様々な事が重なり忙しくなる頃合いです。

中には、家族を持っているキャラクターもいますし、実際に40歳前後になると、まさに仕事、家庭、そういったもので、慌ただしくなりやすい世代。とも言えます。

そんな中、この5人の医師達がどのように日々、生活しているのか。仕事からプライベートまで、それらの日々の生活が描かれているドラマです。

救急病棟という事故が起こった時に運ばれる緊急の病棟に勤めていますので、休んでいても病院側からしょっちゅう呼び出しを食らうなどは、たくさん出てきますし、実際に救急病棟で働くとなると、こんな感じなんだろうな。というのがよく伝わってきます。

日本の場合、医療ドラマというと、白い巨塔みたいな、ちょっと組織が悪徳な感覚があったり、医療そのものというよりも、その中で渦巻く人間関係、政治がらみみたいなものがイメージされるかもしれませんが、基本的に「賢い医師生活」では、そのような部分は出てきません。

まさに40歳前後の医師である同期の5人組が、日々の生活をそのまま描いているドラマです。

医療ドラマですので、手術しているシーンとか、患者が死ぬシーンなども出てくるのですが、ドラマの路線は、恋愛や友情、家族なども出てきますので、全体的にハートフルな内容になっています。

度々出てくる”最善を尽くします”という言葉

私自身が学びになったのは、このドラマで度々出てくる”最善を尽くします”という言葉でした。

救急病棟に勤めている事から、患者さんは、生まれたばかりの赤ちゃんで大変危険な状態だったり、大きな病気にかかり、生死をさまよっている状態から、手術をして治していく事。そういったものがよく出てきます。

そして、これらのものは、実際の医療でも100%成功する手術、100%成功する治療法というものはありません。

特に手術は体を傷つける行為であり、それなりのリスクも出てきます。ですので、100%安全なものというのは、存在しない事になります。

この患者を治療する事や手術をする事に関して、とあるキャラクター(確か、キム・ジュワン(胸部外科)だった気がします)が部下に対し

「患者に対して、必ず治る。とか、そういった希望的観測は言ってはいけない。私達ができることは、今、この目の前にいる患者に対し最善を尽くす事。これだけだ」

と言っていたセリフ(意味合いとしてです)が個人的には、印象的でした。

個人的にも、ここは確かにそうだ。と思うところはあります。

ご家族側からすると、非常に冷たいように感じますが、人一人の命が危険な状態になっている状況下で、できることは何か。と言われれば「今、目の前の状況に最善を尽くす事」これしかないように思います。

そのような状況下になると、冷静でいられる人はほぼいませんので、仕方がないことではあるのですが、あえてここで冷静になってみると「最善を尽くす事」そして、「一つ、一つ、やるべきことをやっていく事」これが大事である。という事をこのドラマを通して、学びました。

この”最善を尽くす”という言葉は、このドラマを見た後に私の中に強く、残った言葉になります。

補聴器において大事になる姿勢

実は私自身、補聴器の事で悩んでいた時期がありました。それは、”補聴器のあり方”というものです。

このブログを読んでいるような方であれば、おわかりいただけるかもしれませんが、補聴器は、どんな事をしたとしても耳が治る。というところまでは、今現在いきません。

それであれば、補聴器を提供する側としては、どう在るべきか。どう在り、どういった価値をお客さん、患者さんに提供していくと良いのか。ここに迷った時期が私にはありました。

どんなに頑張っても補聴器で耳は治せません。そして、補聴器を使う方の希望は、聞こえにくい状態を改善する事です。

これは、どんなに頑張っても、その目標を達成できない状況下にあると言い換えると、より現状はわかりやすいかもしれません。

その時、偶然、このドラマを見る事になるのですが(今考えればすごいタイミング)、その時の私の悩みに全て答えてくれる内容でした。

このドラマでも医師は最善を尽くし、懸命に患者さんを救おうとします。しかし、中には、救えない人も出てきます。

医師は神様ではないですし、今現在、存在している病気に関して、すべてのものが治療できるわけでもありません。

さらに仮に手術ができたとしても、内容によっては、かなり難しい手術になるケースもありますし、成功率100%の手術なんてものもありません。

しかし、その中でも、この5人組の合言葉は、常にこの”最善を尽くします”という言葉でした。

どんなに難しい内容であったとしても、”最善を尽くす事”。確かにこれは、行える事です。

この時、ようやく補聴器に関する姿勢。自分が悩んでいた事の答えを見つける事ができました。

それは、まさに”最善を尽くす事”。こちらです。

補聴器は確かに耳を治すことはできないのは、事実です。しかし、改善する側として、聞こえの改善に最善を尽くすことはできます。

一時期、どんな風に対応したら良いのか。私はだいぶ悩んでいました。

補聴器で耳を治す事はできない。でも、だからと言って手を抜いていい理由にもならない。どのように対応したら良いのか、どのように在ると良いのか。そこに対し、適切な言葉が見当たりませんでした。

そこへ、上記のような適切な言葉。自分が悩んでいた事の答えを知ったきっかけがこのドラマですね。

ですので、私にとって、このドラマはだいぶ印象強く残っています。

まとめ

さて、かなり堅苦しい内容になってしまったのですが、個人的には、このドラマは、非常に面白く、さらに学びがある。というドラマになります。

堅苦しく書いてしまったので、抵抗というか、重いドラマなのかな。と感じる人はいるかもしれませんが、そんなことはありません。

基本的にハートフルな内容が多くあり、家族、恋愛、仕事そういった要素がいくつも混ざり合って、かなり面白いです。何よりも、同期5人組のキャラクター性が非常に面白いですね。

個人的には、アン・ジョンウォン(小児科、通称:仏様)かヤン・ソッキョン(産婦人科、通称:クマ)のお二人が好きですが、どのキャラクターも、非常に魅力的です。

物事というのは、どんなものからも学べますので、そういった視点で見ると、またひとつ面白いです。

このドラマは、ネットフリックスで見る事ができますので、気になる方は、見てみる事をお勧めします。

シーズン1とシーズン2があり、初めての方の場合は、シーズン1からみる事をお勧めします。

この記事を書いた人
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使用。スティックラー症候群という遺伝性の病気で、その症状の一つとして感音性難聴があります(中等度の難聴)。生まれは静岡県藤岡市、育ちは千葉県市川市。色々なものの見方、考え方を知るのが好きで、本を読んだり、人の話を聞き、自分の生活の改善に活かしていくのが好き。

補聴器を使っている当事者だからこそできる補聴器のご相談、サポートがあります

「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」50代・女性

「思っていたよりも使いやすく日常生活がスムーズになった」40代・女性

「診断では、まだより悪化してからのもの、という印象がありためらっていたので、何より自分の聴こえが改善できるということに嬉しさを覚えました」30代・女性

などなど、ご評価いただいています。

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