耳・補聴器のこと

難聴で一番、悪くなりやすいのは人との関係

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

私自身も生まれつき難聴ともあり、ふと聞こえにくい。って何だろう?と考えたりすることがあるのですが、その度に出てくるのは、難聴というのは、聞こえにくい事による被害というよりも、聞こえにくい事によって、対人関係が悪くなったり、人とコミュニケーションがしづらくなる事が、一番の問題だよね。という事です。

聞こえにくい事によって、言葉が聞きづらくなる。もしくは、音が聞きづらくなる。というのは、確かにあるのですが、それ以上に、人とのコミュニケーションがうまく行きづらくなり、生活や仕事で支障が出たり、人とうまく接する事ができなくなったり、という部分の方が大きいように思います。

特に人は、周りの人と共存しながら、生きてきていますので、より、それを感じます。

今回は、こちらについて、少し書いていきます。

難聴の本質って何だろう?

難聴といえば、その漢字の通り、聞くのが難しい。という事で、音が捉えにくい。音が聞こえにくい。という状態ですね。

耳の聴力が低下する事によって、音が聞こえにくい事が、難聴になり、まさに音が聞こえにくくなる事で、言葉が聞きづらくなったり、周囲の音が聞こえず、周りの状況がわからなかったり、という事が起こります。

そのためか、聞こえにくい人は、周りの人の反応をみながら、今は、どんな状況なのかを目で確認したり、口元を見る事で、相手が今、何を話しているのか。それを把握しようとします。

この点をみて見ると、難聴じたいは、音が聞こえにくい事ですが、その本質の部分は、周囲の状況や相手が何を言っているのかがわからず、うまく周囲とコミュニケーションできない事が、問題である事が、浮き彫りになります。

恐らく、ほとんどの人は、家の中だとか、人との会話がない空間では、そこまで聞こえにくい事によるデメリットは、感じないと思います。

もしかしたら、アマゾン等で注文しており、宅配便がきた時にチャイムが聞こえなくて、居留守してしまう事があったとしても、それは、そこまで深刻な事か?と言われれば、そうではないですよね。

つまり難聴の本質の部分というのは、うまく周囲の方とコミュニケーションできなくなる事が一番の問題になる訳です。

コミュニケーションが難しくなると?

コミュニケーションが難しくなると、これは、非常に大変な事になります。

自分自身の事も相手に伝わりづらくなりますし、よくわからない誤解も受けやすくなりますし、どんどん信用、信頼がされづらくなる事により、全てが悪循環になります。

個人的には、この信用、信頼というのは、人にとって非常に重要な概念だと思っています。

普段から、こちらに関して、意識している人は、少ないかもしれないのですが、信頼、信用がない人というのは、疑われる事が多くなりますし、逆に信用、信頼がある人は、疑われないですし、何かしでかした事があったとしても「この人の事だから、何か意図があったのでは?」なんて、別の思考を相手に与える事もあります。

コミュニケーションに関しては、相手ありきですので、なかなか難しい部分も多いのですが、この信用されている、信頼されている。というのは、非常に大きなもので、それらを失墜させるもの、もしくは、失いやすくするものは、非常に危険です。

あまりにも適当に返事ばかりしてしまった、挨拶をしない、お話を避ける。など、もしかしたら、一部のものは、聞こえにくい事でわからなかったかもしれないものもあるかと思いますが、相手を蔑ろにした行為を取り続けてしまうと、どうしても、信用、信頼は、減ってきてしまいます。

それは、減らさないに越したことはありませんし、何よりも相手側からすれば、そんなに良いものでもないので、聞こえにくい事によって起こるコミュニケーション障害。

コミュニケーション障害とは、聞こえにくくなる事によって、コミュニケーションがしづらくなる事を簡単に表現した言葉ですね。

このコミュニケーション障害が起こりやすくなる事は、非常に大きな部分だなと、自分自身が難聴である事から、感じる事になります。

難聴になると相手とのやりとりが難しくなる事により、簡単に信用、信頼が失われやすくなり、それによって、どんどん周囲との亀裂、コミュニケーションがしづらくなって、徐々に悪くなっていく。この悪循環が非常に問題だなと、個人的には、思います。

良くするには、どうしたら?

こちらについては、周囲とうまくコミュニケーションできる方法を築いていく。という部分が正当法ですね。

耳の状況によっては、変わるかもしれませんが、補聴器をつけるなり、聞こえを改善して、なるべく信頼が落ちる前に、周囲とコミュニケーションしやすくし、なるべく周囲と関われるようにする事。も一つですし、人とのコミュニケーション方法を学ぶ。というのも一つの手です。

考え方に関しては、周囲の人と関われるようにする事で、基本的には、聞こえにくくなった聴力を改善する事が、第一に考えられますが、それが難しい方は、手話なども、その方法の一つになります。

どちらにしても、周囲の人とコミュニケーションできるようにしていく方法を考えるのが、大事な事です。

そして、もし改善するなら、早めの方が良いです。これは、聴力という観点でもそうですし、信頼が落ちる前、まだ修復可能な内にコミュニケーションを確立する方が、修復が楽だからですね。

誰しもが疎遠になってしまった人がいるかと思いますが、修復が遅くなればなるほど、そのように疎遠になる確率も高くなってしまいますので、早めの方が良くなります。

聴力に関しても、重い聴力の方と軽い聴力では、軽い聴力の方が補聴器の効果は出やすく、効果がでやすい内につけられれば、それだけ、聞こえにくさの改善もしやすくなり、自ずと聞こえやすくなる事により、コミュニケーションは、しやすくなります。

こちらに関しては、遅いと遅いほど、効果が薄くなるので、できるのであれば、早めにしたいところですね。

まとめ

難聴に関して、自分が思っている事について、書いてみました。

やはり聞こえにくい。というよりも、それにより、周囲の方とうまく行きづらくなる。コミュニケーションがしづらくなる。というのが、一番、大きな要素のように、個人的には、思います。

なかなかこの部分は、当事者にしかわからない。もしくは、感じづらい事なのかもしれませんが、このような感覚を個人的には、感じますね。

だからこそ、その症状は、聴力の軽い、重いに関わらず、深刻な方もいれば、あまりそうでない方もいたりするのですが、自分だけの問題ではないコミュニケーションに関する部分をどれだけ、自分が把握しているのか、認識できているのか。それによっても、難聴という障害に関する意見は、異なるように思います。

と、私自身が感じている難聴の事を記載してみました。

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。お客様からは「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」「日常生活がスムーズになった」「人に聞き返すことが減り、コミュニケーションに対するストレスが軽くなった」と評価いただくことが多いです。
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