耳・補聴器のこと

僕は、パートナーのために補聴器をつける事にしたんだ。という思考

深井 順一|パートナーズ補聴器

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補聴器をつける理由には、色々とあります。大半が聞こえにくくなることで、自分自身が困るので、つける。ということが多いのですが、それ以外の理由もあったりします。

今まで、さまざまな方にお会いしてきたのですが、その中でもすごいなと思った使う理由が、「僕はパートナーのためにつける事にしたんだ」という事でした。

この思考は個人的に非常にすごいな。と思いました。単純に自分自身のためではなく、他者のために使うということもそうなのですが、難聴の本質をすごく表しているなと感じたからです。

今回は、こちらについて記載していきます。

難聴の本質は、コミュニケーション障害

難聴の本質は、個人的には、コミュニケーション障害だと考えています。

聞こえにくい事により、相手とうまくコミュニケーションできなくなり、相手との仲に影響したり、お互いが意思疎通がしづらくなって、お互いにストレスを抱える。こういったことが増えてくることですね。

難聴そのものが引き起こすことは、音が聞こえにくくなる、言葉が聞きづらくなることです。

聞こえにくいことで、相手が何を言っているのかわからず、うまく意思疎通ができない。これ以外にも音が聞こえないことで、居留守のような感じになったり、聞こえにくい事により、疎外感を感じたり、人間扱いされていない感覚を感じたりなど色々ありますが、ダメージが大きいのは、うまく意思疎通ができない事による弊害でしょう。

難聴のポイントは、ここにあるのですが、コミュニケーションというのは、一人ではできません。必ず、相手が存在します。ということは、相手にも影響が出てしまうということです。

つまり、難聴というのは、コミュニケーションがしづらくなる事により、自分と相手の両方に影響を与える。という事なんですね。一言で言えば、自分一人の問題ではないという事です。

相手のためにつけるという考え

今まで、私は、多くのケースにおいて、「自分が困るからつける」という方を多く見てきました。

この考えは別に間違いではありません。私自身も自分が困るから補聴器を使っていますし、聞こえにくくなって困ることは多々ありますので、この部分により、使う方は、多いです。

しかし、コミュニケーション障害という観点で考えると、相手のためにつける。という考えは、実に合理的だなと感じました。なぜなら、自分がつけることで、自分にとっても相手にとっても良くなる方法を選択しているからです。

それをまさか一般の方でそう考えてしている方がいるとは、思いませんでした。いやはや本当に驚きです。

難聴の難しいところは、自分だけの問題ではない。ということなんですね。どうしても自分だけを見がちなのですが、上記の通り、コミュニケーションがうまく取れなくなることで被害を被るのは、自分だけではなく、相手もそうです。

ですので、相手との仲が悪くなったり、ヒビが入ったりすることがあるのですが、だからこそ、相手のためにつける。という考えは大切だなと思います。

自分のことだけを考えるのではなく、(できれば)相手のことも考える。コミュニケーションの基本ってそういうことですよね。

この方の場合、根がそういった人だったので(と言いますか、その人が人格者すぎてすごい)、このような思考が出てきたのだと思うのですが、それは、難聴の改善、もっというとコミュニケーション障害を改善すること、そのものの根本ともいえますね。

まとめ

補聴器をつける理由には、さまざまですが、その中でも、特にすごいなと感じたのが、相手のためにつける。という考えです。

実は、たまに見られるのですが(体感としては、100人に1人、2人ぐらい)、個人的には、非常に良い考えだと思っています。

その理由は、上記の通り、難聴の本質はコミュニケーション障害であり、コミュニケーション障害は、自分一人の問題ではなく、相手にも影響を及ぼすからです。

なかなかそこまで考えて行うことは難しいとは思いますが、こういった考えがある。というところを知れるのは良いことだと思いますので、今回は、こちらに関して、記載してみました。

私自身も良いことを経験しました。そのようなお話を聞かせてくれたお客様にも感謝です。

なお、自分のために使う。というのは、決して悪いことではありません。多くの人がそうですし、私自身もそうです。

ただ、中には、こういった人もいるよ。ということですね。なかなか真似できないことだとは思いますが、何か参考になったのであれば幸いです。

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。補聴器の販売員としての知識、技術に加え、一人の難聴者が自分自身の聞こえを改善した知識、技術も組み合わせながら、聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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