お客さんから教えてもらったリモコンの別の使い道
先日は補聴器の操作を楽にするリモコンと主な使い道という内容を記載した。
実は、つい最近、リモコンの使い方に関して考えさせられるものがあった。
私自身は、リモコンについて、補聴器を活用する面しか見ていなかった。それは、操作を楽にするものという観点だ。
しかし、つい最近、リモコンを活用したいと考えるお客さんの言葉に考えさせられた。これは、音量やプログラムを操作するという事ではなく、操作をする背景である。
これはどういう事か。こちらに関して私が感じた事を書いていこう。
リモコンを求めた理由
ある人は、リモコンを求める際「操作する仕草で誤解を招く事がある」といった。
一般の人は、耳に手をやる事はほとんどない。女性の方なら、髪に手をやり、いじるくらいだろうか。その方も若い女性の方だった。
お話しの最中に補聴器の操作をすると、相手の方が不思議がるのだそうだ(よく考えれば普通はそうだ)。
また、その仕草によっては、相手から誤解を受ける事も教えてくれた。
確かに人は話しを聞いている時も態度に出る。場合によっては、操作している事が別の仕草に見えてしまい、誤解を受ける事は、考えられない事ではない。
補聴器を知らない人が大半な世の中ならなおさらそうだろう。
人は、自分の頭の中で情報を判断する。補聴器の事を知らなければ、そのようにうつったとしても不思議な事でない。
相手に余計な負担や誤解をさせる事、そして意識を遮る事をなくすためにリモコンを求めた。
操作ではなく背景を考える
この事を聞いて、私は考えさせられた。
私自身は、販売をしている人間だからか、どうしても性能面や機能面を見てしまう。どっちの方が性能が上だとか、どの形状が扱いやすいかなどだ。
こちらは、補聴器でなくとも働いている方であれば、どんな方も共感できるのではないだろうか。自社の製品の評価は概ね使いやすさ(わかりやすさも含む)と性能、そして金額の三つだったりする。
話しを戻そう。
この事を聞いて理解したのは、必要となるのは、何も機能面だけでなく背景もあるという事だった。
リモコンでそっと調整をする事ができれば、相手の方も気兼ねなく話しができるし、気を散らせる事もない、もちろん誤解も少なくなるだろう。
外から操作できるという事は、このような事もできるのだと、初めて理解した(本当に感謝だ)。
これは、実際に自分がされた時の事を考えてみればわかりやすい。
お話ししている人が何か仕草をしていたら「どうしたのかな?」と思うのは普通だし、お話ししている人の様子が変化したのなら、それが気になるのは、むしろ当たり前でもある。
物を求めるのはなにも性能だけではなく、背景もあるのだ。
- 相手に気を使わせない
- 操作する仕草が誤解を生む
この二つの視点は、私にはなかった。
少し気にしがちな人にもお勧め
このように少し周囲の目が気になってしまう、あるいは、気にされる事そのものを少なくしたいという場合もリモコンはお勧めだ。手軽に操作でき、生活もしやすくなるだろう。
様々なものを使ってより生活が楽になれば幸いだ。