補聴器のサポート

今ある補聴器用乾燥ケース、乾燥機器とそれぞれの特徴まとめ

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

補聴器を購入した後は、できれば乾燥ケースの中に保管していただき補聴器の故障の原因の大半である、汗や湿気、これらのケアができるとよかったりします。

すると故障回数を減らす事に繋がり、故障して使えなくて困る事。修理にかかるお金をなくす事で、お金の節約にも繋がります。

こちらでは、その補聴器用の乾燥ケースから、専用の乾燥機器に到るまで、どのようなものがあるのか。こちらについて、紹介していきます。

どの製品も補聴器屋さんで普通に取り扱いがあるものですので、参考にしてみてください。

今ある大まかな乾燥タイプとその特徴

補聴器用の乾燥ができるタイプというのは、今現在、大きく分けると、

  • 簡易乾燥ケースタイプ
  • クイックエイド(乾燥剤使用の乾燥機器)
  • 熱乾燥タイプの乾燥機器

の3つがあります。

簡易乾燥ケースタイプ

  • 種類:簡易乾燥ケースタイプ
  • 乾燥:中に錠剤を入れ、それで乾燥
  • 効果:乾燥のみ
  • 交換:だいたい1〜2ヶ月に一度
  • 金額:乾燥ケースセットは、880円、錠剤は、165円ぐらい
  • 備考:補聴器購入時についてくることが多い

簡易乾燥ケースタイプは、補聴器購入時についてくるような簡易型のタイプになります。

中には、錠剤が入っており、これらが消費されたら、

新しい錠剤を入れ替えて使用します。

この錠剤については、1ヶ月〜2ヶ月ぐらいもち、消費されると、だいたい青い部分が紫色に変わってきます。

このようにして、使っていくのが、この簡易乾燥ケースタイプの製品です。

そこまで長時間使用しない方だとか、保管する時間が長い方などは、こちらがオススメです。

基本的に補聴器屋さんで販売されています。

クイックエイド(乾燥剤使用の乾燥機器)

  • 種類:乾燥剤使用の専用乾燥機器
  • 乾燥:中に錠剤を入れ、スイッチを押して、乾燥
  • 効果:乾燥、除菌、脱臭
  • 交換:だいたい1〜2ヶ月に一度
  • 金額:本体:約7,000円前後、錠剤:約1,500円(3個セット)
  • 備考:販売店で買うより、amazon、楽天で買う方が安い

ここから補聴器専用の乾燥機器になります。今現在は、このような機器もあり、専用の乾燥機でより強力に乾燥させ、こちらの場合は、除菌も脱臭もしてくれます。

基本的な使い方は、同じで、こちらの中に補聴器を入れ、電池は、外す。

そして、スイッチを押して、起動させます。その後、しばらくすると切れますので、それで、乾燥完了です。

使い方は同じで、夜寝る前あたりに補聴器をケースの中に入れ、その後スイッチを押して、乾燥。朝起きて、ケースから補聴器を取り出す。という風に使っていただければ大丈夫です。

そして、錠剤で乾燥していますので、この錠剤の効力が切れたら、錠剤を交換して、使い続ける事ができます。

こちらの製品は、本体の部分とクレイドルと言われる電源供給装置が別れています。

本体の部分は、電池を入れるところがあり、ここに電池を入れて使うか、それともクレイドルの部分もセットで購入するか。の2つです。

オススメは、クレイドルの部分もセットで購入することです。

この手のものは、一回使えば良い。というものではなく、定期的に使っていくことになりますので、使いやすいようにするのが一番ベストです。

そうすると、結局は、クレイドル付きのものを購入する事が多くなります。

熱乾燥タイプの乾燥機器(DーDry+)

  • 種類:熱乾燥タイプの乾燥機器
  • 乾燥:熱で乾燥させる
  • 効果:乾燥、除菌
  • 交換:熱乾燥なので、交換するものがない
  • 金額:11,000円(税込)
  • 備考:乾燥能力の高さと楽さを兼ね備えた製品

こちらの製品は、熱乾燥により、乾燥するタイプの乾燥機器になります。

熱乾燥による乾燥の良いところは、乾燥能力の高さ、そして、何より、交換するものがないため、そのまま楽に使い続ける事ができる事です。

こちら以外の製品は、全て乾燥剤を使用しているため、定期的に乾燥剤を購入し続けなければならないのですが、こちらは、そのようなものがありません。

補聴器にとって大事な乾燥能力、そして、除菌。それにプラスして、楽に使う事ができる。というのが、この製品の良いところです。

使い方は、上記のものと基本的には、同じです。夜寝る前など、補聴器を使わない時に中に入れ、電池は、取り除いておきます。

その後、スイッチを押して(夜寝る前などは、長時間用のスイッチを押す)朝起きた時に取り出して使う。このようにしていただければ大丈夫です。

基本的に電源コードはついていますので、そのまま使っていただければすぐに使う事ができます。

こちらは、当店でも取り扱っています。

補足・充電型の補聴器は?

今現在は、充電型の補聴器もあるのですが、充電型の補聴器の場合、乾燥剤と充電ケースが一体になっているものがあります。

ここの中に乾燥剤をしまうことができますので、このようにして使っていただければ大丈夫です。

この中の錠剤は、2〜3週間ぐらいで切れてしまいますので、切れたら交換するようにしましょう。

一番初めは、色が濃いのですが、お米のような色に変わったら、交換の合図です。

充電型補聴器の場合は、一体型になっているので、乾燥は結構楽にできるようになっています。

なるべく活用して、故障を少なくしよう

これらのものを活用できると、汗や湿気による故障が少なくなり、その結果、困ることも、お金の負担も少なくする事ができます。

一度、壊れると、修理するのに10,000〜20,000円くらいかかることが大半ですので、故障の頻度を少なくできると、その分、そのお金も、節約することにつながります。

今現在は、これらのものがありますので、自分が使いやすいと思うもの、使ってみたいと思うもの、そういったもので、活用できれば、自ずと良い状態をキープしやすくなります。

補聴器を購入した後は、いかに困らないような環境を作っていくか。良い生活をキープできるようにしていく事が何よりも大事になります。

これらのことを行い、なるべく困らないようにする事。ここをしていきましょう。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。補聴器の販売員としての知識、技術に加え、一人の難聴者が自分自身の聞こえを改善した知識、技術も組み合わせながら、聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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