ITC(カナル形)補聴器のケア方法まとめ
補聴器を購入した後ですが、大事になるのは、いかに困らないようにしていくかになります。
補聴器を使うようになり、聞こえにくさの改善がされるようになると、補聴器は、なくてはならない存在になります。
そうなった時に故障したり、聞きにくくなってしまうと、急に困ったり、ものすごく不安になってしまいます。
ですので、今回、こちらでは、補聴器を購入した後に困らないようにしていくためのケア方法について、まとめていきます。
補聴器によって、ケアしていくと良い事。やり方は、変化しますので、今回、こちらで紹介するのは、ITC補聴器という標準サイズの耳あな形補聴器のケア方法について、まとめていきます。
ITC補聴器で覚えておけると良いケア方法
はじめにITC補聴器で覚えておけると良いケア方法ですが、
- 耳の中に入る部分のフィルター交換
- 乾燥ケースによる乾燥
- 補聴器の簡易的な掃除方法
の3つです。
ITC補聴器を購入した後は、この3つに関して、覚えておけると良いです。
耳の穴の中に入る部分のフィルター交換
初めは、耳の穴の中に入る部分のフィルターの交換方法です。
これは、何を言っているかと言いますと、ITC補聴器の場合、耳の中に入る先端の部分に白いフィルターがついています。
この先に音が出る部品であるレシーバーと呼ばれる部品があるのですが、耳の穴の中に毎日入れて使うと、どうしてもこの部分が汚れてしまったり、フィルターが詰まってきます。
フィルターが詰まると音が聞こえなくなってしまいますので、そうなるとだいぶ困ることになります。
その場合ですが、そこの部分を交換する部品がありますので、この部品を交換できるようになっておけると良いです。
この部品は、補聴器を購入した後に付属でついていることが多く、このお店で補聴器をご購入いただいた際も、そのまま付属しています。
交換方法ですが、まず棘のついた側で白いフィルターの部分をとり、
その後、反対の新しいフィルターをそのまま軽く押し込んでつけます。
これだけで交換は完了です。はじめのうちは、ちょっと手間がかかるかもしれないのですが、慣れるとすぐに交換することができます。
なお、この部品は、使い捨てになります。代金としては、8個入りで、880円(税込)ですので、そんなに高いものではありません。
ですので、汚れてきてしまったり、急に聞きにくくなった際は、ここをみて、交換しましょう。改善できる可能性があります。
このフィルターの交換する目安は、耳が汚れやすい方だと、1〜2ヶ月に一度。そうでない普通の方だと、6ヶ月に一度ぐらいで大丈夫です。
こういったものは、徐々に汚れが蓄積していきますので、聞こえにくくなる前に交換できるのがベストです。
乾燥ケースによる乾燥
補聴器は、汗や湿気。そういったものに弱い傾向がありますので、補聴器をお渡し時に乾燥ケースがついてくることがあります。
このお店でも付属で乾燥ケースに関して、おつけしているのですが、できれば毎日、この乾燥ケースで乾燥できると良いです。
そうすると、故障の回数を減らす事に繋がり、故障が減るということは、それによるお金の節約や困ることの回数を減らす事に繋がります。
乾燥ケースの使い方は、簡単で、夜寝る前など、長い時間使わない時に、この中に入れて保管します。
保管方法は、補聴器の電池の蓋は、開けて、そのまま2つの穴が空いていますので、そのまま軽く入れて保管すれば大丈夫です。
本来は、そのための穴ではないのですが、偶然、ちょうどぴったり収まるので、そのまま活用しましょう。
そして、電池だけは、ケースの外に置きます。電池を乾燥ケースの中に入れると、消費が早くなり、電池の消耗が進みやすくなります。
この乾燥ケースは、夜寝る前などの長い時間、補聴器を使わない時に入れて保管するものになります。
なお、補聴器には、移動用。ちょっとした取り外しの際に使う用の携帯用ケースもありますので、持ち運びの場合は、こちらを活用し、夜寝る前など、長時間使わない時は、乾燥ケースを使います。そして、携帯用ケースも基本、補聴器を購入した際についてきます。
このように使い分けができると管理しやすくなります。
補聴器の簡易的な掃除方法
ITC補聴器の場合ですが、基本的にもし耳の中に入る部分が汚れてしまったら、アルコールタイプのウエットティッシュで拭くと良いです。
ウエットティッシュには、アルコールタイプとノンアルコールタイプがありますが、アルコールタイプの方が、綺麗にでき、さらに殺菌もできます。
ですので、こちらのタイプをお勧めします。
このウエットティッシュですが、普通にドラッグストアで売っているものでOKです。こちらで、仮に汚れてしまった場合は、拭くことをお勧めします。
なお、拭く部分に関しては、主に耳の中に入る部分のみで大丈夫です。
人によっては、こういった小さい穴。これをベントと呼んだりするのですが、このベントは、かなり細い事が多いため、掃除しづらいです。
さらに無理に掃除するとこの部分が割れたり、欠けたりする事があります。
こういったところは、基本、補聴器屋さんに任せて、掃除できるところだけ、汚れてしまった時に掃除できると良いですね。
耳の状況によっては、汚れやすい方もいますので、そのような耳の場合は、ここの部分も覚えておけると良いです。
まとめ
さて、ITC補聴器を購入した後、覚えておけると良いケア方法に関して、まとめてみました。
基本的には、上記の3つになり、特に白いフィルターの交換、耳の中に入る部分のフィルター交換は、できるようになっておけると良いです。
ここは、目詰まりを起こすと聞こえなくなってしまいますので、聞こえづらくなってしまうと、かなり困る事になります。
ですので、できれば交換できるようになっておくのが望ましいです。
ただ、中には、細かな作業が苦手な方もいるかと思いますので、その場合は、定期的に補聴器屋さんにメンテナンスしにいき、目詰まりを起こす前に点検、掃除をしてもらいましょう。
すると、聞こえにくさに困りづらくなり、より良く生活できるようになります。
ITC補聴器を購入した後は、これらの部分に気をつけていただき、より活用できるようにしていきましょう。