補聴器のサポート

ITC(カナル形)補聴器の補聴器トラベルセットの作り方

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

補聴器を購入した後に大事になってくるのは、いかに困らないようにできるか。になります。

そのための一つの方法に補聴器のトラベルセットというものがあります。

こちらは、補聴器に必要なものを予めまとめたポーチの事です。必要なものを予めまとめておけると、持ち運びの際に入れ忘れてしまったり、補聴器を紛失するという事を防ぎやすくなります。

ですので、こちらでは、ITC補聴器用のトラベルセットに関して、知っておけると良いことをまとめていきます。

ITC補聴器のトラベルセット

トラベルセットとは、私自身が言っている造語で、補聴器に必要な道具をそのまま一式、ポーチにまとめておくことを意味します。

上記の写真のポーチは、横18cm、縦13.5cm、幅2cmぐらいのサイズです。このようなポーチの中に補聴器に必要なものをまとめておき、そのポーチをバッグに入れておくことで、補聴器の扱いを便利にする事ができます。

必要なものを一式ポーチにまとめておけると、何かを入れ忘れたり、補聴器を紛失するという事がだいぶ減ります。

補聴器の紛失は、耳につけている時になくなるとお考えの方は、多いのですが、実際には、とっさに補聴器を外す機会があり、外してどこかに置いたが(しまったが)、どのままどこに置いたのか、しまったのかを忘れてしまい、出てこなくなるという流れでなくなる事が多いです。

ですので、こういったポーチを作っておき、仮に外す機会があったとしても、ポーチの中に入れるということをすれば、補聴器の紛失もかなりしづらくなります。

特にバッグの中にとっさにしまうなどすると、小さい補聴器なので、探すのに苦労し、さらに場合によっては、補聴器の表面を傷つけてしまう事もあります。

そういった事をなくしていけるのが、このトラベルセットです。

入れておけると良いもの

ITC補聴器における入れておけると良いものは、

  • 交換用のフィルター
  • 補聴器用携帯ケース
  • 携帯用ウエットティッシュ
  • 補聴器用電池(1パック)

の4つになります。

この4つに関して入れておけると、何かあった時でも対応できるようになりますので、補聴器に関して、活用しやすくなります。

交換用のフィルター

ITC補聴器において一番気をつけなければならないのは、耳の中に入る部分の白いフィルターの部分です。

ここは、汚れが多くなると目詰まりを起こし、音が聞こえにくくなったり、音が完全に聞こえなくなります。

そうなるとかなり困る事になりますので、その部分の交換用のフィルターに関しては、常備しておき、仮に聞きにくくなる事があった場合、この部分を交換できると良いです。

ご自身で交換できるようになっておけると、いざという時に自分でリカバリーできるようになりますので、だいぶ安心して、補聴器を使い続ける事ができます。

もちろん、この点は、フィルター交換がご自身でできる場合のみで大丈夫ですので、仮に心配な方は、定期的に補聴器屋さんにメンテナンスに行き、聞きにくくなる前に補聴器の点検、掃除をしてもらいましょう。

補聴器を購入した後で大事になるのは、いかに今現在の聞こえの良い状態をキープするかになります。

その状態がキープできれば、何か予想外のことが起こっても困ることは、少なくなります。

補聴器用携帯ケース

次は、補聴器用携帯ケースです。

補聴器には、持ち運び用の携帯用ケースがあります。こちらもポーチの中には入れておけると良いです。

仮に外出先で補聴器を取り外す機会がある方は、できればこの中に補聴器をしまい、使う時は、ここから使うと良いです。

そうすればなくす事や「どこにしまったっけ?」と探す手間もなくす事ができます。

携帯用ウエットティッシュ

こちらは、掃除用のウエットティッシュになります。

ドラッグストアなどで売っている普通のアルコールタイプのウエットティッシュで、こちらも常備できると、汚れてしまった時や綺麗にしたいときに役立ちます。

意外と長持ちし、かつ、そう高いものではありませんので、こちらも常備できると何かと便利です。

なお、ポーチの中に入れるのは、大きいウエットティッシュではなく、携帯用ウエットティッシュが

携帯用であれば、場所も取らず、かつ、簡単に綺麗にすることができます。

補聴器用電池(1パック)

最後は、補聴器用電池です。ITC補聴器の場合、電池を交換して使い続けていく必要がありますので、電池がなくなった時に交換する様にポーチの中に1パックほど、入れておけると良いです。

常に1パック常備しておければ、電池が切れた際にその場で電池を交換し、すぐに復帰できるようになります。

音が聞こえなくなった際、交換する電池がないと使えませんので、補聴器用電池は必ず常備しておくようにしましょう。

まとめ

こちらでは、ITC補聴器の補聴器トラベルセットと補聴器用電池に関して、まとめてみました。

補聴器トラベルセットは作っておけるとより補聴器を活用しやすくなります。また、電池に関しては、ずっと購入し続けるものになりますので、どこで購入できるのか、どんなものを購入すると良いかは、知っておけると良いでしょう。

その事から、この2つに関して、記載してみました。

補聴器トラベルセットは、作っておくだけでだいぶ便利になります。私自身も自分のトラベルセットがあるのですが、そのおかげで、補聴器を紛失することは、今のところ起きていません。

補聴器を購入した後は、補聴器がある生活が当たり前になります。ですので、仮に壊れたり、何か不具合があったりすると急に困ることになります。

ですので、できるだけ、そういった事が起こらないように環境については、整えていきましょう。

このような事ができると、より困りにくくなり、より良い生活を送ることに繋がります。

ぜひ、参考にしてみてください。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。補聴器の販売員としての知識、技術に加え、一人の難聴者が自分自身の聞こえを改善した知識、技術も組み合わせながら、聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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