【30代、女性】生まれつきの感音性難聴の方、RIC補聴器で改善

深井 順一|パートナーズ補聴器

こちらでは、実際のお客様の実例を使わせていただき、どのように改善していったのか。その点について、簡単に記載していきます。

今回のケースは、生まれつきの感音性難聴の方になります。

初めは、別のお店でご購入いただき、その後、機会があり、このお店へ。このお店でご購入後は、年数が経過したことから、新しいものへ買い替えたい。ということで変えていった方になります。

耳あな形補聴器をずっと使用されていたのですが、より聞こえの改善ができるのであればしたい。とのことで、耳かけ形補聴器に変更し、より良くしていきました。

耳かけ形には、耳かけ形の良さがあり、耳あな形には、耳あな形の良さがあります。

ですので、どちらを選ぶかは、何を重視するのか。によるのですが、こちらの方の場合は、耳かけで改善していったケースですね。

ということで、早速いきましょう。

お客様の状況

まずは、お客様の状況ですが、このようになります。

  • 性別:女性
  • 年齢:30代
  • 症状:生まれつきの感音性難聴
  • 聴力:中等度の難聴
  • 備考:当店で元々、ご購入になった方(途中から当店でご購入の方)

聴力は、このようになります。

左右の聴力に関して、そこまで違いがなく、両方とも中等度の難聴になります。

中等度というと、聞こえにくさも中程度のようなイメージがありますが、この辺りから補聴器がない状態だと、だいぶ静かになり、会話ができないぐらい聞きにくさが強くなります。

ですので、最も補聴器を装用するケースが多くなるのが中等度の難聴になります。

主には、こんな感じなのですが、どのようなシチュエーションでも聞きにくさが強くなり、特に離れたところからの呼びかけ、会話は、何もわからないレベル。(というか気づかない)

それが中等度の難聴になります。

現状としては、元々、耳あな形補聴器を使用しており、その様子は良好。ありがたい限りですね。

ただ、年数が経過してきたので(7年ほど)、今の補聴器が動いているうちに新しいものに変え、今のものはそのまま予備として使えるようにしていきたい。

また、騒がしい環境下や複数の人との会話の際に聞きづらさを感じるので、そういったところに関して、より良くできると嬉しい。

ということで、この状況をより良くしていきます。

どう改善していくか

さて、この状況をより良くしていくために考えていきましょう。

基本的に騒がしい中での聞き取り、さらに複数の人との会話の際は、聞きにくさが強くなりがちです。

補聴器で聞こえを改善するようになると、良くも悪くもさまざまな音が聞こえるようになります。そして、騒がしい場所では、周りの音に邪魔されてしまい、聞きたい人の声が聞きづらくなってしまいます。

その事から、補聴器の性能の中には、指向性と呼ばれる、周りの音を抑え、一部の方向、あるいは、声の方向からの音を入れ、それ以外の音を抑制することにより、なるべく聞きにくくならないようにサポートしてくれる機能があります。

が、こういった機能で性能の良いものは、高額になりやすく、価格も非常に高いものも中にはあります。

買えるもの。直接、表現してしまえば、出せるお金には上限がある以上、現実でできることは、出せる範囲内のもので、最も改善できるものを選ぶ。そこをしていくしかありません。

その点を意識しながら相談し、より良くしていきます。

実際の改善

さて、改善。

ご相談いただいた際に、今現在、耳あな形補聴器を使われており、その使用状況は、概ね、良好でした。

使っているのは、こんな形のもの。ITC(カナル)形と呼ばれるタイプ。

騒がしい環境下や複数の人との会話に関しては、わかりづらい時もあるので、より改善できると嬉しいが、一番は、年数経過による買い替えで、そこがスムーズにいくこと。でした。

今現在、補聴器の開発については、主に耳かけ形補聴器の方が早くに開発され、性能に関しても、耳かけ形補聴器の方が上であることが多いです。

耳あな形補聴器に関しては、耳の中に補聴器を収める必要があります。機能の向上+小型化が必要になり、かつ、耳かけ形補聴器の方が販売数が多いため、どうしても後回しになりがちです。

そこで、耳かけ形補聴器は、どうか。と提案しました。

その結果、もし耳かけ形補聴器で問題なく使えるのであれば良い。とのことで、重視したいのは、あくまでも聞こえの改善。聞こえにくいことによる困り度をどれだけ減らせるか、ということで、こちらで考えてみることにしました。

耳かけ形補聴器は、こういう形。

耳あな形補聴器から耳かけ形補聴器に変えた際に見るポイントは、

  • 邪魔になるか、ならないか
  • 電話の際、どうか?
  • 運動する方の場合は、補聴器が安定するか?

の3つです。

それ以外は、全部よくなるので、考えなくても良いのですが、貸し出しの結果、上記に記載したものは、問題ないことが判明しました。

特に心配だったのは、電話の際に聞きづらくなる、操作しづらくなることでしたが、問題なくでき、それであれば、聞こえの改善を上げやすい耳かけ形補聴器で行こう。となりました。

聞こえの改善度を上げる

さて、どのような補聴器で改善していくのか。が決まったところで、聞こえの改善度を上げていきます。

今現在、補聴器がしていることは、聞こえを良くすることですが、そもそも私たちが聞こえにくい原因の一つは、本来なら、日常生活を送るには、0〜25dBの範囲内で聞こえていないとならないところをそれよりも聞こえが低いためです。

正常の聞こえの範囲は、0〜25dB。ここから下がると、日常生活に支障が出るため、そのレベルに応じて、難聴の程度が変わる。

なので、これを補聴器を使って、上げていきます。この聞こえの改善度が上がると上がると、聞きやすさ、聞こえにくいことによる困り度というのは、減らしやすくなります。

なので、なるべく正常の聞こえの範囲に近づけて、聞こえを良くすることで、聞きにくさを減らそうとしているのが補聴器。

言い方を変えれば、補聴器は、日常生活を送るのに必要な数値を目指して、聞こえの改善度をよくし、なるべく聞きにくさを減らす。ということをしています。

で、突然ですが、このような聞こえの方の場合、改善できると良い数値は、概ね、このぐらいになります。

良い方だと、だいたい25〜30dBぐらいまで改善される。ギリギリ正常の範囲に足がかかるぐらい。

良い方だと、このぐらいまで改善ができるようになります。だいたい、25dB〜30dBですね。

良い方というのは、補聴器に関して慣れている方や補聴器の使用時間が長い方ですね。そういった方だと、聞こえの改善度は上げやすくなります。

よく補聴器を使い続けるのが大事と言われることの一つは、補聴器に関して慣れている方は、聞こえの改善度が上がりやすい傾向があるからです。

それぞれ補足をしますと、500〜2000Hzは、音声に関係しやすい部分になりますので、なるべく目標、改善できると良い部分まで改善できると良いです。

ここの改善度が良くなると良くなるほど、音声の聞きやすさに貢献しやすくなり、補聴器による効果も感じやすくなります。

が、上げすぎると、周囲のノイズ、特に紙の音、水の音、突発的な大きな音が大きく感じがちになりますので、基本的には、改善できる範囲内でできると良いです。

次は、2000〜4000Hzですね。

ここに関しても改善できるのであれば改善できると良いです。

俗にいう高い音の部分ですが、この辺りは、音声の明瞭性に関わる部分になり、入れられれば入れられるほど、言葉の違い、し、き、じ、などの一つ一つの言葉の区切りがわかりやすくなります。

が、入れすぎると、機械っぽい音になったり(まぁ機械だから機械っぽい音はある意味正解ですが)、音が響きすぎて、補聴器の不快感につながってしまいますので、できる範囲内で。

がいいですね。

最後は、低い音ですね。250〜500Hzになります。

この辺りもできるのであれば改善できると良いです。特に500Hzは、低い男性の声に影響する部分があり、低い声の改善は、ここの改善度が大事になります。

突き詰めると、改善できるところは改善する。が重要になります。

で、結果的にですが、こちらの方の場合は、

まで、改善していきました。全体的にだいぶ聞こえを良くできましたね。

これは生まれつきの感音性難聴で、昔から補聴器を使っていること。今まで非常に補聴器を長く使っていること(1日の装用時間が長い)、それにより、補聴器にだいぶ慣れていることが要因ですが、その結果、ここまで改善することができました。

お客様の声

この度は、再び、当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。

私の方で対応させていただいたことで、貢献できたことがあったのであれば大変何よりです。

より聞こえの改善をできるようにしていく。ということで、今まで使用されていた耳あな形補聴器から耳かけ形補聴器へ変更させていただく際、不安もあったかと思いますが、試聴を通じて、使う上で問題ないことを確認しつつ、進めていったのが良かったのかなと感じています。

そして、今までの補聴器も丁寧に使われていたため、何かあった時の予備として残せたことも良かったことだと思います。

このぐらいの聴力になると、補聴器がないとだいぶお困りになってしまうため、1セットだけでも手元に残せて置けると安心です。これは、お客様自身が日々丁寧に使っていただけたことが大きな要因ですので、私ではなく、お客様自身の努力の賜物です。

補聴器を大切に使っていただき、こちらとしてもありがとうございます。そのおかげで、非常によい買い替えができたのではないかと感じています。

この度は、こちらこそ、ご利用いただき、誠にありがとうございました。対応させていただいたことで、お客様に貢献できたのであれば、本当に何よりです。

まとめ

さて、簡単にではありますが、生まれつきの感音性難聴の方、中等度の難聴の方の聞こえの改善について記載していきました。

今回は、より聞こえの改善をするために耳あなから耳かけへ変更して改善していった例になり、より現状を改善でき、こちらとしては、何よりです。

今現在、耳あな形補聴器と耳かけ形補聴器だと耳かけ形補聴器の方が開発のスピードが早く、どうしても性能の比較をすると、耳かけ形補聴器の方が良いケースが多くなります。

耳かけ形補聴器には、耳かけ形補聴器の良いところがあり、耳あな形補聴器には、耳あな形補聴器の良いところがありますので、どちらが良いか、は、何を重視するか。により変わります。

聞こえの改善度であれば、耳かけ形。使いやすさを考慮するのであれば耳あな形。

どちらにしても聞こえの改善はできますので、何を優先するかになるのですが、全体から考えて、改善できるところは、改善できたので、こちらとしては、お客様に貢献できたのであれば、本当に何よりですね。

と、以上、何か参考になったところがあったのであれば幸いです。

この記事を書いた人
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
初めましてパートナーズ補聴器の深井と申します。生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使っています。1986年7月1日生まれ。出身は静岡県静岡市、育ちは千葉県市川市。使う方にとって良い補聴器を作り上げ、生活を良くできるようにすること。を大切にしています。

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難聴の方にとって補聴器の出来は、生活の質から人生にまで大きく影響する。

生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使っている私は、そう感じています。

そのことから、このお店では、お一人お一人がきちんとご相談できる環境を作り、使う方にとって良い補聴器を提供できるよう、ご対応しています。

お店の詳細は、以下へどうぞ。

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