快適にすごすために重要なイヤモールドの洗浄と洗い方


耳かけ形補聴器を使用されている方にとって、欠かせない存在の一つがイヤモールドです。

毎日使用しているイヤモールドは、耳の中に入れるだけあって、汚れやすい部分です。耳垢が湿った体質の方は、特に汚れやすい傾向があります。

汚れたまま使用し続けると菌が繁殖しやすく、かゆくなることがあります。このような場合、強烈なかゆみが出ることがあり、かゆみに悩まされる場合もあります。これらの事を防ぐためにもイヤモールドを洗う事は大切です。

今回は、イヤモールドの洗浄方法についてまとめていきます。

イヤモールド洗浄の重要性

冒頭の通り、汚れたままにしてしまうとかゆみや悪臭の元になりやすくなります。特に耳垢が柔らかい方は、汚れやすい傾向がありますので、より注意が必要です。

耳垢は、日々一定の量が出ています。そのため、イヤモールドが汚れてしまうのは仕方がありません。重要なのは、洗浄する事を覚えておく事です。イヤモールドの場合、汚さない事はできませんので、基本的には、洗浄する方向で考えていきます。

基本的な洗浄方法

こちらでは基本的な洗浄方法についてまとめていきます。これらの事がわかれば、自分自身でもしっかり洗浄する事ができるようになります。

イヤモールド洗浄方法

基本的な洗浄方法は、イヤモールドを水で洗うだけです。洗い方は、複数ありますので、詳しい説明は下記に譲ります。洗い終わったら、イヤモールドについているチューブ内の水を抜き、ベントと呼ばれる空気穴が空いている場合も同様に水を抜きます。その後、イヤモールドをタオルで拭けば完了です。

イヤモールドの洗浄はこれだけの動作です。

洗浄の注意点

注意点としては、チューブ内の水を抜き忘れたり、ベントの水を抜き忘れると音が聞こえなかったり、音がこもって(音が低く)聞こえるようになります。仮にこのような現象が起こったら、水の抜き忘れを疑ってみましょう。水を抜けば元に戻るはずです。

また、二つ以上のイヤモールドを洗う際は、どれがどのイヤモールドかわかるようにするため、ワンセットずつ洗う事をお勧めします。特に兄弟、姉妹がいる場合は、たまにイヤモールドがどっちのイヤモールドかわからなくなる事があります。混乱する元になりますので、わかるようにしておくのが重要です。なお、イヤモールドに色がついており、どれも異なる色であれば、問題ありません。見分けがつく場合は、特に問題にはなりません。

なお、洗浄を行い続けていくとイヤモールドについているチューブが徐々に広がり、補聴器とイヤモールドが抜けやすくなる事があります。抜けやすいと感じたらイヤモールドのチューブは、補聴器屋さんで交換してもらう事も必要です。ここは、抜くと抜くほど広がってきてしまいますので、仕方がない部分でもあります。

このようになったら交換してもらいましょう。

水を抜く道具

水を抜くのは、カメラを掃除する時に使用されるブロアーで抜くと良いでしょう。単に空気を送り出すものですが、これでチューブの中の水を取り除いてくれます。なければ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機などの家電量販店で売っていますのでそれでも良いでしょう。一応補聴器屋にも売っています。

これらの道具を使うとより洗浄はしやすくなります。

洗浄の種類

イヤモールドの基本的な洗浄方法は記載しましたが、洗浄にも種類があります。

  • ぬるま湯で洗う
  • イヤモールド洗浄剤で洗う
  • 超音波洗浄機で洗う

これらの種類があります。それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

ぬるま湯で洗う

イヤモールドは、冷たい水ではなくぬるま湯で洗った方が汚れが落ちやすくなります。ぬるま湯で洗う方法は、お金がかからない分、汚れも表面上しかキレイにできません。そこが欠点です。とはいえ、ぬるま湯で洗うだけでも、いくらかゆみや悪臭は防ぐことができます。

また、洗いづらい部分がありますので、無理に洗おうとすると破損する事もあります。こちらの場合は、いらなくなった歯ブラシを使用するか、洗えないところは割り切る必要があります。

洗い方としては、ぬるま湯を出しつつイヤモールドにぬるま湯を当てます。その後、指でイヤモールドをこすり、汚れを落としていきます。洗えない部分は、ブラシで軽くこするとキレイにとれます。このようにして洗浄します。

イヤモールド洗浄剤で洗う

イヤモールド洗浄剤とは、イヤモールドを洗浄する特殊な洗浄剤です。洗浄剤を入れる専用のカップがあり、殺菌作用がある洗浄剤で、イヤモールドをクリーニングします。使用容量さえ守れば、イヤモールド洗浄剤専用カップは使用する必要はありません。これは、主に補聴器屋で販売されています。

使用方法としては、専用のカップに適量まで水を入れ、その後イヤモールドと洗浄剤を入れます。その後、泡立ちますので、泡立ちが終了した後、取り出して終了です。初めは思った以上にぶくぶくしますので、びっくりするかもしれません。

イヤモールド洗浄剤は、キレイに殺菌できる分、お金がかかります。とはいえ、20個で800円の税込み価格だったと思いますので、大金が必要になるわけではありません。ぬるま湯よりは、洗浄力は強く、しっかりと洗浄できます。

超音波洗浄機で洗う

超音波洗浄機とは、主に時計やメガネを洗う際に使うものです。超音波により、細かいところまで洗う事ができます。上記のものより、汚れが落ちやすい傾向があり、通販で気軽に購入しやすいのもポイントです。

使用方法としては、定位置までぬるま湯を入れ、中性洗剤を一滴入れます。そしてスイッチONにした後、数分でスイッチが勝手に切れます。その際、蓋をしておく事をお勧めします。超音波洗浄機は、スイッチを押すとブブブブッとノイズが聞こえるようになります。この音を軽減するには、超音波洗浄機の蓋を閉める事です。気にならない方は、蓋を閉めなくても良いのですが、気になる方は、閉めておきましょう。洗浄後、イヤモールドを取り出して終了です。個人的には、最もキレイになる方法だと思っています。

なお、中性洗剤を使用すると耳がかゆくなる方がいるようです。私の場合は、中性洗剤で洗い続けていますが、全く変化がありません。もしかゆみを感じるようであれば、洗剤を使用するのはやめ、ぬるま湯のみでイヤモールドを洗いましょう。その後、心配でしたら、クイックエイドで殺菌すれば良いでしょう。クイックエイドに関しては、こちらに少し説明しています。

リンク:補聴器を長持ちさせるケア方法、紛失防止と水没時の対応

もし購入を予定しているのでしたら40wくらいがお勧めです。ワット数が高い方が洗浄能力が高いのですが、イヤモールドの洗浄には、40wほどで十分です。

まとめ

それぞれの洗浄方法ですが、

金額は、ぬるま湯>イヤモールド洗浄剤>超音波洗浄機、の順で安く

効果は、ぬるま湯<イヤモールド洗浄剤<超音波洗浄機、の順で高くなります。

お金がかかるものほど、効果も高くなります。

なお、イヤモールド洗浄剤を使用しつづけるのなら、個人的には、超音波洗浄機を購入した方が良いと考えています。洗浄の効果も良いですし、そのほうが安上がりです。イヤモールド洗浄剤は、使用する分だけ購入する必要がありますので、長期的視野で考えると高くなります。

私のお勧め

恐らく察しはついていると思いますが、私のお勧めは、超音波洗浄機です。その方が汚れも落ちますし、楽です。洗うという事に関しては、超音波洗浄機が最も優秀です。

欠点は、他のものと比較するとお金がかかる事、場所を取る事です。とはいえ、イヤモールドはほぼ一生使用していくものですので、洗う事を考えると超音波洗浄機の方が安上がりで、かつキレイになります。

これらの理由より、超音波洗浄機をお勧めしています。

あとがき

イヤモールドの洗浄について記載してみました。イヤモールドは汚れやすい部分ですので、洗浄はかかせません。洗うのは、できれば毎日が良いでしょう。体が汚れているからお風呂に入る……ではなく、毎日の習慣で行っておくと綺麗な状態を保つ事ができます。そうなれば、耳にとっても良い状態になります。

これらにより、耳がかゆくなったり、悪臭がしにくくなれば幸いです。

 

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