イヤモールドでこんな症状があれば相談しよう
耳かけ形補聴器には、ハウリングや保持をよくするために、イヤモールドと呼ばれるものを使うことがあります。
こちらのものを使用していて、仮にあまり良くない場合は、改善していく必要があります。
そして、一番に伝えたいことは、この製品には、無償で再作する期間が、2〜3ヶ月ほど設けられていることです。
仮にこちらを作り、あまり良い状態ではない場合は、補聴器屋さんに相談して、なるべく改善してもらえるようにしましょう。
イヤモールドを作って起こること
基本的にイヤモールドを作ることによって起こる悪い部分に関しては、
- 耳の中が痛くなる
- チューブが外れる
- イヤモールドが入れにくい
- ハウリングする
の4つです。
これらの症状がある場合は、早々に見てもらい、なるべく改善するようにしてもらうことが大切です。
耳の中が痛くなること
イヤモールドを使っていると、稀に耳の中が痛くなることがあります。
どこかにずっと当たっている、もしくは、一部の部分が大きく作られてしまい、通常以上に負担がかかってしまっていることから、起こることなのですが、このような場合は、早々に補聴器屋さんに見てもらい、修正なり、もう一度、イヤモールドを作ってもらって改善していくことが大切です。
痛みがある状態だと、うまく使えないですし、痛みが酷くなり耳の中で傷ができてしまうと、さらに炎症を起こし、さらに悪化する危険性もあります。
このような場合は、なるべく早めに対応してもらいましょう。
チューブ(Rエルボー)が外れる
イヤモールドは、耳の形をしている部分と補聴器につなぐ部分、そのつなぎ目が外れることがあります。
この部分は、接着しているだけであり、負荷がかかりすぎると、外れることがあります。
この場合、症状の大きさ(素材によっても変わります)により、変化するのですが、補聴器屋さんで、そのままその部分を接着し直したり、初めから作り直したりして、改善していきます。
イヤモールドが入れづらい
いやモールドの形状が必要以上に大きくできてしまったり、耳の中が曲がりがきつい方などは、イヤモールドが入れづらいことがあります。
こちらは、判断が難しいのですが、入れ方だけの問題であれば、正しい入れ方をすれば、入れられることが多いです。
しかし、たまにイヤモールド自体が大きく作られてしまい、入れづらい方もいますので、そのような場合は、その場で修正するか、新しく作り直しして、形状を適切になるようにして、改善していきます。
ハウリングする
イヤモールドを作ったけれども、思うようにハウリングが止まらなかった。という場合も、より改善できるように、修正していく必要があります。
こちらは、判断が難しいのですが、明らかに補える。もしくは、しっかりと作ることで、ハウリングが止められる耳の場合は、作り直しして、ハウリングそのものを抑えるようにします。
しかし、ハウリングを止めることには、正直、限度もあり、聴力低下が大きい方などは、実際には、止まらないこともあります。
そのため、実際には、イヤモールドをしっかり製作することとプラスして、補聴器の機能の一つであるハウリングキャンセラーを動作し、ハウリングを止めていくことが多いです。
イヤモールドには、無償の再作期間がある
重要な点として、イヤモールドには、作った日から、無償の再作期間があることです。
こちらは、仮に製作したものがうまくいかなかった場合、無償で、作り直す期間の事です。
これは、どのイヤモールドにも、どのメーカーにもあります。
だいたいどこも、2〜3ヶ月ほど、期間がありますので、その間に相談できるとベストです。
仮に上記のようにうまくいかなかった場合は、早々に補聴器屋さんに相談しにいき、改善してもらいましょう。
早ければ、無償の再作期間中に対応できる可能性が上がり、補聴器屋さんとしても、改善しやすい環境になります。
まとめ
イヤモールドを作った際、仮にあまりうまくいかなかった場合、上記のように改善方法があります。
そして、イヤモールドには、再作期間がありますので、できれば、この範囲内で相談できるとベストです。
過ぎてから、相談すると、実は、作り直すのが一番、改善しやすい方法だった場合、最悪、もう一度、作り、その代金を請求せざるを得ないことも出てきてしまいます。
仮にあまりよくないのであれば、無理に使い続けるのではなく、一度、補聴器屋さんに相談しにいき、改善できる部分は、改善してもらうと、より、使いやすくなります。