補聴器のサポート

耳かけ形補聴器でマスクを使う場合、こうして使いやすくしよう

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

マスクを常に使うようになって、やや久しいのですが、耳かけ形補聴器を使用されている方の場合、中には、紛失されている方も、いらっしゃるようです。

耳かけ形補聴器を使っていて、マスクをつけている場合ですが、

  • マスクの紐は、外側にずらす
  • マスクの紐がきついものは、避ける

という事をすると、マスクの紐に補聴器が引っかかりづらくなりますので、その結果、失くしたり、操作が面倒。という事を避ける事ができます。

耳かけ形補聴器を使っていて、マスクを使う場合

基本的に耳かけ形補聴器を使っていて、マスクを使う場合は、上記の通り、

  • マスクの紐は、外にずらす
  • マスクの紐は、きつくないものを使う

の2つをしていただくと、だいぶ使いやすくなります。

マスクの紐は、外にずらす

まず、マスクの紐ですが、これは、補聴器をつけている外側、耳側に紐がくると良いです。

この紐が、頭側にきていると、紐が補聴器の内側に入り込み、補聴器に紐が引っかかりやすくなって、結果、ピョ〜ンと取れてしまう事があります。

引っかかる理由は、紐が補聴器の内側に入り込んでいる事が原因で、内側に入り込まないようにするには、マスクの紐を補聴器の外側、耳側に出す事です。

すると、マスクの紐は、補聴器の内側に入り込まないので、補聴器に引っかかる事がなく、楽に使えたり、失くす事は、だいぶ減ります。

耳かけ形補聴器を使っていて、マスクを使う際、使いづらさを感じている場合は、ここを意識するだけでだいぶ使いやすくなります。

マスクの紐はきつくないものを使う

ここは、できれば。ですが、マスクの紐は、少し余裕があるものが良いです。

マスクの紐が短いものは、耳が引っ張られた形になってしまい、耳の形状が変化します。

すると耳が立ったようになってしまい、補聴器が耳の形に沿って、セットされづらくなるため、それもまた安定して使う。という事がしづらくなります。

ただ、マスクの紐は、基本的に操作できるものではないので、ここは、できれば。という部分になります。

それでも改善しづらい場合は?

マスクの形状が少し特殊だったり、大きめのマスク、もしくは、ゴツいマスクの場合は、耳の形が変化する事もあり、上記のことをしても、改善しづらいケースもあります。

その場合は、2つあり

  • 長さのサイズを変える
  • 外れても大丈夫なようにする

の2つがあります。

長さのサイズを変える

このような補聴器を使用している場合ですが、ここの長さを変える事ができますので、販売店さんに行き、見てもらって、マスクをつけた状態で、再度、サイズの調整をしてもらうと良いです、

耳が引っ張られたような状態になると、補聴器が耳の形に沿ってセットしづらくなるので、調整しづらかったりするのですが、それでも、見てもらい、セットし直す事で、より良くする事ができるかもしれません。

これが一つですね。

外れても大丈夫なようにする

もう一つは、耳の形を採取して、その方、専用の耳せん。もしくは、固定器具を作る事です。

補聴器には、上記のようなものがあり、こちらを使うと、仮に補聴器本体が耳から外れたとしても、耳の穴の部分で、セットされたままになり、外れにくくなります。

こちらは、最終手段ですが、このようにして、失くさないようにする。という事もできます。

ちょっとお値段がかかりますが、補聴器を失くす(新しく補聴器を買う)よりは、だいぶ値段は、安いので、外れる心配、失くす心配がある方は、こういった道具を使って、失くしづらくする。というのも手です。

補聴器は、なるべく使いやすくしてみよう

仮に少し使いづらい場合は、これらのことを意識してみることをオススメします。

そうすることで、補聴器は、だいぶ失くしづらくなります。

私の場合は、普通に耳かけ形補聴器を使い、かつマスクの紐を補聴器の外側にセットするだけで、問題なく使えています。

マスクの紐が補聴器にさえ引っかからなければ、問題なく使えるケースは、結構、多くあります。

ただ、中には、マスクをつけることにより、耳が少し変形してしまい、それにより、補聴器がセットしづらくなってしまうケースもあります。

その場合は、補聴器屋さんで見てもらって、上記のことをしてもらうのが、良いと思います。

私が見たケースでは、ほとんどは、補聴器の外側にマスクの紐を来るようにするだけで、使いやすくなりますが、中には、サイズの調整をする必要がある方もいましたので、気になる方は、見ていただくことをオススメします。

ということで以上、マスクと耳かけ形補聴器でした。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
生まれつきの感音性難聴で小学2年生の頃から補聴器を使用。補聴器の仕事は、2006年からで、2024年現在、18年です。自分自身でも補聴器を使っていることを活かして、お客様に貢献できるお店を目指しています。お客様からは、補聴器を使っている当事者なので、状況や気持ちをわかってもらいやすい、と評価いただくことが多いです。
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