新年のご挨拶と私が補聴器に想っていること
さて、かなり遅くなってしまったのですが、新年の挨拶をさせてください。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
このお店は、相変わらず、補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店として、自分自身が補聴器を使っている事からできること、伝えられること、思っていることなど、色々とやっていこうと考えています。
この点は、いつも通りと言えばいつも通りですね。正直、新年が明けようが、明けまいが、やることはいつも変わりません。大事なことというのは、タイミング関係なく、常に取り掛かる必要があります。
個人的な今年のテーマは、自分という人間をさらけ出すこと。ここをしていこうかなと考えています。(まだ今年始まって早々なので、変える可能性あり)
なかなか補聴器を使っている人が補聴器の業界にいる事は、珍しいかと思いますので、そんな人がどんなことを思っているのか。その点について少しでも伝えられれば面白いのかなと思います。
補聴器ってなんだろう?
新年早々ですが、補聴器のお店ということで、大事なテーマとして、補聴器とは何か。ここに関して、記載していこうと思います。
さて、補聴器って何でしょうかね。人によっては、「聞こえを改善する道具」「周りの音を大きくする道具」「耳につけるもの」といった様々な回答があるかと思います。
私の場合は、やはり自分の生活を支えてくれる道具。ここがしっくりきます。
補聴器の販売、自分で他の方の聞こえの改善をしておきながら、こんなことを言うのは、アレですが、私は実は、補聴器が好きだからという理由で補聴器を使っている訳ではありません。
補聴器が自分の生活を支えてくれていることをふとした時に実感するから、使っている。ただそれだけになります。
今現在、補聴器をつけても残念ながら耳が治る訳ではありません。それでも、自分にとっては、プラスが多いので、使っている。ただそれだけの話なんですね。
難聴の人でさらに補聴器屋さんになるような人だと、「補聴器のことが好きなのかな?」と思われたり、もしかしたら「補聴器によって人生が変わった!みたいな人かな?」とたまに勘違いされるのですが、そんなことはありません。
私の目的はただ一つで、難聴の体でも自分が思う人生を生きたい。ただそれだけになります。
補聴器は私のそんな野望のために必要な一つの道具になります。
補聴器とお店
実はそんな風に思っていましたので、お店の方の裏の目的としては、お客さん、患者さんにも自分が思う人生を少しでも生きやすくできるようにしよう。と補聴器屋さんとして、頑張っていました。(表側は、聞こえの改善をするお店)
生活を支えられる補聴器を提供できれば、自ずと自分に自信が出てきたり、さらに聞こえが改善されてできることが増えてくれば「こんなこともできるかも?」と思うこともあると思います。
そういったことを少しでも多くしよう。そういったことができれば、補聴器を使っても不便なところ、不自由なところはまだあるかもしれないけど、でも改善してよかった。使うようになってよかったと思う人が増えるのかな?と考えていました。
正直、自分のエゴでは?と思うこともあるのですが、恐らく、補聴器をつける、補聴器を使うってそういうことだよな。と日々の生活をしていると思うことがあります。
一時期、私はほとんど家の中にいたことがあるのですが、その際は、ほとんど補聴器を使う機会がありませんでした。
正直、家の中だと、一人暮らしの場合、テレビやPCなどは、音量を上げたり、ヘッドホンをつけて、大きくすることで、なんだかんだ聞こえるからですね。
困るのは、宅配便などでチャイムの音がなっても気がつかないぐらいです。それすらも今現在は、置き宅みたいなもので、解消されつつあります。
そういったことを考えた時に、補聴器が担っている役割って何だろう?と考えると、人と話たりする場合や外出時の場合、そして、自分自身にやりたいこと、したいことがある場合でしょうか。
であれば、丸ごとそういったものを聞こえを改善すること、聞こえを支えることで、なるべくできるようにすることが補聴器の役割なんじゃないかなと、年末年始、時間がある時に思いました。
実際には、聞こえにくくて困っていて使うというケース。何らかの理由でお尻に火がついてしまっていて、そこから使うケースは多いとは思いますが、私は使っている人の立場から考えると、そのような補聴器を提供できるようになりたいですね。
まとめ
新年ということで、私が補聴器に関して、思っている事を記載してみました。
正直、私の場合は、生まれつきの難聴者ですので、一般的かというと少し変わっている状態になります。
難聴者としての割合が多いのは、老人性難聴というものです。つまり加齢性による難聴ですね。これが全難聴者の80〜85%ぐらい占めると言われています。
生まれつきの難聴者の場合、大体1000〜1500人に一人。という割合になりますので、実は、割と少ない状態になります。
その中でも補聴器が必要になるレベルにまで聴力が下がっている方はさらに少なくなります。ですので、ちょっとレアケースといえば、レアケースですね。
そんな人が思っていることは、上記の通り、自分の生活を支えてくれる道具。こちらです。
私の場合は、生まれつきなので、補聴器がないと思うように生活ができません。まぁ人と全くお話ししない生活をすれば、補聴器は必要ないのかもしれませんが、それが楽しいかどうか、自分が望んでいるかどうかは、また別の話です。
やはり上記の通り、私は、難聴の体でもできるなら自分の思う人生を生きたい。と考えています。難聴だから、と単に諦めたくない。という気持ちもそこにはあります。
補聴器に関する知識も技術も、聞こえを改善するスキルも私にとっては、全てそのためにあります。
私自身、どこまでできるのかわかりませんが、そのような人が少しでも増えればいいなと思い、日々、仕事しています。
と、自分が思う補聴器というのを記載してみました。