クロス補聴器を有効活用する電池の使い方と電池購入時の注意点
クロス補聴器は、空気電池というボタン電池を使って、動作させる機器です。ボタン電池ですので、クロス補聴器を使い続けていく場合、その電池を購入し続ける必要があります。
また、この電池は、一般的に使われるタイプの電池ではありません。そのため、クロス補聴器で使用される空気電池の使い方と電池を購入する際の注意点に関して、まとめていきます。
クロス補聴器を有効活用できる様になれば、より使いやすくなりますし、電池に関しては、補聴器購入後に必要な内容となります。
クロス補聴器を有効活用するための電池の使い方
クロス補聴器は、一般的な補聴器と少し異なる機器です。
補聴器側とクロス側の両方に電池を入れ、使用していきます。
クロス補聴器を使い続けていく上で、電池に関して覚えておいて欲しいのは、
- 電池は、一度、シールを剥がしたら使いきる事
- 電源アラームがなった場合は、交換をする事
の2つになります。
電池は、一度、シールを剥がしたら使い切る事
補聴器の電池は、空気電池(正式名称は、空気亜鉛電池)と呼ばれる電池を使っています。
この様なボタン電池なのですが、シールを剥がすと、発電が始まり、ノンストップで、発電し続けるのが特徴です。
そのため、一度、シールを剥がしたら、その電池を切れるまで使っていただくことが大切です。
また、電池にシールを貼り直したり、少しでも電池を長く使おうと電池にテープをつける方がいますが、
空気電池は、この穴から空気(厳密には、酸素)を取り込んで、発電していますので、テープの汚れや粘着物がそこを塞ぐと、思わぬトラブルの元になります。
塞ぐことで逆に発電がうまく行かなくなる要因にもなりかねませんので、その穴を塞ぐことは、しない様にお願いします。
特にクロス補聴器は、ただでさえ、一般的な補聴器よりも電池の消費量が多いこともあり、電池の不具合は、直接、補聴器の聞こえや動作に影響しやすくなります。
この点に注意です。
一度、電池のシールを剥がしたら、そのまま使い続ける。こちらを覚えておけば大丈夫です。シールやテープは、貼らない様にしましょう。
電池アラームがなった場合は、交換する事
クロス補聴器を含む、今現在の補聴器は、電池がなくなりかけると、アラームを鳴らし「電池が少なくなっていますよ」と合図をしてくれます。
その際ですが、その音が聞こえたら、そのまま交換することが大切です。
電池のアラームは、電池が切れる30分ほど前くらいになる様になります。鳴ったとしても、猶予があるため、そのまま使われる方がいたり、少しでも長く使いたい。電池を節約したい。ということで、長く使用する方もいます。
しかし、電池が少なくなってきますと、クロス補聴器からの音が弱くなったり、いつの間にか、通信そのものがしていなかったり(クロス側からの音が聞こえない)ということが起こります。
電池のシールの欄で少し触れましたが、クロス補聴器は、通常の補聴器よりも電池の消費量が多いため、電池の残量が少なくなりますと、この様なことが起こります。
ですので、できる限り、電池のアラームがなった場合は、すぐに交換しましょう。場所や状況によっては、交換が難しいこともあるかもしれませんが、その様な場合は、交換できる環境になったら、すぐに交換すれば大丈夫です。
なお、クロス補聴器は、クロス側と補聴器側で分かれていますので、両方とも電池が必要になります。電池に関しては、クロス側の方が消費しやすく、補聴器側の方がまだ、消費しにくくなります。
そして、聞こえる耳側に、クロス側の音と補聴器側の音が入る様になっていますので、クロス側のアラームの音、補聴器側のアラームの音を別々にして、どちらが切れかかっているのか。それを知らせてくれます。
こちらに関して、わからない場合は、販売店さんで伺えば、どちらがどの様なアラームを鳴らしてお知らせしてくれるのか。こちらについて知ることができます。
電池アラームが聞こえたら、なるべく早めに交換することが大切です。早々に交換し、聞こえる状態をキープしていきましょう。
クロス補聴器を使い続ける電池で覚えておく事は
クロス補聴器を購入した場合、必ず覚えておいて欲しいのは、ご自身の補聴器の対応する電池の種類です。
基本的に電池には、4種類あり、上記の様に色分けされています。
クロス補聴器で使用する電池は、PR41(茶色)か
PR48(オレンジ色)が大半です。このどちらかになるかと思います。
使用する電池の種類がわからないと、どの電池を購入すれば良いかわからなくなってしまいますので、その点に注意です。
電池を買えるところとアマゾンで購入する場合の製品
補聴器の電池は、今現在、多くのところで購入できます。例えば、家電量販店でも買えますし、場所によっては、コンビニ、スーパーにも置いてあったりします。もちろん、補聴器販売店でも売っています。
ですので、お好きなところで購入していただいて構いません。
個人的にお勧めしているのは、補聴器販売店か家電量販店になります。こちらであれば、まず、間違いはありません。
また、補聴器の電池は、アマゾンでも購入することができます。
その際のポイントですが、あくまでもフォナックの補聴器や他の海外のメーカー補聴器に共通することですが、使用している電池のメーカーの名称として、パワーワン(電池の名前)というものがあります。
こちらの名前のものか、もしくは、アマゾンだと、シーメンスの電池がおすすめです。基本的にフォナックを含む、いくつかの海外メーカーの補聴器の電池は、このパワーワンのパッケージを自社製にしたものですので、中身は、パワーワンの電池になります。
そのため、このパワーワンの電池か、シーメンスの電池を使えば、問題なく使うことができます。
おすすめの購入方法は、予め、アマゾンでいくつか購入しておき、そして、仮に手元になかった場合だけ、家電量販店で購入する。という揃え方です。
もちろん、点検や補聴器販売店に行く機会があれば、そこで多くの電池を購入してもいいでしょう。
アマゾンですと、気軽にすぐに届くため、手軽に行えます。※プライム会員の場合に限ります。
アマゾンで注文した際に注意したい事
アマゾンで購入した場合、その電池が使えるのか、そうでないのか、については、見る必要があります
。一般的な家電量販店や補聴器販売店は、ほぼ問題ないかと思いますが、アマゾンの場合、悪品が送られてくる可能性は、ゼロではありません。
まず、補聴器の電池には、必ず使用推奨期限が設けられています。上記の囲んである部分がそうで、通常は、2年から2年半ほど、猶予があります。
この部分に関して、1年未満、もしくは、ほとんど1年くらいしかない場合は、今後、同じ場所での購入は避けた方が良いでしょう。一つだけ混じっていたくらいであれば良いのですが、大抵、この様なケースの場合、同じ様なものが大量に届けられる可能性があります。
逆に使用推奨期間が2年ほど、もしくは、2年以上ある場合は、安心できます。今後もそこで注文し、届けてもらえるといいでしょう。
この部分を見れば、新しい電池を届けられたのか、古い電池を届けられたのかを見分けることができますので、確認してみましょう。新しい電池がしっかり送られたのであれば、大丈夫です。
なお、アマゾンは、返品も受け付けているのですが、出品者によっては、受け付けていないこともある様ですので、その点に注意です。
アマゾンで注文する場合は、こちらについて気をつけましょう。
まとめ
クロス補聴器を含む、補聴器で使われる電池は、少々見慣れないものになります。そのため、基本的な使い方から、有効活用するための電池の使い方について記載してみました。
電池の状態により、クロス補聴器の聞こえも変化しますので、良い状態にしておくことは、非常に重要です。
また、クロス補聴器を購入した際は、まず、ご自身が使用する電池に関して覚えておきましょう。その電池の規格さえあっていれば、基本的には、どの電池でも使用できます。
さらに電池を購入できるところは、いくつかありますので、基本的には、どこで購入しても大丈夫です。そして、アマゾンで購入する場合は、上記の部分を確認しておきましょう。
アマゾン以外のコンビニやスーパーの場合でも、上記の部分を確認できると、外れのものを引くことは、ほとんどなくなります。
クロス補聴器は、今の所、電池を使い続けていくタイプになりますので、どの様な電池を購入するのか。その点を理解しておく必要があります。電池に関して予め、理解できると、クロス補聴器もグッと使いやすくなります。
クロス補聴器に関する他の内容
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https://l-s-b.org/2014/07/one-side-hard-hearing-inconvenience/
故障しないための定期点検
https://l-s-b.org/2018/07/periodic-inspection/
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https://l-s-b.org/2018/08/response-in-case-of-breakdown/
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クロス補聴器の電池について
https://l-s-b.org/2018/08/battery-care/
クロス補聴器を使う際の注意点
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