クロス補聴器の使い方とスムーズに使うための3つのポイント
クロス補聴器を試聴する際や使う際ですが、基本的にできることや電池のアラームに関して、覚えておくと、補聴器を活用しやすくなります。
そして、使い方によっては、聞こえの部分に影響する事もありますので、その部分を含めて載せていきます。
こちらでは、初めてクロス補聴器を使用する方のために、覚えておいた方が良いことをいくつか記載していきます。
理解しつつ、クロス補聴器を活用して、聞こえをより良くしていきましょう。
クロス補聴器の基本的な使い方
クロス補聴器は、
このように補聴器とクロス、の2つを使用して聞きにくさを改善していく機器になります。
操作について覚えることは、
- クロス補聴器の付け方
- 電源の入れ方と電池の交換
- 音量や音の変え方
の主に3つしかありません。
操作方法に関しては、厳密には、クロス補聴器の種類によって少し異なるのですが、一般的な耳にかけるタイプで説明を行なっていきます。
クロス補聴器の付け方と聞こえを改善させるためのポイント
基本的に今現在のクロス補聴器は、補聴器側は、必ず、耳にかける物を使用します。
一般的なつけ方は、
- 補聴器本体を耳の裏にかける
- 耳の中に耳せんを入れる
このようにしてつけられると、初めての方は、つけやすいかと思います。
また、外す場合も、同じ手順で行います。
- 補聴器本体を耳の裏から外す
- 耳の中に入っているものを外す
このようにできると、外しやすくなります。
つける際のポイントは、耳に補聴器本体を掛けてから、耳の中にレシーバ(音が出る部品)を入れていくことです。
補聴器の先端は、このようになっており、この部分は、耳に掛けた後に入れる方が装用しやすくなります。そして、ここをしっかりと耳の中に入れる事が大切です。
この先端から、音が出ていますので、耳の中にしっかり入れられると、そのまま、聞きにくさの改善に繋がります。
なお、ここでもしできるのであれば、このスポーツロックもつけることをオススメします。
こちらは、耳の中に入れたレシーバ(音が出る部品)を耳から抜けにくくしてくれるものです。
クロス補聴器の音は、このレシーバから出ているため、これが耳から抜けてきてしまうと、抜けた分、聞きにくくなります。
そして、耳の中は、口を動かしたり、話したり、噛んだりすると、自然と動きますので、耳から徐々に抜けてきてしまいます。
その抜けてくるのを防止するのが、スポーツロックです。これがあると、クロス補聴器の聞こえを安定させることにつながるため、聞こえを改善させる際には、あるとベストです。
ただ、人によっては、あるとクロス補聴器そのものを付けづらくなったりしますので、そのようなケースは、外した方が良いケースもあります。
しかし、使えるのであれば、この部分もしっかり行うことで、聞きにくさの改善をより効果的に行えるようになります。ちょっとしたことですが、ここは、かなり重要な部分です。
スポーツロックおよび、レシーバを耳の中にしっかり入れる事は、あくまでも補聴器側の方になります。クロス補聴器は、補聴器側(聞こえる耳側に装用する機器)とクロス側(聞こえない耳に装用する機器)の2つがあり、上記の内容は、この補聴器側に関する内容です。クロス側は、固定さえできれば、どのような状態でも大丈夫です。
電源の入れ方と電池の交換のポイント
クロス補聴器は、どの種類も簡単に操作できるようになっています。
電源に関しては、電池が入っている部分があり、電池を入れると電源ON、電池を切ると電源OFFに直接、繋がっています。
クロス補聴器を使用しない時や夜寝る前など、使わない時は、このように切っていただくと電池に関しては、効果的に使用することができます。
電源をずっとONのままでも、使うことはできますが、クロス補聴器自体の電池は、小さいタイプ(写真に写っているのが小さいタイプです)で、5日〜1週間くらいしか保たないため、使わない時は、OFFにする。という習慣をつけられると、電池を有効活用しやすくなります。
電池の交換は、初めは、少しわかりづらいのですが、電池には、このような平らな面と
このように平らではない面があります。
平らな面を上にし、そのまま電池を入れれば、交換完了です。たったこれだけで、交換ができます。
交換の目安ですが、今現在の補聴器は、電池がなくなってきますと、アラームを鳴らしてくれます。そのアラームが聞こえたら、交換の合図です。
だいたい電池が切れる30分前くらいを目安に鳴らしてくれます。
交換のアラームが聞こえたとしても、使い続けることはできますが、なるべくそのまま交換してしまった方がベストです。
無理に使い続けますと、ある時、ばったり、聞こえなくなりますので、アラームが聞こえたら、なくなりかけている事を理解し、聞こえているうちに交換した方が、困ることは、少なくなります。
音量や音の変え方
クロス補聴器は、自分で音量を変えることもできます。
こちらは、設定の一つですが、音量を操作する設定のものです。
操作する場所は、このような部分にあり、右側と左側で音を変化させる物が異なったりします。※フォナックの補聴器だけかもしれません。
音の設定に関しては、販売店や病院さんによって異なりますので、細かい内容は、そちらで伺えると良いでしょう。
こちらも知っておくと、試聴や使う際に自分なりに音を変えられるようになりますので、結果的に、自分なりにクロス補聴器を使えるようになり、活用しやすくなります。
クロス補聴器の電池アラームの注意点
さて、先ほど、電池に関して記載しましたが、クロス補聴器の場合、片耳で全てを聞いている状態になります。
補聴器側の電池アラームもクロス側の電池アラームもどちらも聞こえる耳側につけている補聴器から聞こえます。
そのため、補聴器側がなくなった時の電池アラームの音とクロス側がなくなった時の電池アラームの音は、違う音がします。同じ音だと、どちらがなくなったかわからなくなってしまうためです。
こちらに関しては、使うクロス補聴器の種類によって異なりますので、お店の人に伺えると良いです。
こちらは、補聴器そのものを調節するパソコンの画面なのですが、補聴器を接続すると、実際にアラーム音は、どのような音がするのか。を聞くことができます。
こちらで予め、聞けると、どちらがなくなったのか。が、判断しやすくなります。
ただ、基本的にクロスの方が電池の消費は、多く、補聴器側の方がまだ保ちやすい状態です。ですので、クロスの方が交換の頻度は、高くなります。
細かい点ですが、理解しておくと、使いやすさが上がりますので、ここも重要なポイントです。
まとめ
基本的には、上記の通り、クロス補聴器を装用する事、電池に関する事、音量を操作する事、の3つに感して、理解できていると、使いやすくなります。
重要なのは、装用の部分と電池のアラームでしょうか。装用は、しっかりできるとその分、聞こえの改善に繋がり、かつ、安定して改善させることができるようになります。
また、電池のアラームは、少し難しく、混乱しやすいのすが、予め理解しておけると、クロス補聴器そのものを活用しやすくなります。
補聴器そのものが活用しやすくなれば、様々なところで聞きやすくなりますし、聞こえるようになる事で、聞きにくことによるストレスの軽減、変な空気を作ってしまう事も少なくできます。
という事で、クロス補聴器の使い方とスムーズに使うために覚えておいたほうが良い事について、まとめてみました。少しでも参考になれば、幸いです。
クロス補聴器に関する他の内容
https://l-s-b.org/2014/05/cros-hearing-aid/
https://l-s-b.org/2014/07/one-side-hard-hearing-inconvenience/
クロス補聴器の形状
https://l-s-b.org/2017/06/feature-comparison-of-cros-hearing-aids/
クロス補聴器の性能
https://l-s-b.org/2016/06/performance-difference-cros-hearing/
クロス補聴器の調整
https://l-s-b.org/2018/07/basics-of-adjustment-cros/
クロス補聴器の適正
https://l-s-b.org/2018/02/conform-cros-hearing-aid/
クロス補聴器で改善した事例
クロス補聴器の使い方
https://l-s-b.org/2018/07/use-smoothly-cros-hearing-aid/
クロス補聴器に慣れる
https://l-s-b.org/2018/07/getting-used-easy-cros/
耳が痛くなる場合は?
https://l-s-b.org/2018/07/improvement-of-pain/
耳から外れる場合は?
https://l-s-b.org/2019/01/prevent-from-getting-out-of-the-ear/